企業財産リスクとその備え方、法人保険による備えについて

企業財産とは、企業が保有する財産のことです。オフィスや工場、店舗などの建物・設備のほか、機械、什器、器具、商品などが含まれます。
これらの企業財産が災害や事故などで損害を受けた際には、生産活動の停滞や買い替え費用の発生などにより経営に支障が出る可能性があります。そのため、自社への影響を最小限にするための備えが必要です。

本章では、企業財産に関わる3つのリスクと、それに備えるためのチェックポイントをご紹介します。

火災は企業財産に関わるリスクの代表例です。オフィスや工場などの建物が被害を受けるだけでなく、内部の設備、機械、備品、商品の焼失や、重要な書類、データの消失にもつながり、企業財産に深刻な被害をもたらす可能性があります。

自社の過失、不注意による火災だけでなく、近隣の建物からの延焼や放火のリスクもあります。
 
【火災リスクに備えるためのチェックポイント】
✓火災や爆発などによる被害への備えをしているか？
✓事業用の什器・備品、機械、器具、商品など、使用中・保管中・運送中・展示中の様々な事故による損害への備えをしているか？

台風は強風や豪雨を伴い、企業の財産に多様な被害をもたらす可能性があります。具体的には、建物の外壁や看板、外部設備等の損傷、浸水による内部設備の損傷や備品・商品等への被害、停電による機器の故障などのリスクがあります。

【台風リスクに備えるためのチェックポイント】
✓台風の強風による被害の備えをしているか？
✓事業用の什器・備品、機械、器具、商品など、使用中・保管中・運送中・展示中の様々な事故による損害への備えをしているか？

水害は企業財産に深刻な影響を与える可能性が高く、浸水による建物、設備、商品の損傷、電気系統の故障や短絡、重要書類やデータの損失などの被害をもたらします。
 
【水災リスクに備えるためのチェックポイント】
✓大雨による施設の床上浸水被害への備えをしているか？
✓事業用の什器・備品、機械、器具、商品など、使用中・保管中・運送中・展示中の様々な事故による損害への備えをしているか？

上記のような企業財産のリスクに備えるための保険としては「火災保険」や「休業補償保険」があります。

火災保険は、火災や自然災害などによる建物や什器・備品、機械、器具、商品の損害を補償する保険です。火災だけでなく、落雷や破裂・爆発、風災、水災、盗難なども補償範囲に含まれます。ただし、地震や津波などによる被害は補償の対象外です。
 
【補償できる主なリスク】
・台風や豪雨による風災・水災で建物や什器・備品、機械、器具、商品等が損傷した。
・隣家の火災が延焼し、建物や什器・備品、機械、器具、商品等が被害を受けた。
・給排水設備の故障で水漏れが起き、建物や設備等が損害を受けた。
・泥棒が入り窓ガラスやドアが破壊され、設備や商品等が盗まれた。
・落雷により建物や設備等が損害を受けた。

休業補償保険は、事業者が火災や自然災害などにより事業を中断せざるを得なくなった場合に、その間の利益の減少や固定費の支出を補償する保険です。休業期間中の逸失利益だけでなく、営業再開までの期間中の従業員の給与や家賃などの固定費もカバーします。
 
【補償できる主なリスク】
・工場や店舗が火災で焼失し、営業を停止せざるを得なくなった。
・台風や豪雨による浸水で設備が使用不能となり、操業を中断せざるを得なくなった。
・大規模停電や断水により、操業を中断せざるを得なくなった。
・車両の衝突で建物が損壊し、修繕期間中に営業ができなくなった。

セゾンの法人保険は幅広い保険商品を取り揃えており、自社の状況に合った保険をプロのコンサルタントに紹介してもらうことが可能です。リスクの洗い出しからご相談に乗り、豊富な選択肢から貴社に最適な保険をご提案します。

火災や台風、水害など、企業財産のリスクに備えられる保険もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。