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国税はクレジットカード納付がお得!納付方法やメリット・注意点をわかりやすく解説
クレジットカードで納付できる国税一覧
国税は、申告した税額等に基づき納税者ご自身で納付の期限(納期限)までに納付していただく必要があり、申告所得税及び復興特別所得税や法人税などほぼすべての税目で国税にクレジットカード払いが利用可能になりました。
クレジットカードで納付可能な税目は以下のとおりです。以下の本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です(附帯税のみの納付も可能です)。
【お支払可能税目】
申告所得税及び復興特別所得税 | たばこ税 |
消費税及び地方消費税 | たばこ税及びたばこ特別税 |
法人税(連結納税を含む) | 石油税 |
地方法人税(連結納税を含む) | 石油石炭税 |
相続税 | 電源開発促進税 |
贈与税 | 揮発油税及び地方道路税 |
源泉所得税及び復興特別所得税 | 揮発油税及び地方揮発油税 |
源泉所得税 | 石油ガス税 |
申告所得税 | 航空機燃料税 |
復興特別法人税(連結納税を含む) | 登録免許税(告知分のみ) |
消費税 | 自動車重量税(告知分のみ) |
酒税 | 印紙税 |
なお、印紙を貼って書類を添えて納付する印紙税や登録免許税は、クレジットカードでは納付できません。
出典:国税庁「クレジットカード納付のQ&A」
法人が主に支払う国税の種類と支払いタイミング
法人の場合と個人事業主の場合では、国税を支払うタイミングが異なります。主な税金の概要と支払いタイミングは以下のとおりです。
税金の種類 | 概要 | 支払いのタイミング |
法人税 | 法人の利益にかかる税金 | 決算終了後2ヵ月以内に納付 |
地方法人特別税 | 法人の利益にかかる地方税 | |
消費税 | 消費者から預かった消費税から、経費として支払った消費税を差し引いた金額の納付が必要 (課税事業者の場合) |
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源泉徴収した所得税 | 従業員の所得税は、従業員の給料から天引きして、事業者が代わりに納付する | 翌月10日までに納付 |
国税に関わらず、地方税や市町村税で法人が払うべき主な税金一覧については下記の記事をご覧ください。
【記事】法人カードで支払う税金の種類
個人事業主が支払う国税の種類と支払いタイミング
個人事業主やフリーランスの場合は、所得税と復興特別所得税、消費税の各種国税をクレジットカードで支払えます。
国税をクレジットカードで納付する方法
クレジットカードで国税を納付する際は、国税クレジットカードお支払いサイトから納税できます。インターネットでの納税になるため、金融機関やコンビニ、税務署等では納付できません。
国税クレジットカードお支払いサイトから納付する場合は、①クレジットカード、②税務署からの通知など納税金額がわかるもの、の2点が必要です。
クレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDの6つのうちいずれかであれば使用できます。
ご利用の流れ
「国税クレジットカードお支払いサイト」より以下の手順にて納付いただけます。
・1.利用規約(ご利用に当たっての注意事項)の確認
・2.納付情報(※)の入力(確認)
・3.クレジットカード情報の入力
・4.手続内容の確認
・5.納付手続の完了(最終確認)
・6.10日締めの翌月5日にお引き落とし
(※):氏名・住所・納付する国税の税目や納付税額等、従来の納付書を作成するために必要な情報
e-Taxから国税庁のサイトへアクセスが便利
国税クレジットカードお支払いサイトには、e-Taxからもアクセスできます。手順の流れは変わりませんが、e-Taxを経由することで税金の種類や課税の期間等、入力が必要な情報が自動的に引き継がれるため、簡単な手続きで納税することが可能です。
ご利用の流れ
1 e-Taxを利用して電子申告・徴収高計算書データの送信もしくは納付情報登録依頼を行う
2 メッセージボックスの受信通知内の「国税クレジットカードお支払いサイト」のリンクからアクセス
3 以降、国税庁の専用サイトでクレジットカードで納付する方法と同じ手順
●e-tax
https://www.e-tax.nta.go.jp/index.html
クレジットカード納付はどのくらいの手数料がかかる?
クレジットカードで国税を納付するときに一番気になるのは手数料ではないでしょうか?
クレジット納付では、下記のとおり1万円の納付額に対して76円(税抜)の手数料が別途発生します。
納付税額 | 決済手数料(税抜) |
1円~10,000円 | 76円 |
10,001円~20,000円 | 152円 |
20,001円~30,000円 | 228円 |
30,001円~40,000円 | 304円 |
40,001円~50,000円 | 380円 |
そのため、例えば所得税を60万円納付する場合、手数料は60(万円)×76(円)+消費税(10%)=5,016円になります。
クレジットカードで納付する際の注意点
ここまでクレジットカードで納付する方法を解説しましたが、決済手数料の発生以外に納付する前に知っておきたい注意点を解説します。
領収書が発行されない
クレジットカードで納付する際は、領収書がもらえないため、領収書が欲しい方はクレジットカード払いではなく、最寄りの金融機関または所轄の税務署の窓口で現金納付する必要があります。
また、納税証明書が欲しい場合は発行までに3週間ほどかかることも考慮しておきましょう。
クレジットカードは納付可能額に上限がある
クレジットカード納付の場合、1度の手続きで納付できる額は国税庁によって1,000万円未満(決済手数料を含む)と規定されています。1,000万円を超える場合は、税金の種類が一緒であれば複数回に分けて納付可能です。
また、クレジットカードには利用可能枠が設定されているため、利用可能枠を超えないか納付前に確認する必要もあります。
納付手続き後の取り消しはできない
国税クレジットカードお支払いサイトで手続きしたあとは修正や取り消しができないため、万が一情報を間違えてしまった場合は税務署への連絡が必要です。この場合、支払った決済手数料は返ってこないため、納付に関わる情報に間違いがないか十分に注意しましょう。
クレジットカードによってポイント換算率が通常と違う
クレジットカードによりますが、税金の納付決済時に付与されるポイントやマイルの換算率が通常の支払いとは異なる場合もあります。ビジネスカードを作る場合は、税金の納付を行う想定で、ポイント換算率を踏まえて契約すると良いでしょう。
国税をクレジットカードで納付するメリット
クレジットカード払いは手数料がかかる、領収書が発行されないといった注意点があるものの、その分以下で解説するように大きなメリットもあります。特に、場所を移動して仕事をする個人事業主の方や、支払金額が多い法人にはおすすめです。
キャッシュアウトを先送りできる
カード決済の場合、国税納付期限内にお手続きいただければ、実際に口座から引き落とされるのはカード引き落とし日となりますので、支払いに猶予期間が生まれキャッシュアウトが延長されます。
国税の納税額は高額な場合も多く、クレジットカード決済は資金繰りの面でも大いに役に立ちます。
納付期限内にお手続きいただければ、通常のカード利用と同様に10日締めの翌月5日の引き落としとなりますので、11日以降の月内にお手続きだと最大55日間(約8週間)延長できることになります。
24Hインターネットで手続きできる
国税を支払うには基本的に納付先まで足を運ばねばならないため、時間や手間がかかっていましたが、クレジットカード納付なら、ネットで簡単に納税できます。
しかも24時間対応ですので、法人様の都合にあわせお手続きいただけます。
ポイント還元やキャッシュバックで経費削減につながる
国税納付でもポイントが貯まります。
ポイントが貯まればギフトカードや金券、オフィスアイテムなどと交換いただけます。
また、カードによってはキャッシュバックの特典もあり、経費削減につながります。支払いをクレジットカードに一本化することで一元管理できることもメリットです。
カード利用のメリットが最大限享受できるおすすめのクレジットカード
以下では、ポイント還元やキャッシュバック、経費削減など、クレジットカードを利用するメリットを最大限享受できるクレディセゾンのクレジットカードを3つご紹介します。
法人向けクレジットカード
①支払金額の1%をキャッシュバック「セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメリカン・エキスプレス®・カード」
セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメリカン・エキスプレス®・カードは、支払金額の1%※をキャッシュバックできるカードであり、ポイントが貯まってしまいがちという人でも恒常的に利用できます。カード支払いにするだけで、毎日の業務にかかわる費用はもちろん、広告費や資材購入費など経費の支払いが自動的にキャッシュバックされます。
キャッシュバックではなく、お支払いを最長84日後・手数料0円にする特典を選ぶことも可能です。支払猶予を延長することにより、支払いサイトと入金サイトの課題解決をサポートし、社用資金の効率的な運用が可能となります。
※2025年1月からキャッシュバック料率は0.5%に変更になります。
②カードレス型コーポレートカード「UCパーチェシングカード」
UCパーチェシングカードは、プラスチックカードを発行せず、ご利用の企業様には、カード番号・有効期限・セキュリティコードをお伝えします。
公共料金やインターネットでのお支払いができ、企業からの個別の請求書に対するお支払いを当社からの月1回の請求書に対するお支払い(振込または口座引落)に一本化できます。
カード名義は、会社名、組織名、経費費目名等の登録ができ、経費精算についても管理が便利になります。
また、カードレスのため、従来型コーポレートカードにはない柔軟な対応が実現できます。
支払例
■リスティング広告料
■WEB通販利用
■携帯電話料金
■クラウドサーバー利用料金
■公共料金
■各種税金(法人税、消費税・地方消費税、申告所得税・復興特別所得税)
個人事業主向けクレジットカード
個人事業主の方向けには、ポイントやマイルの還元率でメリットのあるセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードをご用意しています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、JALマイル還元率が最大1.125%で、通常の支払いでつく永久不滅ポイントをマイルに還元することが可能です。
毎月10日締めの翌月4日支払いの請求サイクルであり、カード1回払いで決済した場合、決済からお支払いまでに最大56日間の猶予があるため、キャッシュフローの改善に貢献します。
増枠期間や利用目的を定めた「一時的な増枠」か、定めのない「継続的な増枠」にて、ご利用可能枠を引き上げることも可能です。
ご自身に合ったクレジットカードを利用してお得に国税を支払いましょう。