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シェアリングエコノミーとは?メリット・デメリットや代表的なサービスを紹介!
民泊やカーシェアリング、子育てシェアやクラウドファンディングなど、さまざまなサービスが提供されている「シェアリングエコノミー」。
インターネットやスマートフォンの普及、サービスへのアクセシビリティ向上や消費者の節約志向などを受け、近年成長を続けている分野です。
今回は、シェアリングエコノミーの意味や浸透している理由など、シェアリングエコノミーを詳しく解説します。
利用する側と提供する側双方のメリット・デメリットや代表的なサービスも紹介しているため、ぜひご一読ください。
Contents
記事のもくじ
シェアリングエコノミーとは個人間でモノやスキルなどを共有すること
シェアリングエコノミー(共有経済)とは、個人から個人へモノや場所、スキルなどを提供したり、共有したりする新しい経済のことです。
具体的には、一般の人が空き部屋を提供する「民泊」、自家用車を共有する「カーシェアリング」などがあります。
シェアリングエコノミーは、消費者(Consumer)同士で取引するCtoCのビジネスモデルが一般的です。サービスにより、企業(Business)と消費者が取引するBtoC、企業同士が取引するBtoBのモデルもあります。
利用者がモノを所有しない点で、シェアリングエコノミーはサブスクリプションと似たビジネスモデルです。
ただし、サブスクリプションは、定額料金を払って継続的な利用を想定している一方、シェアリングエコノミーは、使いたいときだけ都度料金を支払う点に違いがあります。
近年、シェアリングエコノミー市場は目覚ましい発展を遂げており、平成30年のシェアリングエコノミー年間取引額は、1兆5,225億円(※)に達しています。
(※)出典元:経済産業省「シェアリングエコノミーに関する実態調査」等の結果概要
シェアリングエコノミーが浸透している理由
シェアリングエコノミーは、アメリカで個人の自動車ドライバーが個人を乗車させるサービスや、自宅の空いた部屋を個人に貸し出すサービスが、成功したことから注目されはじめました。
その後、下記のような理由を背景に浸透しています。
● インターネットやスマートフォンの普及
● 個人の信用の可視化
● 低コストでサービスの利用が可能
● エコロジーやサステナビリティへの意識の高まり
各項目を以下で解説します。
インターネットやスマートフォンの普及
シェアリングエコノミーが浸透した大きな理由に、インターネットやスマートフォンの普及があります。
インターネットが普及し、プラットフォームのシステム開発が進んだことにより、個人がサービスを利用しやすくなり、アクセシビリティが飛躍的に向上しました。
また、スマートフォンの普及により、個人間のニーズを簡単にマッチングできるようになったことは、大きな要因です。
さらに、クレジットカードをはじめとする、キャッシュレス決済が普及したことで、オンライン上での決済が容易となったことも理由にあげられます。
個人の信用の可視化
シェアリングエコノミーでは、「相互で評価(レビュー)をする」仕組みやシステムを構築したサービスが増え、個人の信用を可視化する取り組みが進んでいます。
企業が提供するサービスに比べ「個人が提供するサービスは不安」と考える人にも、利用しやすい環境が整えられつつあります。
低コストでサービスの利用が可能
シェアリングエコノミーの比較的低コストで、サービスが利用可能な点は、とても魅力的です。
例えば、宿泊ではホテルより民泊のほうが安く、中古品の購入でも店舗より個人間で取引できるフリマアプリのほうが安い、などのケースは多く存在します。
近年の消費者の節約志向からも、シェアリングエコノミーの低コストな側面は支持を集めています。
また、消費者のモノへの所有欲が低下し、モノ消費から体験を重視するコト消費へと変化したことも大きいです。
エコロジーやサステナビリティへの意識の高まり
近年、人々のエコロジー(環境保全)やサステナビリティ(持続可能性)への意識が高まりをみせています。
モノを無尽蔵に消費するのではなく、複数の個人で共有するシェアリングエコノミーは環境に配慮したビジネスモデルです。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の考え方の広がりも要因のひとつでしょう。SDGsの目標のひとつ「持続可能な消費と生産」は、シェアリングエコノミーが目指すあり方と共通する考え方です。
シェアリングエコノミーを利用する側のメリットとデメリット
それでは、シェアリングエコノミーは実際にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、利用する側の視点からメリット、デメリットを解説します。
利用者のメリット
シェアリングエコノミーの大きなメリットは「必要なものを必要な分だけ利用できる」点です。
例えば、シェアサイクリングを利用すると、自転車を購入することなく、使いたいときに利用できます。
また、多くのサービスがスマホアプリでサービスを展開しているため、アプリのダウンロードで簡単に利用できる点も見逃せません。「今すぐ利用したい」ユーザーのニーズを満たしています。
さらに、フリマアプリでの値下げ交渉のように、対企業では難しい細やかな融通が効く点もメリットです。
クレジットカードで手間なく支払えるため、決済上の利便性も持ち合わせています。
利用者のデメリット
シェアリングエコノミーのデメリットは、トラブルのリスクでしょう。
例えば、フリマアプリで中古品を購入した場合、中古品の状態は人それぞれで認識が異なることから、望んでいた商品が提供されないこともあります。
また、企業が提供するサービスと違い、サービス内容の説明や購入後のアフターサービスがやや乏しい点もデメリットです。
例えば、スキルシェアで個人に仕事を依頼した場合、アフターサービスに対応してもらえないケースもありえます。
そのため、シェアリングエコノミーを利用する際は、事前にサービス内容の確認、相手のレビューやスコアを確認したり、相手側と十分にやりとりをして信頼関係を築いたりする行動が大切です。
シェアリングエコノミーでサービスを提供する側のメリットとデメリット
シェアリングエコノミーは、利用する側だけでなく、サービスを提供する側にもメリットをもたらします。
どのようなメリットとデメリットがあるのか、以下で項目ごとに解説します。
提供者のメリット
提供する側のメリットは、初期負担、初期費用があまりかからない点です。
プラットフォーム側がシステムを提供するケースが多く、自身はアカウント作成のみで利用開始できるため、自らシステムを構築する必要がありません。その分、初期費用も安く済みます。
また、遊休資産を有効活用できる点もメリットです。使っていない車、家電製品、家具、あるいは部屋を貸し出すことで、今まで眠っていた資産から新たな収入を得られます。
提供者のデメリット
シェアリングエコノミーは気軽にサービスを利用できる分、利用者がサービスのルールを理解していないと、トラブルとなるケースがあります。そのため、事前に詳しく説明する、条件の認識の共有が重要です。
また、シェアリングエコノミー関連の法律は、現在整備の途上にあります。
例えば、2018年施行の住宅宿泊事業法(民泊新法)のように、運営に直接影響を及ぼす可能性があり、その際、法律の内容をよく確認する必要があります。
シェアリングエコノミーの代表的な5つのサービス
シェアリングエコノミーは、日本国内でもさまざまな新しいサービスが誕生しています。
代表的なサービスでいうと、下記の5つに分類できます。
1. 「モノをシェア」
2. 「移動手段をシェア」
3. 「スペースをシェア」
4. 「スキルをシェア」
5. 「お金をシェア」
以下で、各サービスを解説します。
1.「モノをシェア」
「モノをシェア」するサービスには、例えば、フリマアプリや各種レンタルサービスがあります。
フリマアプリは不用品や家電、本などを個人間で売買でき、コンビニや宅配業者などで手軽に発送できるサービスです。
また、レンタルサービスも多様化しており、店舗でCDやDVDをレンタルサービスのほか、オンラインを利用して洋服やアクセサリー、高級時計をレンタルするサービスもあります。
2.「移動手段をシェア」
「移動手段をシェア」するサービスには、カーシェアリング、ライドシェアリング、シェアリングサイクルなどがあります。
ライドシェアリングとは、一般のドライバーと相乗り希望者をマッチングし、目的地まで移動するサービスです。
移動手段のシェアでは、月額プランでの契約のほか、自分が乗りたいときに必要なだけ料金を支払うプランもあります。
3.「スペースをシェア」
「スペースをシェア」は、その名のとおり場所を共有するサービスです。
具体的には、民泊やホームシェア、駐車場シェアリングなどがあります。
そのほか、畑をシェアする「シェア畑」や会議室・古民家など多種類のスペースを時間単位でレンタルする「スペースシェア」などさまざまなサービスがあり、シェアリングエコノミーがとくに進んでいる分野です。
4.「スキルをシェア」
「スキルをシェア」するサービスには、家事代行や子育てシェア、クラウドソーシングなどがあります。
家事代行マッチングサービスでは、在宅の主婦や管理栄養士に対し、料理や掃除など多様なサービスが依頼可能です。
業者は基本的にプラットフォーム運用やマッチングのサポートのみのため、ほかのサービスと比較し安価な料金で利用できます。
5.「お金をシェア」
「お金をシェア」するサービスの代表例は、クラウドファンディングです。
クラウドファンディングには、支援したお金に対し対価を受け取れる購入型と、基本的に対価のない寄附型が存在します。
どちらもオンライン上で資金を募ることにより、世界中どこからでも応募できるため、個人はもちろん売上が落ちた企業の再起など、多様なクラウドファンディングが実施されています。
上記のように、シェアリングエコノミーでは、さまざまなサービスが展開されています。
そして、シェアリングエコノミーのサービスを利用する際には、オンラインでの決済に適したクレジットカードが便利です。次項からおすすめのクレジットカードをご紹介します。
シェアリングエコノミーの利用におすすめのクレジットカード
シェアリングエコノミーのサービスは前述のようにインターネットを介すことが多く、決済にはクレジットカードが多く利用されています。
なかにはクレジットカードでのみ決済可能なサービスもあるため、クレジットカードの所有がおすすめです。
以下では、シェアリングエコノミーの利用者側と提供者側それぞれにおすすめのクレジットカードを紹介します。この機会にぜひ利用をご検討ください。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、シェアリングエコノミーの利用者におすすめのクレジットカードです。年会費は初年度無料で2年目以降1,100円(税込)、年1回以上のカード利用で翌年度も無料となります。
魅力は、QUICPay™利用でいつでも最大2%相当の高い還元率です(※)。普段使いのメインカードとしても申し分のないお得さです。
また、ナンバーレス デジタルカード(セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital)のタイプを選択すると、お申し込み開始から最短5分でカード情報がスマホのアプリへ届きます。
すぐにシェアリングエコノミーの決済に利用できるため、お急ぎの方に最適です。
(※)1ポイント最大5円相当のアイテムと交換した場合となります。
(※)適用には、諸条件があります。詳細はカードお申込みページをご確認ください。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
シェアリングエコノミーでビジネス展開を考える個人事業主や経営者の方には、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。
年会費は22,000円(税込)で利用できます。
日常業務の決済だけでなく、シェアリングエコノミーサービスの利用料金やWEB広告、公共料金などの高額な事業性決済に対応できる利用枠を備えています。
ビジネスサポートが手厚く、多種多様なビジネス優待特典が付帯する点も魅力です。
そのほか、コンシェルジュ・サービスや国内・海外空港ラウンジ利用、国内・海外旅行傷害保険やマイルがたまる「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)※」、グルメ・トラベル・ショッピングの各種特典など、プラチナカードならではの特典が付帯します。
ビジネスや生活のあらゆるシーンをサポートする1枚です。
※別途登録が必要です
シェアリングエコノミーのまとめ
シェアリングエコノミーは、モノ・スキル・場所などを個人と個人・企業などの間で共有するビジネスモデルです。インターネットの普及でサービスが利用しやすくなったことを背景に、日本国内でも新たなサービスが次々と誕生しています。
シェアリングエコノミーは、利用する側と提供する側双方にメリットをもたらします。必要なときに必要なだけ利用できる利便性は、とても魅力的です。
ただし、発展途上のビジネスモデルであるため、サービスのルールには十分に注意を払いましょう。
セゾンでは、利用する側と提供する側に最適なクレジットカードを用意しています。それぞれ異なる特長をもつ魅力的なカードです。シェアリングエコノミーサービスを使う際は、ぜひセゾンカードをご利用ください。