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家族カードの仕組みとメリット。発行条件・審査・年齢制限についても解説
家族カードは、クレジットカードに付帯するサービスの一種で、配偶者やお子さま、ご両親などの家族を対象に発行できるカードです。専業主婦(主夫)でもクレジットカードを持てる、家族カード分のポイントが貯まるなど、便利でお得な一面をもちます。
ただし家族カードは家族であれば誰でも発行できるわけではなく、年齢や生活状況などの条件があります。家族カードを発行したい方が条件を満たしているかを確認したうえで、申し込みをしましょう。
【この記事でわかること】
● 家族カードを持つための条件
● 家族カードのメリットデメリット
● 家族カードの選び方
Contents
記事のもくじ
家族カード(ファミリーカード)とは
家族カードとは、配偶者やお子さま、ご両親を対象に発行するクレジットカードです。クレジットカードの付帯サービスの一種で、カード会社によっては「ファミリーカード」などと呼ばれることもあります。
発行手続きから自宅に届くまで10日前後かかるため、家族カードを使う予定が決まっている方は早めに申し込むことをおすすめします。
家族カードの発行条件
家族カードの発行にはいくつかの条件があります。発行する家族が条件を満たしているか確認したうえで、申し込みをしましょう。
発行できる年齢
カード会社により異なる可能性はありますが、多くの場合18歳以上の方が申込可能です。家族カードであっても未成年は発行できないため、18歳を迎えてから申し込みましょう。
関連:高校生でもクレジットカードは作れる!作り方や使うときのポイントを解説
関連:クレジットカードを持てる年齢は何歳から?未成年者のカードの作り方や年齢制限も解説
発行できる家族の対象
家族であれば誰でも発行できるわけではなく、「本会員と生計をともにしている」「同姓である」といった決まりがあります。主な対象者は、配偶者、生計をともにするお子さま、ご両親などです。
セゾンカードでは一部の対象カードで、本会員様と生計をともにする18歳以上の同居の方であれば、本会員様と別姓での家族カードをお申し込みいただけます。これにより、同棲パートナー、事実婚の方もお申込可能となります。
家族カードも審査が行われている
家族カードの発行には条件があるとともに、審査も実施されています。
審査基準は公開されていませんが、本会員のクレジットカードの利用履歴や申込履歴などが確認されるといわれています。
関連:クレジットカードの審査基準とは?行うタイミングや流れ、必要書類を紹介
家族カードの引き落としや利用可能枠(限度額)
利用可能枠とは、クレジットカードで支払いができる上限金額のことです。
利用可能枠を超えてクレジットカードで支払いをすることはできないため、クレジットカード会員のアプリやWEBサイトで確認をしておく必要があります。
家族カードを使って買物をしたときの利用合計金額の引き落とし方法、利用可能枠の設定は事前に確認しておきましょう。
利用合計金額は本会員がまとめて支払う
家族カードを使って買物をした利用合計金額は、本会員のクレジットカード利用合計金額とともに引き落とされます。
本会員のカード+家族カードの利用合計金額の支払いをするため、引き落としされる口座の残高に余裕があるかを確認しておきましょう。
利用可能枠(限度額)は本会員と共有
家族カードの利用可能枠は、本会員のクレジットカードの枠に含まれます。
本会員が高額な買物をして利用可能枠を大幅に占めた場合、家族会員が利用できる枠が減ります。家族会員が高額な買物をしたときも同様です。
お互いに使い過ぎないこと、高額な買物をする前に報告しておくことを心がけましょう。利用可能枠が少なくなり、突然クレジットカードが使えなくなる事態を防げます。
家族カードで買物した内容はわかる?
家族カードを使い支払いをした利用明細は、本会員が閲覧できます。
夫婦間で家族カードを発行し家計管理に役立てる、お子さまに家族カードを持たせることでお金の管理がしやすくなる点は便利でしょう。
セゾンカードの場合、家族カードをアプリ「セゾンPortal」または、Webサイト「Netアンサー」に登録することで、本会員、家族カード会員それぞれでご利用明細を確認できます。
家族カードのメリット
家族カードのメリットは、こちらの5つです。
● お得な年会費で利用できる
● 本会員と同等の特典・優待が受けられる
● ポイントが貯まりやすい
● 専業主婦(主夫)などもクレジットカードを持てる
● 家計管理がしやすい
お得な年会費で利用できる
家族カードは年会費が無料、または本会員のカードと比較してリーズナブルな料金です。本会員の年会費が1万円を超えるようなクレジットカードでも、家族カードであれば年会費が1,000円程度のものもあります。
クレジットカードを持つためのコストを抑えたい方は、家族カードのメリットを感じやすいでしょう。
本会員と同等の特典・優待が受けられる
家族カードは、本会員のクレジットカードと同等のサービスが受けられます。
クレジットカードによっては、本会員と同じポイント還元率、店舗での優待、空港ラウンジサービスなどが受けられます。
先ほど紹介したように、家族カードは年会費が無料またはリーズナブルです。コストを抑えながら充実したサービスを利用できる点は、家族カードならではの高いコスパといえるでしょう。
ポイントが貯まりやすい
家族カードで貯めたポイントは、本会員のポイントと合算されます。その分ポイントが貯まりやすくお得に感じられるのは、家族カードのメリットです。
貯めたポイントは、クレジットカードの利用合計金額の支払いに充てたり商品と交換できたりします。
専業主婦(主夫)などもクレジットカードを持てる
クレジットカードによっては、本人に収入がない場合、申込条件を満たせず新規発行ができないことがあります。
そのような場合でも家族カードであれば発行でき、クレジットカードを使える点はメリットです。
関連:専業主婦がクレジットカードを作る条件!審査・限度額やおすすめカードも紹介
家計管理がしやすい
クレジットカードの利用明細からは、家族カードの利用履歴も閲覧できます。これにより、家族カードで毎月何にいくら支払っているかの確認が可能です。
例えば、配偶者に家族カードを発行し、お互いの支出を管理したり、お子さまの出費を把握したりできます。
家族カードのデメリット
便利でお得さもある家族カードですが、使う方によっては次のようなデメリットを感じるかもしれません。
● 本会員の利用可能枠(限度額)内でしか使えない
● クレヒスを育てられない
本会員の利用可能枠(限度額)内でしか使えない
家族会員の利用可能枠は、本会員の利用可能枠に含まれます。本会員と家族会員どちらもがこの点を把握して、クレジットカードを使うことが大切です。
高額な買物をすると利用可能枠が減り、もう一方のカード所有者が支払いをする際、決済できないことになりかねません。
高額な商品を購入する前、旅行前に交通費や宿泊施設の料金を支払う前などは、利用可能枠がいくらであるかを確認しましょう。
なお、本会員は利用可能枠を増額できます。ただし増額には手続きが必要で、別途審査もあります。
クレヒスを育てられない
クレヒス(クレジットカードヒストリー)とは、クレジットカードの利用履歴や実績のことです。クレジットカードを新規発行する際の審査に影響があるともいわれています。
クレジットカードを利用し続けているとクレヒスが育ち、より高いグレードのクレジットカードの申し込みがしやすくなります。
しかし家族カードを発行しても、家族会員のクレヒスを育てられません。これは、本会員が家族カードの利用合計金額を支払うためです。
クレヒスを育て、将来グレードが高いクレジットカードを発行することを検討している方は、自分の名義で新規発行することも検討してみましょう。
監修者
飯田氏のコメント
家族カードはメインカードホルダーが家族の利用状況を確認することができるため、お金の流れを把握するのが簡単ですし、ポイントが貯まりやすいと言ったメリットがあります。ただし、家族であってもお金の使い道がバレてしまうため、プライバシーはないことをデメリットと考える人もいます。また、メインのカードを解約すると家族カードも解約になります。家族カードはメリット・デメリットを理解して、利用することが大切です。
家族カードに関連する注意点
家族カードの使い方などには注意が必要です。本会員も合わせて注意点を確認しておきましょう。
● 家族カードが使えるのは名義人のみ
● 本会員がクレジットカードを解約したら家族カードも使えなくなる
● 発行枚数には制限がある
家族カードが使えるのは名義人のみ
家族カードを使って支払いができるのは、名義人である家族会員のみです。たとえ本会員であっても、家族カードを使うことはできません。
家族カードだけではなく、クレジットカードは名義人のみが利用できる点に注意しましょう。
本会員がクレジットカードを解約したら家族カードも使えなくなる
本会員がクレジットカードを解約すると、家族カードも自動的に解約されます。家族会員はクレジットカードが使えなくなってしまうため、新たに本会員が発行したクレジットカードで家族カードを発行する、もしくは自分名義のクレジットカードを発行しましょう。
ほかにも、次のような状況になった場合は家族カードの解約が必要です。
● 本会員が死亡したとき
● 夫婦が離婚したとき
● お子さまが一人暮らしをしたとき
発行枚数には制限がある
家族カードが発行できる枚数には制限があります。
本会員のクレジットカード1枚につき、4枚前後の制限が設けられていることが多いでしょう。中には、配偶者のみを対象とし1枚のみ発行できるものもあります。
複数枚の家族カードを発行したい方は、事前に家族カードの発行枚数を確認しましょう。
家族カードの作り方
家族カードには、2つの作り方があります。
● クレジットカードの新規発行時、同時に発行
● すでに所有しているクレジットカードで追加発行
追加で発行する場合は、本会員のクレジットカードの会員専用アプリ、またはWEBサイトから手続きを行います。
家族会員の氏名や生年月日なども入力するため、家族会員と一緒に情報を入力すると誤りなく申し込めます。
関連:クレジットカードの作り方をご紹介!必要なもの・発行までの流れや注意点について解説
家族カードを選ぶポイント
家族カードを選ぶときは、2つのポイントに注目してみましょう。
● 本会員・家族にとって利用しやすい特典がある
● 年会費の負担が大き過ぎない
本会員・家族にとって利用しやすい特典がある
本会員だけではなく、家族会員にも使いやすい特典があるとより便利にクレジットカードを使えます。
発行する前に、家族会員にもどんな店舗、サービスを利用する頻度が高いかを確認してクレジットカードを選んでみてください。
年会費の負担が大き過ぎない
コストを考えるとき、本会員と家族カード+枚数分のトータルで考えましょう。
家族カードを複数枚発行する場合、クレジットカードの種類によっては高額になります。コストをかけずにクレジットカードを使いたい方は、本会員・家族会員ともに年会費無料のカードを選ぶのがおすすめです。
年会費有料のクレジットカードであっても、家族会員含め付帯するサービスを活用しておりコスパの高さを感じられるのであれば、選択肢に入れても良いでしょう。
特典が豊富!家族カードも発行できるおすすめのセゾンカード
セゾンカードはWEBからの新規申込で、本会員のカードと同時に家族カードも発行できます。セゾンカードの家族カードは、本会員と同様のデザインです。
セゾンカードでは本会員、家族会員ともに有効期限のない「永久不滅ポイント」を貯められます。永久不滅ポイントでは、1,000円(税込)で1ポイント獲得でき、1ポイントは最大5円相当(※)として利用可能です。家族で積極的にクレジットカードを使って買物をすれば、効率よくポイントを貯められるでしょう。
(※)ポイント交換先により異なります。
(※)交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
年会費無料「セゾンカードインターナショナル」
セゾンカードインターナショナルは、本会員・家族会員ともに年会費が無料です。18歳以上の連絡可能な方が申込可能で、計4枚の家族カードを発行できます。
国際ブランドはVISA、Mastercard(R)、JCBの3種類から選択可能です。家族会員の国際ブランドは本会員と同一になります。
年会費が無料でありながら、家族会員とともに永久不滅ポイントを貯められるため、お得に使えます。コスパを重視する方にも使いやすい1枚です。
家族で使える優待もある「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードには、家族も使える優待・特典が豊富です。本会員の年会費は初年度無料(2年目以降は11,000円/税込)、家族会員は1,100円(税込)で、家族カードは計4枚発行できます。
国内の空港ラウンジサービス、プライオリティ・パスの優待価格での利用サービスが付帯しており、旅行や出張をする方にはうれしい特典ばかりです。
本会員 | 家族会員 | |
---|---|---|
国内の空港ラウンジサービス | 無料 | 無料 |
プライオリティ・パス | 優待価格 | - |
また、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの家族カードには、国内・海外の旅行傷害保険は付帯されていませんが、本会員の家族特約として次の補償が受けられます。
本会員 | 家族特約 | |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 死亡・後遺障害 |
最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
国内旅行傷害保険 死亡・後遺障害 |
最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
このほかにも、有名WEBサイト・ショップが出店するセゾンポイントモールを経由して買物をすることで、永久不滅ポイントが最大30倍獲得できるなど、お得な優待も利用できます。
特典が豊富でマイルもたまりやすい「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、ゴールドカードよりも豊富な特典があるプラチナカードです。本会員の年会費は22,000円(税込)、家族会員は3,300円(税込)で、家族カードは計4枚発行できます。
旅行に関連するサービスはこちらのとおりです。
本会員 | 家族会員 | |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 死亡・後遺障害 |
最高1億円 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 死亡・後遺障害 |
最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
国内の空港ラウンジサービス | 無料 | 無料 |
プライオリティ・パス | 無料 | - |
このほかにも、本会員はもちろん家族カード会員もコンシェルジュサービスの利用が可能です。
セゾンカードで家族カードを発行する方法
セゾンカードの家族カードは、クレジットカードの新規発行と同時、または発行後に会員専用アプリ「セゾンPortal」から申し込みできます。
セゾンPortalから申し込む手順はこちらのとおりです。
1. アプリ右下の「メニュー」にある「便利なサービス」を押下
2. 「家族(追加)カードの申込」を押下
3. 情報を入力する
家族カードを申し込む際に、クレジットカードの暗証番号を設定します。家族カードを持つ方と一緒に決めて、忘れないよう管理しましょう。
セゾンカードの家族カードは、発行手続きに10日から1週間程度かかります。手続き後の発送になるため、ある程度日にちに余裕をもって発行することをおすすめします。
よくある質問
家族カードとはどのようなものですか?
家族カードとはクレジットカードに付帯するサービスの一種です。クレジットカードの所有者を「本会員」、本会員の家族を「家族会員」といいます。カード会社により条件は異なりますが、生計を同一にする同姓の家族(配偶者・お子さま・ご両親)を対処に発行できます。
家族カードで支払った分の料金は、本会員のクレジットカードの利用合計金額とともに引き落としされることなどが特徴です。
家族カードの発行にも審査はありますか?
家族カードの発行では、本会員を対象に審査が行われています。
本会員のクレジットカードの利用状況によっては、家族カードの審査に通過できないこともあります。
万一家族カードの審査に落ちた場合でも、申し込みに制限はかかりません。期間を空けたあと申し込みをすれば、審査に通過できる可能性はあるでしょう。
家族カードの利用合計金額を支払う口座を分けることはできますか?
家族カードの利用合計金額は、本会員の支払いと同じ口座となります。分けることはできません。
家族カードの名義は誰のものになりますか?
家族カードの名義は、所有者である本会員の家族となります。
例えば本会員の配偶者が家族カードを持つ場合、配偶者の氏名が名義になります。
家族カードは何歳から持てますか?年齢制限はありますか?
クレジットカードにより異なる可能性はありますが、家族会員が18歳以上から発行できることが多いでしょう。
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監修者
氏名:飯田 道子(いいだ みちこ)
資格:ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、他
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。どの金融機関にも属さない独立系FPです。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報を得意としています。