2022年4月1日に、成人年齢が18歳に引き下げられたので、2002年4月2日～2004年4月1日に生まれた20歳未満の方でも即日でお金を借りることができます。

なお、2022年3月31日時点でも、「親権者の同意」があれば18歳でも即日でお金を借りることは可能でした。お金を借りるのに親の同意が必要なのは、未成年者取消権があるためです。

しかし、2022年4月1日以降は成人年齢が18歳に引き下げられたので、「親の同意なし」でもお金を借りられるようになります。

未成年者取消権とは、未成年者が親の同意を得ずに契約した場合、契約を取り消すことができる法律です。2022年3月31日まで、法律の未成年とは20歳未満を指していました。

しかし、2022年4月1日以降は未成年者の定義が、18歳未満になるため、18歳の方でもお金を借りるのに親の同意を必要としません。

なお、未成年者取消権自体は改正後も残っており、18歳未満が親の同意なしで交わした契約は取り消せます。

今回の成人年齢の引き下げにより、18歳以上の方が交わした契約は、未成年者取消権の対象外となるため、契約を結んだ責任を自分で負うことになると覚えておきましょう(※)。

(※)2022年4月1日より前に18歳、19歳の方が親の同意を得ずに締結した契約は、施行後も引き続き、取り消すことができます。

成人年齢の引き下げにより、18歳の方でも即日でお金を借りることが可能になりました。

しかし、お金を借りる前に、次のようなほかの手段がないか検討してみましょう。

● アルバイトをする
● フリマアプリやオークションアプリで不用品を売る

18歳以上の方は、自分で稼ぐことを考えてみましょう。学業や別のことで時間がない方でも、食事配達デリバリーや在宅ワークなど、拘束時間が短くて時間の融通が利くアルバイトを始める選択肢もあります。

また、フリマアプリやオークションアプリで読まなくなったマンガやゲームなどの不用品を売ったりするなどの方法もあります。

お金を必要とする理由は人によって異なりますが、借りてしまうとさまざまなリスクを背負うことになります。まずは、お金を借りる以外に選択肢はないか、検討してみることも大事です。

18歳の方でもお金を簡単に借りられますが、知っておきたい注意点もあります。注意点を知らずにお金を借りてしまうと、トラブルに巻き込まれるなどのリスクが発生します。

次項より、お金を借りる前に知っておきたいことを順番に解説します。

お金を借りる際には審査があり、本人確認書類や源泉徴収票などを提出しなければならないです。審査のスピードはお金の借りる方法によって異なりますが、1時間前後で終わる場合もあれば、1週間以上かかる場合もあります。

審査内容は非公開ですが、主に借りたお金を返せる人物かチェックされます。年齢や職業、収入、他所の借入残高などを審査されるので、安定した収入がないと審査に落ちることはあります。

総量規制とは、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた制度で、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1以上を超えている方は、新たに借入れはできません。

例えば、年収が300万円の方は総量規制により、貸金業者から100万円までしか借りられません。

なお、借入残高は消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠の利用残高などを合算します。お金を借りるときは、総量規制を意識して申し込みをしましょう。

基本的に、お金を借りると元金に対して一定の利息が発生するので、トータルの返済額は借りた金額を上回ります。利息とは、借りたお金の使用料として貸主に支払うお金のことで、利子とも呼びます。

貸金業者によって利率や返済金額、返済回数は異なるので、返済額にも違いが生じます。次の表は、同じ日に10万円を実質年率18.0％で借りて、一括で返した場合と12回に分けて返済した場合のシミュレーション結果です。

借りたお金の返済を滞納すると信用情報機関に記録されます。信用情報機関とは、消費者が利用したクレジットカードやローンの記録(信用情報)を保管している機関です。

クレジットカードやローンを延滞・滞納した信用情報が登録されると、別のクレジットカードやローンの申し込みに悪影響を及ぼします。18歳のときに滞納した信用情報により、22歳でクレジットカードや車のローンを申し込んでも、審査に落ちてしまうことがあります。

信用情報は契約終了後5年間保存されます。ライフイベントに影響を与える可能性があるので、借りたお金は滞納しないように気を付けましょう。

SNSやインターネットの掲示板を通じたやりとりでお金を借りるのは危険です。

個人を装ったヤミ金融業者による違法な高金利での貸し付けや、個人情報の悪用など、さまざまなトラブルに発展するおそれがあります。

そのため、SNSやインターネットのような場所でお金を借りるのは止めて、どうしてもお金が必要な場合は貸金業の資格を持っているのか、金利は問題ないかなどをよく確認しましょう。

18歳が即日でお金を借りるなら、カードローンとクレジットカードのキャッシングがあります。次の表はカードローンとクレジットカードのキャッシングの違いをまとめたものです。

カードローンとは、カード会社や金融機関が提供しているキャッシング専用のサービスです。お金の借入のみに特化しているサービスで、ATMで借りたり、指定した口座に振り込んでもらえたりできます。

ただし、カードローン用のカードは、クレジットカードのようにショッピング利用はできないので、モノやサービスの支払いには使えません。

クレジットカードには、現金を借りるサービスとしてキャッシング枠を希望できます。カードローンと同様に、ATMで直接現金を引き出せて、指定した口座に振り込んでもらうことも可能です。

一方で、カードローンと違いショッピング利用が可能、お得な優待特典が付帯するなどのメリットがあります。

ただし、クレジットカードのキャッシング枠は利用者によって上限額が異なるため、カードローンのように自由にお金を借りることができない場合もあります。

なお、セゾンカードでもキャッシング枠を希望して、カードを申し込むことが可能です。セゾンカードの貸付条件表についてはこちらをご確認ください。

18歳・19歳でも成人扱いとなったので、親権者の同意なしにお金を即日で借りることができます。しかし、未成年者ではなくなる以上、お金を借りる契約を結んだ責任は自分で負うことになります。

お金を借りる前に、ほかに選択肢はないのか検討し、注意点を確認しましょう。いざという時に備えるのであれば、カードローンではなくキャッシングを希望してクレジットカードを申し込む、といった方法もあります。

クレジットカードはショッピング利用が可能で、日常のお買物や旅行に役立つ優待特典が付帯しているので、活躍するシーンが多いです。一方で、ショッピングの使いすぎやキャッシングの借りすぎなどもあるので、申し込みは注意して検討しましょう。