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経営

コロナ禍で注目!キャッシュレス決済について解説

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コロナ禍で注目!キャッシュレス決済について解説
新型コロナウィルスの影響によりイノベーションが加速している分野が数多く存在しています。その中の一つが、キャッシュレス決済です。
国内では、コロナ以前からPayPayなどが多額のポイント還元を行っており、キャッシュレス戦国時代の様相を呈しています。今回はキャッシュレス決済の種類、メリット・デメリット、ウィズコロナ時代に適した決済について考えていきます。

キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済には様々な種類がありますが、現状、日本でよく使用されているのは下記の種類です。

・クレジットカード
・電子マネー決済
・QR・バーコード決済

クレジットカードでの決済

クレジットカード決済はすでに国内では浸透していますが、最近ではコンタクトレス決済も話題となっています。コンタクトレス決済とは、タッチ決済とも呼ばれており、サインや暗証番号不要でSuicaのように端末にかざすだけで決済できます。

一般的なクレジットカードの他にも、国内ではデビッドカードやプリペイドカードも利用されています。

電子マネーでの決済

電子マネー決済とは、カードやスマホを決済用端末にかざし無線通信を利用して決済させる手法です。カード型はSuica、WAON、nanaco、iDなどがあり、使用できる場面や店舗がそれぞれ制限されている点が特徴です。

スマホ型は、ApplePayやGooglePayが代表的なもので、ApplePayは2014年10月から、GooglePayは2015年9月から開始された決済サービスです。電子マネー決済は、Suicaを中心に普及しており、多くの人が一度は使ったことがある決済手段でしょう。

QR・バーコードでの決済

QR・バーコード決済とは、QRコードやバーコードを読み取ることで決済を完了させる手法です。
QR・バーコード決済サービスを提供している企業は新規顧客獲得のため、大規模なポイント還元キャンペーンなども行っています。

海外、特に中国ではQR決済が爆発的に普及しており、ほとんどの人がWeChatPayやAliPayを使用して決済しています。

キャッシュレス決済のメリット・デメリット

キャッシュレス決済のメリット・デメリット


利用者と店舗におけるメリット・デメリットは下記のとおりです。

利用者にとってのメリット・デメリット

主なメリットは以下があげられます。

・現金、特に小銭を持ち歩く必要がない
・多くのポイントをもらえる
・2020年9月から開始したマイナポイントがもらえる
・手と手が触れる可能性が低く、コロナの感染可能性も低い

一方、利用者にとっての主なデメリットは以下があげられます。

・複数の決済方法があると管理が面倒になる
・カードやスマホを紛失した時の影響が深刻になる
・キャッシュレス決済に対応していない店舗も多い

店舗にとってのメリット・デメリット

店舗にとってのメリット・デメリットは利用者にとってのメリット・デメリットは少し異なります。
主なメリットは以下があげられます。

・お釣りを間違えることがなく、現金管理が楽になる
・キャッシュレス決済と会計システムを連動させることで、会計処理が自動化される
・顧客の支払時間が短縮でき、店舗回転率が向上する
・完全に現金廃止できれば、強盗リスクを低減できる

しかし、以下のようなデメリットもあります。

・キャッシュレス決済の導入に初期費用と時間がかかる
・毎月の決済システム利用料が高い
・実際に入金されるまで時間がかかる

上記のとおり、キャッシュレス決済には利用者と店舗のそれぞれの立場において、複数のメリット・デメリットがあります。利用者の立場では、どのキャッシュレス決済を主に利用すべきか、店舗はキャッシュレス決済を導入するべきか、導入する時は何を選択するべきかについて、事前に比較検討のうえ決定する必要があります。

ウィズコロナ時代の決済について

ウィズコロナ時代において、なるべく対面での会話をなくしたり、物理的な接触をなくしたりすることが望まれています。クレジットカード決済において、以前は店員がカードの抜き差しをしている場面もありましたが、コロナ後は顧客が自ら決済端末にカードを差し込む形式へ急速に移行しています。

ウィズコロナ時代には、感染症対策としてますます上記の流れは加速してくるものと考えられます。また、2020年9月に開始されたマイナポイントもキャッシュレス決済加速の後押しになるでしょう。

一方利用者にとっては、キャッシュレス決済の種類が多すぎて、何をいつ使えばよいか選択をするのが難しくなっている面があります。コンビニなどでは、対応しているキャッシュレス決済の手法が10種類以上あることが一般的となっています。ここまでキャッシュレス決済の手法が増えてしまうと、将来的には淘汰されていき数は少なくなるかもしれませんが、ある程度時間はかかるものと想定されます。

どのキャッシュレス決済が最終的な勝ち組になるかは、現時点では予想することは困難なため、まずは自分が使いやすい方法を複数持っておくと良いでしょう。