イグジット(EXIT)とは？行う理由や成功させる方法について解説

イグジットとは、企業の創業者や経営者、出資者が保有する株式を売却し、投資した資金を回収して利益を獲得することを指します。

今まで投資した資金を自身のもとに回収するという意味で、「ハーベスティング(Harvesting=収穫)」と呼ばれることもあります。

イグジットを行う理由としては、企業の「上場」もしくは「売却」が挙げられるでしょう。

企業をより大きくする過程では、株式市場に株を上場させることがあります。

上場時には、今まで創業者や経営者、出資者が保有していた株式を株式市場に流通させて、誰でも購入できる状態にすることで、経営者・出資者側には、株式の売却金が入ることになります。

また、企業を上場させることには、資金調達が行いやすくなる、企業としての知名度があがる、社会的信用を得やすくなるなどのメリットも多いです。

企業を上場させることは、企業規模を大きくするのに有効な手段のひとつであることは間違いありませんが、上場の際には厳しい審査を受けなければなりません。

上場に向けての準備が難しいという場合は、企業を売却するという選択肢も考えられるでしょう。

上場との違いは、株式を購入するのが不特定多数の人か、特定の買い手企業かという点です。

上場よりもハードルは低いですが、売りに出しても買い手が付かない可能性があることや、思っていたよりも低い価格での売却になる可能性があることなどは、念頭に置いておく必要があります。

ひとくちにイグジットといっても、イグジットを実現するための方法は、以下に挙げるように複数あります。

● IPO
● M&A
● MBO
● EBO
● LBO

それぞれの方法について、詳しく説明します。

IPOとは、今まで上場していなかった会社が株式を証券取引所に上場させることを指し、「株式公開」とも呼ばれます。

株式を上場する際は、経営者・出資者が保有する株式を株式市場で売却し、一般の投資家に購入してもらうことになります。

IPOのメリット・デメリットは、それぞれ主に以下のとおりです。

● メリット：企業の知名度や信用度が上がる、資金調達がしやすくなる、経営者側に資金が入る、経営者はそのまま経営を継続できる
● デメリット：上場に見合う企業の規模が求められる、審査が厳しい、上場後も株主・社会に対しての責任がある

M&Aとは、経営者や出資者が会社あるいは事業を売却して資金を得る方法です。

M&Aによってイグジットを図る際は、株式譲渡や事業譲渡などの手法が採用されるケースが多いといえるでしょう。

M&Aのメリット・デメリットは、それぞれ主に以下のとおりです。

● メリット：IPOよりも短期間でイグジットできる可能性が高い、買い手と条件の折り合いがつけば赤字でも売却できる可能性がある
● デメリット：買い手が見つからないこともある、希望している価格で売却できない可能性もある

MBOとは、現経営陣が創業者や出資者が保有する株式を買い取ることを指し、創業者や出資者の観点から考えれば、イグジットのひとつの方法といえます。

MBOのメリット・デメリットは、それぞれ主に以下のとおりです。

● メリット：企業の所有者と経営陣が同一になる、経営における意思決定が迅速になる
● デメリット：資金調達が難しいこともある、経営陣が所有者と同じになることで経営の監視機能が弱体化する可能性がある

EBOとは、従業員が創業者や出資者が保有する株式を買い取ることで、MBOと同様に創業者や出資者の観点から考えれば、イグジットのひとつの方法といえます。

EBOのメリット・デメリットは、それぞれ主に以下のとおりです。

● メリット：後継者のいない企業の存続が可能になる、事業承継がスムーズに行われやすい
● デメリット：資金調達が難しいこともある、企業の成長が鈍化してしまう可能性がある

LBOとは、融資によって資金調達をして、企業や事業を買収することを指します。

LBOのメリット・デメリットは、それぞれ主に以下のとおりです。

● メリット：自己資金をそれほど準備しなくても良い、通常よりも高い売却益を期待できる
● デメリット：融資を受けるため借入金が発生する、売り手側の経営権がなくなってしまう

イグジットを成功させるためには、以下に挙げるようなことを主に意識することが重要です。

● 企業価値を向上させる
● 具体的な計画を立てる
● 最適な選択肢を選ぶ

それぞれについて、詳しく説明します。

イグジットをする前にできるだけ企業価値を向上させることで、有利な条件でイグジットを行いやすくなります。

それによって、イグジットによって多額の利益を得ることも可能になるでしょう。

企業価値を向上させるためには、利益率を上げることや競合他社にない独自の強みを作り上げることなどが重要なポイントです。

イグジットを実現するためには、具体的な計画を立てることが重要で、イグジット達成というゴールから逆算して、行うべきことを計画立てる必要があります。

事業の進捗などによって、道中スケジュールが多少狂うこともあると思いますが、そのたびに適宜修正することを心がけましょう。

上述したように、イグジットにはいくつかの選択肢があります。

それぞれメリット・デメリットが異なるので、どの方法を選ぶべきかはケースバイケースであり、自社にとって最適な選択肢を選ぶことで、より有利な条件でイグジットを行いやすくなるでしょう。

イグジットを目指すことを最終的な目標としていても、経営者の方は日々目の前のさまざまな業務に追われることが多いです。

日々の業務に追われていると、イグジット達成に向けてのスケジュールが順調に進んでいるかどうか、確認することもままならないかもしれません。

そのような場合は、事業をサポートしてくれるサービスを利用し、経営者の方の負担を少しでも軽減させることが重要です。

セゾンでは、日々の業務サポートに役立つさまざまなサービスを取り扱っているので、ぜひ導入を検討してみてください。

上述したように、イグジットを実現するためには企業価値の向上が重要なカギを握ります。

企業価値を向上させるためには外部からのサポートが必要なこともありますが、クレジットカードには、そのような特典やサービスが付帯していることもあります。

特に、セゾンカードが取り扱っているセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードには、ビジネス向けの特典やサービスが数多く付帯しているので、経営者の方も心強いでしょう。

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イグジットとは、企業の創業者や経営者、出資者が保有する株式を売却し、投資した資金を回収して利益を獲得することを指します。

イグジットを実現するためには、IPOやM&A、MBOなどいくつかの方法がありますが、それぞれやり方やメリット・デメリットが異なるので、自社にとって最適な方法を選ぶことが重要です。

イグジットの成功においては、企業価値を向上させて、具体的な計画を立てて前進することが重要ですが、遠く先を見据えることと目の前の業務に対応することは、両立が難しいかもしれません。

そのため、イグジットの成功を目指すためには、事業に役立つサービスを利用することも検討しましょう。セゾンでは経営者の方向けのサービスをいくつも取り扱っているので、自社にとって必要だと感じるサービスを選んで、ぜひ利用してみてください。