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基本給の平均は?性別、学歴、雇用形態別の基本給をご紹介
その後、性別、学歴、企業規模、業種、雇用形態などのカテゴリーに分けて、基本給の平均を紹介します。表の形で分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも基本給とは?
まず、給与は「基本給」と「手当」の2つの要素で成り立っています。基本給は、個人の技能や勤続年数などに応じて決められるベースとなる給料のことです。手当とは、通勤手当や残業手当などを指します。
そして、基本給には、手当やインセンティブボーナスは含まれていません。つまり、手当などを差し引いた最低限支給される基本賃金が基本給です。
額面給与は基本給に諸手当を加えたもの
基本給と混同されやすい言葉に、「額面」というものがあります。簡単に言えば、額面とは、会社が従業員に支払う総支給額のことです。基本給に、手当やボーナスなどを加えたものが額面となります。
額面に含まれるものとしては、基本給はもちろん、通勤手当、残業手当、住宅手当、役職手当、資格手当、家族手当、インセンティブボーナスなどが該当します。
手取りは額面給与から各種控除したもの
基本給や額面と似た言葉に「手取り」というものがあります。手取りとは、実際に従業員が手にする金額のことです。そもそも総支給額である額面が、そのまま従業員に支給されることは原則としてありません。
額面から健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税などの各種の控除額を差し引いたあとに残る金額が、実際に従業員に支給されることになります。この実際に支払われる給料のことを、手取りと言います。
つまり、まとめると、最低限もらえる賃金が「基本給」、基本給に手当などを足した総支給額が「額面」、額面から税金等を差し引いたあと実際に支払われる額が「手取り」ということになります。
基本給の平均は、年齢、性別、学歴、雇用形態ごとに変わる
それでは、基本給の平均について、厚生労働省の『令和元年賃金構造基本統計調査』を参考に紹介します。年齢、男女別、学歴別、雇用形態別に分けて、基本給の平均をまとめています。最後には、初任給の平均も記載しています。カテゴリーによって基本給の平均は変化しますので、その違いにも注目してみてください。
雇用形態別の基本給の平均
雇用形態別の基本給の平均については、「正社員・正職員」と「正社員・正職員以外」に分けて紹介します。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
~19歳 | 18.4万円 | 17.4万円 |
20~24歳 | 21.7万円 | 21.2万円 |
25~29歳 | 25.6万円 | 24万円 |
30~34歳 | 29.7万円 | 26万円 |
35~39歳 | 33.6万円 | 27.2万円 |
40~44歳 | 36.8万円 | 28.8万円 |
45~49歳 | 39.9万円 | 29.6万円 |
50~54歳 | 43.6万円 | 30.6万円 |
55~59歳 | 43.4万円 | 30万円 |
60~64歳 | 34.5万円 | 27.4万円 |
65~69歳 | 29.6万円 | 25.8万円 |
70歳~ | 27.8万円 | 26.4万円 |
【正社員・正職員以外の基本給の平均】
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
~19歳 | 17.4万円 | 16.1万円 |
20~24歳 | 18.5万円 | 17.7万円 |
25~29歳 | 20.9万円 | 19万円 |
30~34歳 | 22.2万円 | 19.1万円 |
35~39歳 | 22.6万円 | 19.5万円 |
40~44歳 | 23.1万円 | 19.5万円 |
45~49歳 | 24.1万円 | 19.3万円 |
50~54歳 | 24.1万円 | 19万円 |
55~59歳 | 23.9万円 | 18.5万円 |
60~64歳 | 26.1万円 | 18.9万円 |
65~69歳 | 23.1万円 | 18万円 |
70歳~ | 20.7万円 | 17万円 |
初任給の平均
最後に、初任給の平均について、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」を参考に紹介します。「大学院修士課程修了」、「大学卒」、「高専・短大卒」、「高校卒」など学歴に応じて初任給は変化するため、それぞれに分けて以下の表に記載しています。初任給においては、男女の差はほとんどなく、むしろ学歴による差が顕著であることがよく分かるでしょう。
学歴 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
大学院修士課程修了 | 23.9万円 | 23.8万円 |
大学卒 | 21.3万円 | 20.7万円 |
高専・短大卒 | 18.5万円 | 18.3万円 |
高校卒 | 16.9万円 | 16.5万円 |
社会人になると、上記のようにアルバイトのときより、しっかりとした給料をもらうことができます。しかし、その一方で、一人暮らしであれば家賃や光熱費の支払い、同僚や上司、得意先との飲み会の費用など、さまざまな場面で出費が発生します。出費を管理しないと、お金を使い過ぎて一向に貯金が増えないという事態に陥る可能性もあります。
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よくある質問
Q1 基本給とは?
給与は「基本給」と「手当」の2つの要素で成り立っています。基本給は、個人の技能や勤続年数などに応じて決められるベースとなる給料のことです。手当とは、通勤手当や残業手当などを指します。
Q2 額面給与とは?
額面とは、会社が従業員に支払う総支給額のことです。基本給に、手当やボーナスなどを加えたものが額面となります。
まとめ
ここでは、基本給の言葉の意味と、基本給の平均を紹介しました。カテゴリーによって基本給の平均は、大きく異なっていました。ただ、性別や学歴による格差については、いずれの場合でも確認できる共通点であり、この点は社会全体の課題として考えなければならないポイントです。
転職の際は、こうした基本給の比較なども行いながら、満足のいく賃金のもらえる会社を探すのも1つの手かもしれません。
この記事を監修した人
【保有資格】
CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、相続診断士、終活カウンセラー、住宅ローンアドバイザー