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年末こそ見直そう!投資におけるポートフォリオとは?見直し・改善方法を解説

投資を始めて数ヵ月、あるいは数年が経過し、自身のポートフォリオ(資産配分)について「このままで良いのだろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、投資におけるポートフォリオは定期的な見直しが重要です。特に年末は、1年間の運用を振り返り、来年の投資方針を考える絶好のタイミングとなります。為替が乱高下する年や、気候変動や戦争などが経済に影響をおよぼす年はポートフォリオもその影響を受けている可能性が高いと言えます。

この記事では、投資におけるポートフォリオの基本的な考え方から、具体的な見直し方法、改善のポイントまでを詳しく解説します。これから投資を始める方はもちろん、すでに投資を行っている方にとっても、より効果的な資産運用のヒントとなる情報をお届けします。

投資におけるポートフォリオとは

投資におけるポートフォリオとは、「どの金融商品にどれくらいの割合で投資するか」を示す資産配分のことです。投資を行う上で最も重要な概念の一つであり、資産を適切に分散させることでリスクを抑えながらリターンを追求することができます。

例えば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)では、国内株式25%、国内債券25%、外国株式25%、外国債券25%という基本ポートフォリオを採用しています。このように複数の資産に分散投資することで、ある資産が値下がりしても、別の資産でカバーできる可能性が生まれます。

ポートフォリオは投資家の年齢、リスク許容度、投資目的などによって個別に設計されるのが望ましいとされています。例えば、若い投資家であれば、長期的な資産形成において株式の方が債券より高いリターンが期待でき、万が一の値下がりにも時間をかけて回復できるため、株式の比率を高めに設定することが推奨されます。

一方、退職や年金生活が近い投資家であれば債券の比率を高めに設定するのが一般的です。これは、老後の生活資金を確保する必要があり、株式市場の急激な変動による資産の目減りを避けたいためです。債券は株式と比べて価格変動が小さく、定期的な利子収入も期待できるため、安定的な資産運用が可能となります。

「これが正解」という絶対的な形はありません。重要なのは、自分の状況に合わせて適切な資産配分を行うことです。

投資のポートフォリオを見直す必要性

ポートフォリオは一度作成して終わりではなく、定期的な見直しが必要不可欠です。なぜなら、時間の経過とともに市場の動きによって資産配分が変化し、当初設定した割合から大きくずれていく可能性があるためです。

例えば、株式市場が好調で株価が上昇した場合、ポートフォリオ全体に占める株式の割合が当初の設定より大きくなります。この状態を放置すると、意図せずリスクの高い資産配分となってしまい、市場が下落した際に大きな損失を被る可能性が高まります。

また、投資家自身の状況も時間とともに変化していきます。年齢を重ねる、結婚する、子どもが生まれる、年金生活に突入するなど、ライフステージの変化に応じて投資目的やリスク許容度も変わっていくため、それに合わせてポートフォリオも調整する必要があるのです。

投資のポートフォリオを見直すなら年末がおすすめな理由

年末は投資のポートフォリオを見直すのに最適な時期です。その理由として、まず年間の運用実績を総括できることが挙げられます。1年間の値動きやリターンを確認し、目標に対する達成度を評価することで、より効果的な見直しが可能です。

また、年末年始は、多くの人が比較的時間に余裕を持つため、じっくりと資産配分を見直すことができます。翌年の経済見通しや市場予測といった各金融機関から発表される分析レポートのほか、アナリストによる業界動向の分析、マクロ経済の展望など、豊富な情報を参考にしながら、来年の投資環境を予測し、ポートフォリオの調整を行うことができるでしょう。

さらに、税制の改正なども年初からスタートすることが多いため、それらの変更に対応した調整も行いやすいというメリットがあります。

投資のポートフォリオの見直し方・改善方法

ポートフォリオの見直しは、計画的かつ段階的に行うことが重要です。具体的には、以下の3つのステップで実施していきます。
 

  1. リスク許容度を考える
  2. 資産状況を確認する
  3. リバランスを行う

 
それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう

1.リスク許容度を考える

リスク許容度とは、投資において「どの程度のリスクまで受け入れられるか」を表す指標です。この評価は、年齢や収入、家族構成、投資目的などの要素を総合的に考慮して行う必要があります。
 
例えば、30代の独身で安定した収入がある場合は、比較的高いリスクを取ることができます。一方、50代で子どもの教育資金や老後の生活費を考える必要がある場合は、より保守的な運用が求められるでしょう。
 
具体的な確認ポイントとして、以下の項目を見直してみましょう。
 
現在の年齢と投資目標までの期間
定期的な収入と支出のバランス
予期せぬ出費に対する備え(緊急資金)の状況
家族の状況や将来の教育費などの必要資金
保有している保険の種類と補償内容

2.資産の状況を確認する

次に、現在保有している資産の状況を正確に把握します。この作業は、単に資産額を確認するだけでなく、各資産の特性や保有比率まで詳しく分析する必要があります。
 
確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
 
各資産(株式、債券、預金など)の評価額と保有比率
個別銘柄やファンドのパフォーマンス
投資信託の場合は、基準価額の推移や分配金の状況
為替の影響(外貨建て資産の場合)
手数料や税金などのコスト
 
この分析により、当初設定した資産配分からどの程度ずれているか、またどの資産が好調(または不調)だったかを把握することができます。

3.リバランスを行う

リバランスとは、分析結果に基づいて資産配分を調整する作業です。目標とする配分比率に戻すため、比率が高くなりすぎた資産を売却し、低くなった資産を購入します。
 
例えば、当初のポートフォリオで株式50%、債券50%と設定していた場合で、株価の上昇により株式が60%、債券が40%になっていた場合、株式の一部を売却して債券を購入し、元の比率に戻します。
 
ただし、リバランスを行う際は以下の点に注意が必要です。
 
売買にかかる手数料
税金の影響(特に利益確定による課税)
市場のタイミング(急激な変動期は避ける)
長期的な市場見通し

投資のポートフォリオの見直す際に確認しておきたいポイント

ポートフォリオの見直しを効果的に行うためには、以下の4つのポイントを確認する必要があります。

  1.  目標に対する運用成績の評価
  2. バランス配分
  3. 金融市場の動きや経済状況
  4. ライフスタイルの変化

 
それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。

1.目標に対する運用成績の評価

ポートフォリオの評価では、運用成績を確認するだけでなく、投資目標との整合性を確認することが重要です。
まず、当初設定した投資目標(例:5年で資産を20%増やす、年間3%の配当収入を得るなど)に対して、実際の運用成績がどの程度近づいているかを評価します。目標と現状に大きな乖離がある場合は、その原因を分析しましょう。考えられる原因としては以下のようなものがあります。

市場全体の低迷
個別銘柄やファンドの選択ミス
リスクの取り方が不適切
手数料や税金の影響が想定以上

次に、市場のベンチマーク(日経平均株価やTOPIX、S&P500など)と比較して、ポートフォリオのパフォーマンスを評価します。同じリスクレベルの投資と比較して、運用成績が優れているか劣っているかを判断することで、より客観的な評価が可能になります。

2.バランス配分

上であげたリバランスについて資産の内容をもっと詳しく見ていきましょう。資産のバランス配分は、市場の動きによって常に変化しています。目標とする資産配分が維持されているかを確認します。当初の配分からずれている場合は、リバランスが必要です。

以下のような点に注意してバランスを確認します。

資産クラス別(株式、債券、現金など)の保有比率
国内資産と海外資産の比率
通貨別の保有比率
業種やセクター別の偏り
個別銘柄への集中度

例えば、特定の業種や銘柄に投資が集中していないか、為替リスクが想定以上に大きくなっていないかなどをチェックしましょう。

3.金融市場の動きや経済状況

金融市場は常に変動しており、それに応じてポートフォリオの調整が必要になることがあります。金利の変動や経済成長率の変化は、資産の価値に影響を与える可能性があります。
確認すべき主な項目は以下のとおりです。

主要国の金利動向
為替相場の変動
インフレ率の推移
各国の経済指標
地政学的リスクの有無

これらの要因は、直接的に資産価値に影響を与えるため、定期的な確認と必要に応じた対応が重要です。

4.ライフスタイルの変化

人生の節目となる出来事は、投資のスタイルやリスクの許容度にも大きな影響を与えます。以下のような変化があった場合は、ポートフォリオの見直しを検討する必要があります。

結婚や出産
住宅購入の予定
転職や退職
相続の発生
健康状態の変化

例えば、子どもが生まれた場合は教育資金の準備が必要になり、家計の支出が増えることでリスクを取れる余裕が減少します。そのため、より安全性の高い資産配分にシフトすることが考えられます。また、退職が近づいてきた場合は、将来の生活費を確保する必要があるため、リスク許容度は自然と低くなります。そのため、株式の比率を下げ、定期的な収入を得られるインカム型の投資にウェイトを置くなどの調整が必要になるでしょう。

投資のポートフォリオの見直しは「セゾンのマネナビ」に相談!

ポートフォリオの見直しは、専門的な知識や経験が必要となる場合があります。そんなときは、「セゾンのマネナビ」のような専門家のサポートを活用することで、より効果的な見直しが可能になります。

「セゾンのマネナビ」では、以下のようなサポートを受けることができます。
・現在のポートフォリオの分析と評価
・リスク許容度に応じた資産配分の提案
・市場動向を踏まえた投資アドバイス
・ライフプランに応じた長期的な運用戦略の策定

特に、投資経験が浅い方や、時間的な制約がある方にとって、専門家のアドバイスを受けることは有効な選択肢となります。プロの視点から客観的なアドバイスを得ることで、より効率的なポートフォリオの改善が期待できます。

セゾンのマネナビ

まとめ

投資のポートフォリオは、定期的な見直しと改善が重要です。特に年末は、1年間の運用を振り返り、来年の投資方針を決める絶好の機会となります。

見直しの際は以下の点を意識しましょう。

自身のリスク許容度を正確に把握する
現在の資産状況を詳細に分析する
必要に応じてリバランスを実施する
運用成績、バランス配分、市場動向、ライフスタイルの変化を確認する

また、ポートフォリオの見直しに不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも検討してください。継続的な見直しと改善にプロの視点を加えることで、長期的な資産形成の成功につながりやすくなります。

大切なのは、投資は長期的な取り組みであり、その時どきの状況に応じて柔軟に対応していく姿勢です。定期的なポートフォリオの見直しを習慣化することで、より効果的な資産運用を実現することにつながるでしょう。