引っ越し準備はこれで安心!手続きや荷造りまでまとめて解説
掲載日: 更新日:
引っ越しが決まってから、新居での生活が始まるまで何をどのように準備したら良いのでしょうか。やることは、荷造りだけではありません。住所変更にともない、やらなければいけないことはたくさん!時系列に分かりやすく解説していきます。
引っ越しが決まったら
引っ越しが決まったら、まず何から着手すれば良いでしょうか。時系列にそって解説します。
すぐにやること
退去日を決める
新居が決まったら、今まで住んでいた家の退去日を決めます。契約している物件によって異なりますが、退去予定日の1〜2ヵ月前までに退去予告を行います。賃貸物件を契約している場合、管理会社や大家さんに連絡しましょう。
退去日を引っ越し当日に設定すると荷物の搬出あとに、そのまま鍵を返却できるのでスムーズです。
引っ越し方法を検討
どのように引っ越しを行うか検討します。家族が多い場合や高齢者がいる家庭は、引っ越し業者に依頼すると、家族の負担を軽減できるでしょう。単身での引っ越しや、近場への引っ越しの場合は、レンタカーでトラックを借りるなどして行うこともできます。
引っ越し業者に依頼する場合は、引っ越し予定日の2ヵ月前を目安に見積もりをとり、予約をいれます。2ヵ月前を早いと感じるかもしれませんが、引っ越しのオンシーズンはどの引っ越し業者も予約が取りにくくなります。
また、希望する時間帯や曜日がある場合は早めに引っ越し業者に相談することで、ご自身の希望に沿った日程を選択しやすくなるでしょう。
レンタカーを借りて自力での引っ越しを検討する場合、新居の駐車場を確認する必要があります。引っ越し業者と違い、個人で搬入を行う場合、近隣に住んでいる方に迷惑がかからない動線を事前に確認しトラブルにならないよう注意しましょう。
駐車場の解約と契約
車を所有されている方は、現在契約している駐車場の解約準備をします。契約内容によって異なりますが、1〜2ヵ月前までを目安に不動産管理会社など駐車場の契約先に報告しましょう。
解約準備が整ったら、新居での駐車場の準備です。駐車場の立地や、金額を見て希望の駐車場を探します。見つかったら、駐車場の管理会社に問い合わせ、契約します。契約が完了したら、忘れずに警察署で車庫証明(正式には自動車保管場所証明書)の住所変更をしましょう。都道府県によって多少異なりますが、住所変更に2,000円程度、標章(車のリアガラスに張るステッカー)交付手数料に500円程度の手数料がかかります。また、申請から変更完了までには3~7日程度かかるため、余裕をもって申請しましょう。
一軒家など、あらかじめ駐車場がある場合も、車庫証明の住所変更を忘れないように注意してください。車庫証明の住所変更は、引っ越し後15日以内に地域の管轄の警察署で行います。このとき、一緒に免許証の住所変更も行っておくと効率的です。
自転車を所有している方は、駐輪場の有無や空きがあるかどうかを確認しておきましょう。
インターネット・固定電話
契約中のインターネット回線を引っ越し先でも使用する場合、インターネットの移転手続きを行います。移転作業は時間がかかるので1ヵ月前には手続きを済ませると良いでしょう。移転先で回線工事が必要な場合は、さらに時間がかかるので2ヵ月前には手続きを済ませておきます。
不用品や粗大ゴミを処分
新居で使用しない、電化製品や収納家具などを少しずつ処分していきます。不用品買取業者にまとめて買い取ってもらったり、市町村にある大型ゴミの回収センターに持ち込んだり、回収予約をしたり、お住まいの地域によって対応が異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
2週間前までにやること
電気・ガスなどの変更、見直し
電気や水道、ガスなどライフラインの停止・開始の手続きを行います。電気と水道の手続きはネットや電話でできますが、ガスの開栓には立ち会いが必要です。開栓しないとガスが使えないので、日程を確認して忘れないようにしましょう。
また、引っ越しを機に見直しを行い、お得な電力会社に切り替えるのもおすすめです。特に電気料金は、ライフスタイルに合わせてプランを変更することで安くなることも多くあります。
郵便局で転送手配
引っ越し前の住所宛に送られた郵便物を、新しい住所に無料で転送するサービスです。郵便局に届出を出してから転送期間は1年間。引っ越し後、1年以内に各所への住所変更手続きを行いましょう。届出を提出してから、転送が開始されるまで1週間程度かかりますので事前に手配を済ませまておくと安心です。
【知っているとさらに安心!】
以下のようなものは転送されないため、住所変更の手続きを忘れないように気を付けましょう。特に年末調整用の証明書類などは
・郵便局以外のもの(宅配便など)
・郵便局のサービスであっても、差出人が「転送不要」と明記した郵便物
・国の機関や地方自治体、銀行や証券会社などの金融機関、クレジットカード会社からの郵便物など
住所変更が必要な各所の確認
クレジットカードや通帳、定期購買など住所を登録しているものをリストアップしておきましょう。特に、クレジットカードの明細など大切な個人情報が記載されているものを優先的にリストアップし、引っ越し後にすぐ変更手続きができるようにしておけると安心です。保険の契約など、引っ越し前から住所変更を受け付けられるものについては、このタイミングで変更手続きをしておくことをおすすめします。
市区町村役所で必要な届出
市区町村役所に提出する届け出は以下のケースで分かれます。
同一市町村での引っ越しの場合・・・転居届を提出(引っ越し後の2週間以内)
異なる市町村への引っ越しの場合
旧居・・・転出届を提出し、転出証明書をもらう(引っ越しの2週間前後)
新居・・・転入届、転出証明書を提出する(引っ越し後の2週間以内)
荷造り準備
ダンボールや、緩衝材、ガムテープなどを用意しておきます。引っ越し業者による引っ越しの場合は、無料で荷造りに必要なアイテムをもらえる場合と追加料金が必要な場合があるので、あらかじめ確認しましょう。
新居で採寸
荷物が搬入されるまえに、新居の各部の寸法を確認しておきましょう。所有している家具・家電のサイズを確認した上で、搬入時に通る玄関のサイズや家具を配置したい部分の採寸だけでなく、階段のある住居の場合は階段の高さや階段のカーブ部分を通れる最大幅、ベランダの掃き出し窓の幅も測っておくと荷物の搬入ができるか判断しやすいのでおすすめです。大型のベッドなどの家具は玄関や階段から運べない場合もあります。その場合、掃き出し窓から搬入することもあります。大きな家具がある場合は事前に引っ越し業者に相談しておくのが安心です。またエレベータがあるマンションの場合は家具の搬入に十分な大きさがあるかも調べておきましょう。
前日までにやること
引っ越し当日は引っ越し業者への指示出しや近隣住民への挨拶など慌ただしくなります。スムーズに動けるように当日の動きをシミュレーションしておきましょう。
新居の掃除・準備
荷物を搬入する前に、水回りを中心に掃除をします。新居とはいえ、業者が入ったりしているので掃除が必要です。後で大きな家具を置いて清掃がしづらくなる場所を綺麗にしておくこともおすすめです。必要に応じて重い家具の下には床キズ防止用の透明マットや床保護シートをひいておくのも良いでしょう。引っ越し当日までに、カーテン・電気・トイレットペーパーは忘れずに設置します。カーテンなど、目隠しがないとプライバシーが守れなくなります。また、引っ越し作業中に新居が暗いと、荷物をぶつけるなど思わぬトラブルが発生する可能性もあります。電気関係も前日までに忘れず用意しましょう。
旧居の掃除
引っ越し当日は慌ただしくなることが予想されるので、前日までにおおまかな掃除は済ませておきましょう。引っ越し当日は、荷物を運び出した後でないと清掃しづらい床の汚れを重点的に清掃すると良いでしょう。
食品の整理
前日までに冷蔵庫の中身を空にします。単身の引越の場合は比較的直前でも整理がしやすいと思いますが、家族のお引っ越しの場合は2週間程度前から計画的に購入したり、消費したりすることが必要です。新居では、すぐにキッチンが使えるかわからないので簡単に食べられるものを用意しておきましょう。
水抜き・油抜き
洗濯機と冷蔵庫は、前日に水抜きを行います。水抜きは、中に溜まった水を抜く作業です。方法は使用している家電により異なるので、取扱説明書でやり方を確認しておきましょう。
特に洗濯機はこのタイミングで排水ホースの掃除をしてしまうと良いでしょう。臭いの原因となる洗剤のカスや衣類の汚れ、繊維クズなどを取り除いておくことで、快適に洗濯機を使用できます。
石油ストーブを所有している場合は、油抜きをしておきましょう。
子供がいる場合にやること
1.転校・転園の手続き
引っ越しの日程が決まったら、転校・転園することを通っている学校や園に速やかに報告します。新居で保育園や幼稚園に通う場合は、早めに空き状況の確認と途中入園が可能かを確認しましょう。その後、必要な書類を用意し手続きを行います。多くの保育園や幼稚園では、転園の1ヵ月前に申し込んでおく必要があります。そのため、急な引っ越しである場合を除き、引っ越しの2ヵ月前頃から転園の準備を始めることをおすすめします。小中学校の場合は、引っ越し先の市役所へ必要書類を提出し、転校の手続きとなります。
2.小児科の確認
引っ越しによる環境の変化で、体調を崩す可能性があります。近隣の病院をあらかじめ確認しておきましょう。
3.児童手当/乳幼児・子ども医療証
地方自治体から支給される児童手当は、変更手続きを忘れてしまうと受け取ることが出来なくなってしまいます。引っ越しの予定日から15日以内に市役所で手続きしましょう。
また、乳幼児・子ども医療証の手続きを忘れると、医療費の一時的な自己負担や還付請求の手続きが必要になります。頻繁に小児科へは行く場合は覚えておきましょう。
ペットがいる場合にやること
ペットがいる場合の引っ越し方法は3つあります。
1.引っ越し業者に依頼
遠距離の引っ越しの場合は、引っ越し業者に依頼すると負担が少ない方法で新居に連れて行ってくれます。引っ越し業者によって、追加料金が発生したり運んでもらえないペットの種類があったりするので事前の確認が必要です。
2.ペット輸送専門業者に依頼
爬虫類や魚など、輸送が難しいペットを輸送する場合はペット輸送専門業者に相談しましょう。専用の設備をもっているので安心して任せることができます。しかし、料金が高めな場合や引っ越し業者を探す手間がかかります。
3.自分と一緒に
ペットが人見知りする場合などはストレスを軽減できます。自家用車がなくとも、ペット可のレンタカーやタクシーを利用すれば自分達と一緒に転居先へ移動することが可能です。ただし、大型のペットや、遠距離の引っ越し、特殊な設備が必要なペットの場合は難しい可能性があります。ペット用のキャリーでの移動に事前に慣れさせてから引っ越しを行うと、スムーズでしょう。
また、犬を飼っている場合、市区町村への届け出が必要になります。
引っ越し30日後までに市区町村への届け出が必要になります。マイクロチップ登録の場合は届け出は必要なく登録が必要です。
通院している場合にやること
早めに健康保険証の住所変更を行いましょう。引っ越し先からの通院が難しい場合には、新しい病院への紹介状を用意してもらいましょう。妊娠中の場合で、産院が変わる場合は、検診に関する補助券を引っ越し先の市町村に再発行してもらう必要があるので、忘れないようにしましょう。
荷造りのポイント
必要順位を決める
すぐに必要なものかどうか判断します。必要順位の低いものから梱包していきます。
すぐには使わないもの
・オフシーズンの洋服
・ストック品
・来客時に使用するもの
・シーズン用の装飾品(お雛様や五月人形、クリスマスツリーなど)
ご自身の生活スタイルに合わせて、すぐに必要ではないものから梱包していきましょう。このタイミングで、本当に必要なものか断捨離するのもおすすめ。梱包する際は、埃などの汚れをしっかり落とすように意識しましょう。
すぐに必要なもの
・トイレットペーパー
・印鑑
・梱包を開封する時に使うもの(カッターや軍手など)
・ゴミ袋
・簡単な食器
・簡単に食べられる食糧
新居ですぐに使いそうなものは、ダンボールではなくすぐに取り出せる大きめのバックに入れるのもおすすめです。
部屋ごとに梱包
荷物が必要となる場所ごとに梱包すると、開封する時にスムーズです。キッチン用品はキッチン用品だけ、トイレ用品はトイレ用品だけのように分けます。また、ダンボールの中身が必要な場所と、おおまかな箱の内容を記載しておくと見つけやすくなります。
引っ越し当日にやること
旧居で行うこと
1)最後の梱包
引っ越し当日まで使用していたものをまとめます。洗面用品や化粧品など、最後まで使用していたものは新居もすぐに使うので、取り出しやすいようにしましょう。
2)掃除
荷物の搬出が完了したら、掃除をしましょう。水回りや壁、床、窓など汚れが目立つ部分を中心に掃除を行い、きれいな状態で引き渡しができるようにします。原状回復の具合により敷金が返金される可能性があります。
3)ガス・電気・水道の閉栓
引っ越し当日までに、手続きは完了させます。電気のブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めて退去しましょう。
4)旧居の鍵の返却
部屋の明け渡し時に不動産屋の担当者や大家さんなども立ち合いが有るか無いかで対応が変わります。また鍵を紛失したりしている場合は煩雑になるので、引っ越し前に確認しておきましょう。
新居で行うこと
1)荷物の搬入
荷物が必要な場所にダンボールを搬入しましょう。冷蔵庫や冷凍庫は、搬入して電源を入れてから庫内が冷えるまで時間がかかるので、可能であれば早めに搬入します。
2)ガス・電気・水道の開栓
電気はブレーカーを上げ、水道は元栓を開けます。ガスの開栓は業者に依頼する必要があるので、引っ越し当日から新居で生活する場合は、忘れずに予約を入れておきましょう。
3)挨拶回り
引っ越しによる騒音などで近所の方に迷惑をかける可能性を考慮して、荷物の搬入が始まる前に挨拶に行きましょう。新しい環境で快適に過ごすために、ご近所さんとの関係性は大切。心地よい関係性を築くためにも忘れずに挨拶にいきましょう。
【注意】荷物の搬入のその前に
入居時に物件にキズがないかを荷物の搬入前にチェックしましょう!キズがある場合は、写真を撮っておくことをおすすめします。
賃貸物件の場合、退去時に原状回復費用を取られることがあるため、その対策に役立ちます。
新居を守るために
無事に引っ越しが終わったら、新居を守ることもしっかり検討しましょう。これから始まる新生活に安心をプラスしませんか?
セゾンカードでは、カード会員限定で月額300円から加入いただける「Super Value Plus」をご用意しています。※1
毎日の生活におけるちょっとした不安をカバーするちょうどいい保険。その中で、今回おすすめなのが「お留守番安心プラン」と「お住まい安心プラン」です。
留守番安心プラン【D】
月額300円でご加入いただける、空き巣やピッキングなどによる家財の盗難を補償する保険です。家財は最高100万円、現金では最高20万円まで補償されます。
詳しくはこちらをご確認ください。
お住まい安心プラン【T】
月額300円で加入できます。トイレのつまり除去、排水管の故障による水あふれなど水回りのトラブルに専門業者が駆けつけて対応します。応急処置は24時間365日対応。また、マンションなどにお住まいの場合、階下へ水漏れ被害を与えた場合の賠償責任の補償もついています。
詳しくはこちらをご確認ください。
- 家族カード、UCカード会員様、その他一部カードではお申し込みいただけないケースがあります。
文書番号:SA2022-1087(2022.9)
まとめ
引っ越しは大きなライフイベントの1つ。荷造りや契約、掃除などたいへんなことも多いですが、新生活への期待に胸が膨らんで楽しめるのではないでしょうか。今回の記事を参考に、時系列ごとに1つずつ準備を進めて、有意義な引っ越しと新生活準備を進めてくださいね。
クレディセゾンの「引越しに役立つ情報まとめサイト 引越し&新生活ナビ」では、おうちにいながら電話するだけで引っ越し費用が最大60%オフになるコンシェルジュサービスや社員の引っ越しに関するひとことエピソードなどを紹介しており、実際の体験談から引っ越しに役立つアイデアを得ることができますので、ぜひ確認してみてください。