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キャッシュカードとは?クレジットカードとの違いや特徴・メリットを解説
キャッシュカードは金融機関で口座開設した際に発行されるカードです。ATMで現金を引き出したり預けたりする際に利用するもので、買物やサービスの支払いに利用することはできません。
クレジットカードまたはデビットカードが一体型になったキャッシュカードを発行すれば、買物などの支払いに利用できます。ただし、一体型カードを発行する場合は、紛失時の被害リスクや使用に際する注意点を事前に理解しておきましょう。
【この記事でわかること】
● クレジットカード・キャッシュカード・デビットカードの違いと特徴
● キャッシュカード一体型クレジットカードの特徴
● キャッシュカード一体型クレジットカードの注意点
Contents
記事のもくじ
キャッシュカードとは金融機関の口座開設時に発行されるカード
キャッシュカードは、ATMでお金を預けたり、引き出したりする際に使用するカードで、口座への預け入れや引き出し、ほかの口座への振り込みが主な機能です。
キャッシュカードは、通常、金融機関で口座開設をした際に発行されます。ただし、一部キャッシュカードの発行が任意の金融機関もあります。その場合、口座開設をしても別途カード発行の申し込みをしなければキャッシュカードが発行されません。
キャッシュカードのなかには、海外のATMやCD(キャッシュディスペンサー)で現地通貨を引き出せるものも存在します。
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードの違いと特徴
金融機関で発行されるカードには、キャッシュカードのほかにも、クレジットカードやデビットカードがあります。それぞれどのような違いがあるのか、表で比較してみましょう。
キャッシュカード | クレジットカード | デビットカード | |
---|---|---|---|
年齢制限 | なし | 18歳以上 (高校生を除く) |
15〜16歳以上 (中学生を除く) |
審査の有無 | なし | あり | なし |
機能 | ・ATM入出金 ・振り込み |
・ショッピング(後払い) ・キャッシングサービス(借り入れ) |
・ATM入出金 ・振り込み ・ショッピング(即時払い) |
付帯サービス | なし | ・ポイントの獲得 ・旅行傷害保険 ・優待割引 ・空港ラウンジの利用 ・家族カードの発行 ・ETCカードの発行 など |
・ポイントの獲得 |
キャッシュカードは主にATMでの入出金や振り込みなどのシンプルな機能を持っています。一方、クレジットカードやデビットカードは、ショッピング機能があるため、買物などの支払いに利用でき、カードによっては付帯サービスも充実しています。
また、キャッシュカードは、年齢制限や審査がなく多くの方が発行できるのに対し、クレジットカードには年齢制限と審査、デビットカードには年齢制限があるため、誰でも簡単に発行できるとは限りません。
それぞれのカードの特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
関連:カード会社が解説!クレジットカードの7つのメリットまとめ
クレジットカードとは買物に利用できるカード
クレジットカードは、店舗での支払いやネットショッピング、公共料金の支払いなどに利用できるカードです。さまざまな場面でも、現金を使わずに支払いができるというメリットがあります。
利用代金に応じてクレジットカード会社のポイントを獲得できることも、キャッシュカードとは異なる特徴です。
関連:クレジットカードとは?初心者向けに仕組み、メリット・デメリットを解説
デビットカードとは金融機関の口座から引き落として買物できるカード
デビットカードは、キャッシュカードにショッピング機能が備わったカードです。
デビットカードで買物などの支払いをすると、決済と同時に、利用代金が口座から引き落とされます。口座の残高を超える支払いはできないので、使い過ぎを防止できることがメリットです。
主に15〜16歳から申込可能で、発行に際してクレジットカードのような厳格な審査はありません。
関連:デビットカードとは?メリットやデメリットをわかりやすく解説
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キャッシュカードとクレジットカードの違い・できること
キャッシュカードとクレジットカードには下のような違いがあります。
● クレジットカードを発行するためには年齢制限・審査がある
● クレジットカードは後払いで買物できる
● クレジットカードにはポイントサービスや特典がある
● クレジットカード利用者はETCカードや家族カードを発行できるものがある
● クレジットカードには国際ブランドのロゴがある
それぞれ詳しく説明します。
クレジットカードを発行するためには年齢制限・審査がある
多くのクレジットカードでは、18歳以上から発行が可能ですが、カードの種類によっては「20歳以上」などの年齢制限が設けられることもあります。そのため、クレジットカードの申し込み時は、年齢制限を満たしていることを確認しましょう。
また、クレジットカードの発行には審査があり、審査に通過しなければ発行ができません。審査でチェックされるポイントは金融機関によって異なりますが、主に申込者の個人情報や信用情報(クレジットカードの利用状況など)が確認されます。
関連:クレジットカードの審査基準とは?行うタイミングや流れ、必要書類を紹介
クレジットカードは後払いで買物できる
クレジットカードは買物などの支払いをすることが主な目的で、スーパーやコンビニなど、さまざまな店舗で利用できます。一方、キャッシュカードは現金を引き出したり、預けたりすることが主な目的であり、買物に利用することはできません。
また、クレジットカードの支払いは「後払い」であり、利用代金は毎月決められた「締め日」に利用代金が確定し、「支払い日」に指定口座から引き落とされます。
海外でもクレジットカードを使って買物できる
クレジットカードは海外で利用できる点も大きなメリットになるでしょう。海外では、現地通貨よりもクレジットカードで支払うほうがスムーズです。
ただし、クレジットカード払いができるかどうかは、店舗により異なります。店舗のレジや入口付近には、対応している国際ブランドのマークが表示されていることが多いので確認してみましょう。
関連:海外旅行に行く前に絶対知っておくべき”現金”と”クレジットカード”の使い分け方
クレジットカードにはポイントサービスや特典がある
クレジットカードにはポイントサービスや特典があり、これらを活用することでお得に買物を楽しめます。
クレジットカードは利用代金ごとにポイントを獲得でき、獲得したポイントは、カードの利用代金に充てたり、他社のポイントや電子マネーに交換したりすることが可能です。
さらに、カードの種類によっては、特定の店舗やサービス・ECサイトなどで、キャッシュバックや優待サービスを受けることができます。
また、クレジットカードの中には、「海外旅行傷害保険」が付帯しているカードもあり、海外でのケガや病気の際に補償を受けることが可能な場合もあります。さらに、ゴールドやプラチナなどのランクによって受けられるサービスや特典は異なり、ランクが高いほどサービスや優待の内容が充実しています。
関連:クレジットカードのポイントの使い方を徹底解説!還元率が高いおすすめのカードを紹介
クレジットカード利用者はETCカードや家族カードを発行できるものがある
クレジットカードのなかには、ETCカードや家族カードを発行できるものがあります。
ETCカードは、高速道路や有料道路で停止せずにレーンを通過できるカードです。ETCカードに紐づいたクレジットカードで料金が支払われます。
家族カードは、本会員が家族のために追加で発行するカードです。本会員と同じ特典やサービスを受けられ、利用代金は本会員の指定口座から引き落とされます。
関連:ETCカードの作り方を解説!発行手数料・年会費無料のおすすめカードもご紹介
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クレジットカードには国際ブランドのロゴがある
国際ブランドとは、クレジットカードの決済システムのネットワークを持つブランドのことです。
クレジットカードには「VISA」、「Mastercard(R)」、「American Express」、「JCB」などの国際ブランドのロゴマークが付いています。店舗やECサイトが自分のクレジットカードの国際ブランドに対応していれば、クレジットカードで支払うことが可能です。
なお、キャッシュカードには国際ブランドのマークが付いていないため、クレジットカードとキャッシュカードを見極めるポイントにもなるでしょう。
監修者
監修者 高柳氏のコメント
現金を引き出したり入金したりする「キャッシュカード」と、後払いでショッピングする「クレジットカード」は、名称が似ていても全く異なるカードです。年会費が無料のクレジットカードを持てば、コストをかけずに毎日の買物をスムーズに済ませられるでしょう。最初の1枚に選ぶなら年会費が無料のクレジットカードがおすすめです。
キャッシュカードとクレジットカードの機能が一体になったカードもある
キャッシュカードとクレジットカードの機能を兼ね備えた「一体型カード」を発行する金融機関もあります。なかには、キャッシュカードとデビットカードを組み合わせた一体型カードも存在します。
一体型カードは2つの機能を1枚にまとめることができるので、財布がかさばらず、持ち運びも便利です。
一体型カードにはキャッシュカードの機能が含まれているため、申込先は主に銀行であり、申込先の銀行口座が必要です。
キャッシュカード一体型クレジットカードの注意点
一体型カードは便利ですが、2つの機能が備わっているため使用に際して注意点があります。一体型カードの発行を検討している方は、下のリスクを認識しておきましょう。
● カードの紛失時の被害が大きい
● お金を引き出したつもりがキャッシングする可能性がある
● 18歳未満は発行できない
カード紛失時の被害が大きい
一体型カードを紛失すると、クレジットカードが不正利用されるリスクと、コンビニATMでの入出金ができない問題が生じます。
クレジットカード機能は暗証番号不要で支払いが可能な場合、第三者に不正利用される恐れがあるため注意が必要です。キャッシュカード機能はコンビニATMで入出金できる手段であり、紛失することで不便になってしまいます。
一体型カードは2つの機能を持つため、紛失時に受ける被害が一般的なカードよりも大きくなります。万一紛失や盗難にあった際には、速やかにカード発行元の金融機関に連絡し、カードの利用を停止してもらいましょう。
関連:クレジットカード不正利用の原因!確認・調査方法と対処・防止方法を紹介!
お金を引き出したつもりがキャッシングサービスを利用する可能性がある
一体型カードは、カードを挿入する方向によって、キャッシュカード機能とキャッシングサービス機能が切り替わります。キャッシングサービス機能は現金を借り入れできる機能のことで、利用した場合は返済が必要です。
カードの挿入方向を間違えると、意図せずキャッシングサービスを利用してしまうリスクがあるため、カードの券面に示されている文字や矢印を確認することが大切です。
関連:キャッシングリボとは?支払い方式やメリット・注意点について解説
18歳未満は発行できない
キャッシュカードの発行に年齢制限はありませんが、クレジットカードには18歳以上などの年齢制限があります。そのため、18歳未満はキャッシュカードとクレジットカードの一体型カードを発行できません。
18歳未満の方が現金以外の支払方法を利用したい場合は、デビットカードを発行する選択肢があります。デビットカードには15歳や16歳などの若い年齢から発行可能なものもあるので、買物に利用できるカードを持ちたい場合は検討しましょう。
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(※1)一部還元率の異なるサービスおよび加盟店がございます。
(※2)ポイント交換先により異なります。
(※2)交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
関連:セゾンカードのポイント還元率を徹底解説!永久不滅ポイントの貯め方・お得な使い方
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(※2)ポイント交換先により異なります。
(※2)交換商品によっては1ポイントの価値は5円未満になります。
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よくある質問
キャッシュカードとデビットカードの違いを教えてください
主な違いは、デビットカードは買物に利用できることと、決済と同時に口座から引き落としを行う機能が付いていることです。なお、キャッシュカードとデビットカードはどちらも金融機関の口座に紐付いている点で共通しています。
キャッシュカードで支払いをすることはできますか?
キャッシュカードで支払いをすることはできません。ただし、キャッシュカードとクレジットカード、またはキャッシュカードとデビットカードが一体になっている「一体型カード」の場合は、買物の支払いに利用できます。
ICキャッシュカードとはどのようなものですか?
ICキャッシュカードはICチップを搭載したキャッシュカードのことを指します。ICチップの搭載によりカードの偽造が困難となり、不正利用のリスクが低減します。昨今ではクレジットカードにもICチップが搭載されているものが増えてきています。
キャッシュカードを紛失してしまいました。どうすれば良いですか?
キャッシュカードの紛失に気づいたら、早めに発行元の金融機関へ連絡し、カードの利用を停止してもらいます。見つからない場合など、必要に応じて再発行手続きを行いましょう。
なお、紛失や盗難の際にカード発行元に連絡して利用停止手続きをするのは、クレジットカードやデビットカードも同様です。
キャッシュカードの暗証番号を忘れてしまいました。どうすれば良いですか?
暗証番号がないと入出金ができないので、早めにキャッシュカードを発行した金融機関の窓口で再設定手続きを行いましょう。暗証番号の再設定に際しては、通帳やキャッシュカード、届け印、本人確認書類が必要です。
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監修者
氏名:高柳 政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級
一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。