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女性の消費トレンドは?心をつかむマーケティングのコツ
働く女性の活躍と消費性向
社会で活躍する女性が増えてきたことで、消費性向がどのように変化しているのか見ていきましょう。
働く女性の増加で変わる消費者心理
その背景のひとつとして挙げられるのが、女性の就業率の増加です。平成24年から28年までの4年間に増加した就業者数を男女別に見ると、男性は約23万人に対して、女性は約147万人と大幅に増えています。さらに翌年29年には、男性約17万人に対して、女性は約49万人とさらに増加し、女性の積極的な社会進出が見られています。
女性の就業者数がこれほどまでに増えているのは、結婚や出産をしても、仕事を辞めない人が増加しているためです。
女性の年齢階層別の就業率はいわゆるM字カーブが特徴でしたが、近年の行政に働き方改革により、「育児休暇制度」「テレワーク(リモートワーク)」「時短勤務」などの女性が働きやすい環境整備が進んだことで、出産や育児に関わる時期の就業率の落ち込みが和らぎ、全体的な就業率が上がってきていることが、わかります。
出典:「男女共同参画白書 平成29年版」(男女共同参画局)
(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/index.html)
出典:「第2章 就業分野における男女共同参画」(男女共同参画局)
働く女性は男性よりも消費意欲が高い
平成26年全国消費実態調査によると、単身世帯の勤労者世帯の消費支出は1ヶ月平均で、男性が181,492円、女性が185,552円でした。これは女性の方が男性よりも消費意欲が高いことを示しています。
また、外で仕事をしている女性であれば、自由に使えるお金がその分多くなります。働く女性が増えることは、日本全体の消費が増えるということにつながるでしょう。
出典:「平成26年全国消費実態調査結果」(総務省統計局)
(https://www.stat.go.jp/data/zensho/2014/pdf/gaiyo2.pdf)
女性の消費行動はライフスタイル・トレンドによって異なる
働く女性が増えたことで、女性が一生のうちにたどるライフスタイルは多様化してきています。そして、ライフスタイルによって女性の消費行動の傾向にも違いが見られます。
多様な女性のライフスタイル
女性のライフスタイルとして、高度経済成長期に主流だったのが結婚や妊娠を機に退職して専業主婦になるというパターンです。当時は寿退社が一般的で、子供が大きくなっても外で働く女性は少数派でした。
現代では、産休や育休を取得して仕事を続けるという女性が増えています。また、出産後にいったん退職して子供が少し大きくなってから再び働き始めるという女性もいます。
また、結婚せずに働き続ける女性や、結婚しても子供は作らず働き続ける女性もいて、そのライフスタイルはさまざまです。
ライフスタイルが異なると消費も異なる
ライフスタイルが異なると、価値観や優先するものも異なります。そのため、消費行動にも違いが出てきます。
専業主婦であれば、自分よりも家族を優先してお金を使う傾向があります。家の仕事を任せられているため、食品や住宅関連商品などへの消費が多くなります。子供がいれば教育などにもお金を使うでしょう。
共働きの女性であれば、日々忙しく仕事と家事、育児をこなしているため、時間短縮を優先してお金を使う傾向があります。お金に関しては比較的余裕があるため、ベビーシッターなどの時短サービスや商品にお金を使うことにも抵抗は少ないでしょう。
また、時間短縮を重要視するライフスタイルだと、インターネット通販などに使うお金も比較的多くなります。
未婚女性の場合、自分にお金を使う傾向があります。自由に使えるお金が多いということもあり、高価なファッションアイテムなどを買う女性も多いでしょう。
このように、ライフスタイルが違うと消費行動に大きな違いが出てくることから、ライフスタイルに沿った施策が重要です。
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【マーケティング】女性の消費傾向を利用した3つのポイント
女性に向けたマーケティングでは、ライフスタイルに沿った戦略を立てることのほかにも意識すべきポイントがあります。
1.共感力
悩みを解決できる商品は素晴らしいですが、解決できる点だけをアピールするのでは女性に手を取ってもらうことにはつながりません。
女性は自分に対する共感を求めているといわれています。悩みに対して共感したうえで、商品による解決策の提案を行いましょう。自分が商品を使うイメージが湧いてはじめて購買につながります。
2.リスク回避
女性は男性と比べてリスクを取ることを避ける傾向があります。どれだけ魅力的な商品でも、強引なアプローチをしてしまうと購買を控えてしまいます。
そこで重要なのが安心・安全を与えることです。たとえば、返金保証付きの商品などが効果的です。試供品を配ったり、お試し商品を販売したり、もしくはサポートがしっかりしていることなどを具体的にお伝えするのも良いでしょう。
3.ディティールにこだわる
女性は商品やサービスそのものだけでなく、細部までよく見ています。男性ならなかなか気づかない細かい点も、女性はすぐに気づく傾向があります。
そのため、ディスプレイやラッピングといった細部にもこだわりましょう。ディティールにこだわることで商品の魅力や世界観が女性に伝わりやすくなります。
まとめ
女性はライフスタイルの違いにより価値観に大きな差があります。女性向けのマーケティングでは、それぞれのライフスタイルに沿った施策を行うことが大切です。また、女性と男性ではものごとの考え方が異なる部分もあります。共感力やリスク回避など、女性に多い傾向を理解することが成功につながるでしょう。
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