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クレジットカード発行に年収は関係ある?審査でのクレジット債務や支払可能見込額も解説
クレジットカードを発行するためには、申し込みを行う際に年収を申告するのが一般的です。記載する年収がクレジットカードの発行可否に影響するのかどうか、気になる方もいるでしょう。
本記事では、クレジットカードと年収の関係性や審査時にチェックされる項目、年収を記載する際の注意点、支払可能見込額やクレジット債務などについて解説します。
Contents
記事のもくじ
クレジットカードを作るときに年収は関係ある
クレジットカードの申し込みページには、年収を記載する欄が設けられています。この欄に記載する年収は、審査を行う際の目安のひとつとなるといわれています。
ただし、具体的にどれくらいの年収が必要かについては、各クレジットカード会社の機密情報になっているため確認できません。
また、審査の際は、年収以外の情報も審査の可否を決める参考材料として活用されます。年収だけですべて審査されているわけではないことを覚えておきましょう。
なお、ゴールドカードやプラチナカードといったグレードの高いカードに申し込む場合も年収は必須項目ですが、年収のみで審査されるとは限りません。
審査で年収以外にチェックされることは?
具体的な審査内容は非公開なので一概にいえませんが、審査の際は年収以外にも下記の要素がチェックされるといわれています。
● 信用情報
● 雇用形態
● 勤続年数
● 職業
● 住居の種類(持ち家・賃貸など)
信用情報とは、クレジットカードやローンなどの利用状況が記録されている情報のことです。カード会社では審査の際に申込者の返済能力を確認する手段として、信用情報機関が管理する信用情報を照会しています。
このほか、返済能力を確認するために雇用形態や勤続年数、住居の種類などの属性情報もチェックされます。審査を通過するには、年収を含めたこれらの要素を確認したうえで「返済能力に問題がない」とカード会社から判断される必要があります。
年収は「手取り」ではなく「総支給額」を記載する
申し込み欄に年収を記載する場合、手取りの金額と総支給額のどちらを記載すれば良いのかは、悩むポイントかもしれません。
年収は、税金や社会保険料などを引かれる前の「総支給額」を記載するのが一般的です。
会社員の方であれば、源泉徴収票の「支払金額」または「支払額」の金額を年収として記載することになります。
自営業の方は経費を引いた所得を記載する
自営業の方は、申し込みページの年収欄に所得金額を記載してください。
所得金額とは、収入から経費を差し引いた金額のことです。例えば、1年間の収入が600万円、経費が100万円の場合は、収入から経費を引いた500万円を年収として記載します。
年収がない専業主婦(主夫)や学生がクレジットカードを作れる理由
年収は審査における目安のひとつでしかないため、年収がない専業主婦(主夫)や学生でもクレジットカードを作ることはできます。
その際、審査に関わるのは「世帯年収」になることが多く、専業主婦(主夫)の方は配偶者、学生の方は両親の年収が審査において参照されます。
なお、「包括クレジットに関する例外措置」により、利用限度額30万円以下のクレジットカードであれば、簡易審査で発行可能です。
包括クレジットに関する例外措置とは、消費者の保護に支障を生じる恐れがない場合に、消費者の利便性を考慮して、支払可能見込額などの調査を省略して簡易的な審査でのクレジットカード発行を可能にするための措置です。
年収がない専業主婦(主夫)や学生のクレジットカード発行には、この例外措置が適用される可能性が高いので、利用限度額は30万円以下に設定されることが多いです。
なお、クレジットカードの申込条件で収入などに触れていることがあります。収入がない場合は、収入が申込条件に含まれていないクレジットカードを検討しましょう。
例えば、セゾンカードインターナショナルは「18歳以上のご連絡可能な方」であれば専業主婦(主夫)や学生の方も申し込みが可能です。
キャッシング枠は年収による上限がある
クレジットカードには支払いに利用するショッピング機能以外に、現金を借りられるキャッシング機能があります。
キャッシング枠に関しては、貸金業法上の「総量規制」というルールがあります。すべての貸金業者からの借入れの合計が年収の1/3以内である必要があり、この範囲内でキャッシング枠は設定されます。
例えば、年収が300万円であれば、設定できるキャッシング枠は最大100万円までとなります。キャッシング枠は年収に応じた金額が上限となり、その範囲内で設定されるということです。
また、収入がない方については、総量規制での上限は0円ということになり、キャッシング枠は設定できません。
キャッシング枠を設定するときは収入証明書が必要になることがある
貸金業法上のルールとして、貸金業者から借入れをする際に収入証明書の提出が必要になることがあります。クレジットカードのキャッシングもこのルールの対象です。
クレジットカードのキャッシングでは、以下の2つの場合に収入証明書の提出が必要です。
● キャッシング利用可能枠が50万円を超える場合
● 他社を含む貸金業者からの総借入額が100万円を超える場合
収入証明書としては、給与明細書(直近の2ヵ月分)、源泉徴収票支払調書(前年分の最新のもの)、確定申告書(前年分の最新のもの)などが利用できます。
ショッピング枠は年収やクレジット債務を基にした「支払可能見込額」による上限がある
クレジットカードのショッピング枠における分割払いについては、割賦販売法による上限があります。
カード発行の際に「支払可能見込額」を調査して、その90%以内の金額でショッピング枠を設定することがクレジットカード会社に義務付けられています。
支払可能見込額は、以下の式で算出されます。
支払可能見込額=年収-生活維持費-クレジット債務
生活維持費、クレジット債務とは何か、以下で詳しく紹介します。
生活維持費とは
生活維持費とは、最低限の生活を維持するために1年間に必要な金額のことで、具体的には以下に示す表のような形で定められています。
カードの契約者と生計を 一にする世帯の人数 |
持家あり(住宅ローンなし) 持家なし(家賃負担なし) |
持家あり(住宅ローンあり) 持家なし(家賃負担あり) |
---|---|---|
1人 | 90万円 | 116万円 |
2人 | 136万円 | 177万円 |
3人 | 169万円 | 209万円 |
4人以上 | 200万円 | 240万円 |
クレジット債務は、今後1年間のクレジット代金の支払予定額のことを指します。
出典:日本クレジット協会
(※)生活維持費は地域によっても異なります。
クレジット債務とは
クレジット債務とは、すでに契約しているクレジットカードや個別クレジットによって、向こう1年間で支払うクレジット代金の予定額のことです。
個別クレジットは、クレジットカードを使わずに商品を購入するごとにクレジット契約を結ぶもので、具体的には自動車ローン、高額家電製品のクレジット、スマホの分割払いでの購入などが挙げられます。
クレジット債務の状況は、信用情報機関を照会して他社のクレジット債務の金額や支払いの遅延の有無などが調査されることになります。
支払可能見込額の計算例
例えば、年収が600万円で配偶者とこども2人がおり、住宅ローンの支払いを行っていてクレジット債務が200万円の場合、支払可能見込額は「600万円-240万円-200万円=160万円」です。
クレジットカードの利用限度額は、支払可能見込額の90%以下に収まるように決められるので、このケースでは「160万円×0.9=144万円」以内の利用限度額が設定されることになります。
年収があがった場合は再審査で限度額を上げられる?
クレジットカードの限度額は、再度審査を受けることで増額が可能です。現在の限度額に満足していない方は年収があがったタイミングでクレジットカードの個人情報を更新し、限度額の増額申請をすると良いでしょう。
限度額の増額申請手順は各カード会社で若干異なりますが、一般的には下記の流れに沿って手続きを行います。
1. インターネットや書面で増額申請の申し込みを行う
2. 増額の審査
3. 審査結果の通知
4. 審査に通過した場合は限度額が増額される
なお、限度額増額の審査結果が通知されるまでには、申し込みから1〜2週間かかる場合もあります。増額申請は、ある程度の審査時間が必要なことを考慮したうえで申し込みましょう。
なお、セゾンカードでも、カード発行後の利用可能枠の増枠を受け付けています。セゾンカードの継続的なショッピング利用可能枠の増枠は、インターネット(Netアンサー)からの申し込みまたは申込書類を取り寄せのうえ郵送で申し込むことで手続きが可能です。
年収の項目を記載する際の注意点
年収に関する注意点としては、これまで紹介したものも含め以下が挙げられます。
● 会社員の年収は「手取り」ではなく「総支給額」を記載する
● 自営業の年収は経費を引いた所得を記載する
● 年収が少ない場合はキャッシング機能を付けないことも検討する
● 虚偽の申告は避ける
クレジットカードの申し込みの際の年収の欄は、会社員は総支給額、自営業は経費を引いた所得をそれぞれ記載します。
なお、年収の面で審査が不安な場合も、虚偽の申告は避けましょう。虚偽の申告が発覚した場合、審査に通過することはできません。
セゾンカードのおすすめクレジットカードを紹介!
これからクレジットカードを発行しようと考えている方には、さまざまなサービスが付帯するセゾンカードのクレジットカードがおすすめです。
以下では、セゾンカードが取り扱うおすすめのクレジットカードをいくつかご紹介します。
SAISON CARD Digital(セゾンカード デジタル)
SAISON CARD Digital(セゾンカード デジタル)は、年会費無料のデジタルカードです。
お申し込み開始から、最短5分でクレディセゾン公式スマートフォンアプリ「セゾンPortal」上にデジタルカードが発行されるので、「今すぐにオンラインショッピングを利用したい」とお考えの方におすすめです。18歳以上のご連絡可能な方ならどなたでも申し込みいただけます。
後日、店頭でのクレジットカード決済に使えるプラスチックカードも郵送で自宅に届きます。こちらはカード番号の記載のないナンバーレスカードです。カード番号を盗み見される心配が少なくあんしんしてお買物に利用できます。
国際ブランドは、American Express / Visa / Mastercard(R) / JCBの4種類から、自分に合ったものを選択できます。年会費無料・発行手数料無料でETCカードも発行できるので、申し込みを検討してはいかがでしょうか。
>>詳細はこちら
セゾンカードインターナショナル
「セゾンカードインターナショナル」は、オンラインでの申し込み後、セゾンカウンターでの受け取りで最短即日発行が可能な年会費無料のカードです。
ETCカードも年会費無料で利用できます。国際ブランドは、Visa、Mastercard(R)、JCBから選択可能です。18歳以上のご連絡可能な方ならどなたでも申し込みいただけます。
セゾンカードインターナショナルでは、カードの利用金額1,000円(税込)ごとに永久不滅ポイントが1ポイント(最大5円相当(※))が貯まります。永久不滅ポイントは有効期限がないため、知らないうちに失効することもありません。
即日でプラスチックカードを利用したい方、スタンダードなクレジットカードを希望する方に、おすすめのカードです。
ちなみに、家族カード(ファミリーカード)の年会費も無料です。家族カードを利用した分に対しても永久不滅ポイントが貯まり、本カード会員のポイントと合算されます。
※交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
>>詳細はこちら
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digital
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digitalは、スマートフォンアプリに発行されるタイプのデジタルカードです。お申し込み開始から、最短5分で公式スマートフォンアプリ「セゾンPortal」にカードが発行され、すぐにオンラインショップなどで利用できます。
年会費は初年度無料、翌年度以降は1,100円(税込)です。ただし、前年に1円以上のカードの利用がある場合は、翌年度も年会費無料で利用可能です。18歳以上のご連絡可能な方ならどなたでも申し込みいただけます。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード Digitalでは、 QUICPay™(クイックペイ)払いで永久不滅ポイントが最大2%相当(通常の約4倍相当)にアップ(※1)します。QUICPayは大手コンビニやスーパーなど、全国267万ヵ所以上のお店で利用可能です(※2)。
また、後日届くナンバーレスカードは、カード券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードなどの情報がいっさい記載されていない完全ナンバーレスカードのため、安心してお買物を楽しめます。年会費の負担を気にせず利用したい方、デジタルカードを発行してみたい方におすすめです。
(※1)一部還元率の異なるサービスおよび加盟店がございます。
(※1)1ポイント最大5円相当のアイテムと交換した場合となります。
(※1)適用には、諸条件があります。詳細はカードお申込みページをご確認ください。
(※2)2024年3月末時点
>>詳細はこちら
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは年会費初年度無料、翌年度以降は11,000円(税込)の年会費で保有できるゴールドカードです。「安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生・未成年を除く)」という条件さえ満たしていれば、誰でも申し込みを行えます。
主な特典としては、以下が挙げられます。
● 国内主要空港・ダニエル・K・イノウエ国際空港ラウンジが無料
● SAISON MILE CLUBへの登録が可能(年会費9,900円(税込))
● 海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険が付帯(利用条件を満たすと適用)
また、高い還元率が特長で、国内では通常の1.5倍、海外では通常の2倍の永久不滅ポイントを貯めることができます。お得に利用できるゴールドカードを発行したい方におすすめです。
>>詳細はこちら
まとめ
クレジットカードの発行に年収は関係ありますが、年収だけでカード発行の可否が判断されるわけではありません。審査には勤務先や勤続年数などさまざまな要素が影響するので、これからクレジットカードに申し込む方は覚えておきましょう。
また、年収を証明することができない専業主婦(主夫)や学生の方でも、クレジットカードの申し込みは可能です。ただし、カードによっては入会資格に年収に関する条件が設けられている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
(※)「QUICPay」「QUICPay+」は、株式会社ジェーシービーの登録商標です。