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レバレッジとは?投資やビジネスシーン、会社経営で使われるときの意味の違いを解説
本記事ではレバレッジの基本的な意味のほか、投資やビジネスシーン、会社経営で使われる場合の意味の違いを解説します。
レバレッジとは
レバレッジ(leverage)とは「てこの原理(てこの作用)」のことです。
てこの原理は、力点に力を加えると、支点を中心にして回転運動が生じることで、作用点で大きな力を加えられる原理です。つまり、小さな力で大きなものを動かすことができる仕組みを意味します。
レバレッジは、一般的に投資の世界で使われることが多いですが、使われるシーンによって意味合いが異なり、主に使われるシーンには以下があります。
● 投資
● ビジネス
● 会社経営
投資における「レバレッジ」
投資で使われるレバレッジとは、信用取引やFXなどの取引において、借入金などを利用して手元資金の何倍もの取引を行い、投資効率を高める手法をさします。
レバレッジを効かせることで、リターンは大きくなりますが、その分リスクも大きくなります。
信用取引やFXの取引など、保証金を担保にレバレッジが可能な金融商品は、投資する側にとって魅力的です。
しかし、リスクも大きくなるため、投資した原資産がどのくらい変動すると、資産の増減がどのくらい生じるのかを把握しておく必要があるでしょう。
投資におけるレバレッジの具体例
レバレッジをかけて投資する場合の具体的な例をご紹介します。
例えば、レバレッジ2倍は担保にした保証金の最大2倍の金額を取引できる方法です。5万円の保証金を担保にした場合は、10万円分の取引ができるということです。
つまり、本来10万円必要なところが5万円で良いので、仮に1万円の利益があったとすると、レバレッジ2倍の取引なら20%(10,000円÷50,000円×100)の利益率になります。
同様に、レバレッジ25倍は担保にした保証金の最大25倍の金額の取引が可能となるため、10万円の保証金を担保にした場合は250万円まで取引できます。
なお、レバレッジの上限は取引によって決まっており、信用取引は最大約3.3倍(オンライン信用取引では約2.85倍)、FXは25倍(一部通貨ペアは12.5倍)となっています。
ビジネスシーンにおける「レバレッジ」
ビジネスにおいては「より小さなお金(労力)で大きな成果を得る」という意味でレバレッジが使われます。
具体例としてマーケティングが挙げられることが多く、マーケティングでレバレッジが使われる場合は、以下の2つの意味があります。
● 複数の施策を掛け合わせて大きな成果を出すこと
● 少額の予算で広告効果を実験し、高い効果が得られそうな場合に予算を追加して展開すること
例えば、「購入(利用)者の獲得」の目的と一緒に「1人あたりの単価を増やす」施策を実施すれば、「購入(利用)者の増加数×単価の増加分」となり、より大きな収益を得ることができます。
また、少額の予算で広告効果を実験し、大きな効果が期待できそうなら追加で多額の予算をかけて広告を打つという場合も「レバレッジをかける」といわれます。
このように、ビジネスシーンでは効率良く成果を上げることをさして使われるのが一般的です。
会社経営で用いられる「レバレッジ比率」
会社経営に関することでレバレッジが用いられる場合は、主に財務関連の言葉として使われます。
例えば、会社の財務上の安全性を図る指標のひとつとして「レバレッジ比率(負債比率)」があります。
レバレッジ比率とは、自己資本に対する他人資本(負債)の割合を示す数値で、以下のように算出されます。
● レバレッジ比率=他人資本(負債)÷自己資本×100
自己資本とは、株主から集めた資金と会社が保有する資産や負債の含み損益などを加えた返済の義務がない資金のことです。
一方、他人資本とは、銀行からの借入れや社債の発行など、返済の義務がある負債のことです。
貸借対照表では貸方側の資本構成を示す指標で、レバレッジ比率が100%以下だと他人資本が少ない会社となるため、安全性が高いとされます。
ただし、レバレッジ比率が低すぎると下記で解説する財務レバレッジが機能しなくなる性質があるため、一概に低ければ良いということではありません。
財務レバレッジ
財務レバレッジは、「自己資本を1として何倍の大きさの総資本を事業に投下しているか」を示す数値で、以下のように算出されます。
● 財務レバレッジ=総資本÷自己資本
例えば、総資本が1,000万円、自己資本が500万円の場合、財務レバレッジは2倍(1,000万円÷500万円)です。
計算式を見てもわかるように、他人資本が多くなるほど財務レバレッジの倍率が高くなります。
財務レバレッジは高いから悪い、低ければ良いというわけではなく、業界によって目安は異なり、宿泊業など土地や建物の購入が必要な業種では高くなる傾向があります。
会社経営で「レバレッジを効かせる」と使うときは、他人資本を活用することをさし、財務レバレッジを効かせている企業は、他人資本を活用して積極的に経営していると見ることができます。
業務の効率化や資金繰りの改善に役立つおすすめのツール
変化の激しい昨今、会社が成長するためには自社の体制や生産性、システムなどを考慮して適応させていく必要があります。
業務の効率化はもちろんのこと、投資における意思決定の自由度を高めるために、キャッシュフローの改善を行うことが大切です。
また、財務レバレッジは一概に低いから良いということではありません。会社にとって収益性を見込めるのであれば借り入れなどによる他人資本の導入を考え、レバレッジを効かせることも重要です。
ここでは、業務効率や資金繰りに役立つおすすめツールを2つご紹介するので、自社の状況に合わせて活用を検討してみてください。
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まとめ
レバレッジは、「てこの原理」を意味し、小さな力で大きなものを動かす仕組みのことです。
使われるシーンによって若干意味合いは異なり、会社経営においては他人資本を活用することをさします。レバレッジを効かせることで、自己資本以上のビジネスを行うことも可能です。
また、会社の業績を上げるためには、業務の効率化や資金繰りの改善が大切です。今回ご紹介したツールは、業務の効率化や資金繰りの改善に役立つおすすめのツールです。
会社の業績向上に「支払い.com」「セゾンインボイス」をぜひご活用ください。