機能性表示食品とは?トクホとの違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説
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「健康のためにトクホを買いたいけど、自分に合った商品がなかなか見つからない」このようにお悩みの方は、機能性表示食品も見てみると良いでしょう。機能性表示食品とは、科学的根拠のある機能性を表示した食品のことです。消費者庁への届け出をすることで販売ができ、2024年6月時点ではトクホ(特定保健用食品)よりも商品数が多い特徴があります。商品の機能性はパッケージに記載があるため、自分に合った商品を選びやすいでしょう。
この記事では、機能性表示食品の特徴とメリット・デメリットについて解説します。トクホとの違いも解説しているので、健康食品に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
機能性表示食品とは
消費者庁によると、機能性表示食品とは「事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品」と定義されています。
健康的な成人を対象にした食品で、科学的根拠のある機能性(効果)が事業者の責任でパッケージに表示されます。対象の「健康的な成人」とは病気にかかっていない方を指しており、未成年者・妊娠中・産後1年未満・妊娠を計画中の方は機能性表示食品を食べて良い対象には含まれていません。また、医薬品とは異なり、病気の治療や予防はできない点は認識しておきましょう。
機能性表示食品制度とは
機能性表示食品制度は、平成27年4月に始まった制度です。私たち消費者が自分に適した商品を自分で選べるよう、パッケージに商品の機能性を正しく表示することを目的に定められました。
自社の商品を機能性表示食品として販売したい事業者は、その商品の「安全性が確保できていること」と「機能性に科学的な根拠があること」の情報や「パッケージへ表示する機能性」などを販売前に消費者庁へ届け出ます。届け出は消費者庁のウェブサイトに公開され、届け出の不備がなく問題がないと認識されると、その商品は機能性表示食品として販売されるようになります。
消費者庁は事業者の届け出の内容に不備がないか確認しますが、安全性・機能性について個別に審査をすることはありません。そのため、機能性表示の責任は事業者にあるものとされます。
機能性表示食品のパッケージのおもて面には、次の項目を表示することが義務付けられています。
✓ 「機能性表示食品」の表示
✓ 届出番号(消費者庁のウェブサイトでも確認できます)
✓ 届出表示(例:本品には〇〇が含まれています。〇〇には□□の機能があります。)
上記の表示を行うことで、消費者は商品について正しい情報を得て、自分に合った商品を選びやすくなっています。また、機能性表示食品の届け出を消費者庁のウェブサイトで検索することも可能です。
機能性表示食品制度ができた背景
機能性表示食品制度は、商品の機能性をわかりやすく表示することで消費者が自分に合った商品を合理的に選択できることを目的に始まった制度です。
機能性表示食品制度ができる前から、高齢化や生活習慣病の増加により日本人の健康への関心は高まっていました。トクホ(特定保健等食品)は1991(平成3)年に栄養改善法で法制化されましたが、商品の機能性と安全性が国の審査に認められるまでには長い期間と膨大な費用がかかるため、あまり積極的に開発されない背景がありました。また、当時は健康食品の表示についての法律がなく、消費者はその商品の詳しい情報を知ることができませんでした。
そこで、機能性表示食品制度によって、商品の個別の審査を必要としないものの、ウェブサイト上で商品の機能性や安全面を詳しく確認できる仕組みを平成27年4月に開始しました。機能性表示食品制度では、事業者の責任において科学的根拠を集めて消費者庁へ届け出ることで、トクホと比較して短期間で販売をスタートできます。また、消費者もパッケージや消費者庁のウェブサイトを確認することで商品について正しい情報を知ることができ、自分の意思で適切な商品を選べるようになりました。
機能性表示食品とトクホ・栄養機能食品との違い
機能性表示食品と間違えやすい食品に、トクホ(特定保健用食品)や栄養機能食品があります。機能性表示食品・トクホ・栄養機能食品はまとめて保健機能食品に分類され、その機能性(効果)の表示が認められています。
機能性表示食品 | トクホ(特定保健用食品) | 栄養機能食品 | |
---|---|---|---|
マーク・表示 | マークはないが、パッケージに「機能性表示食品」の記載が必要 | マークはないが、特定の栄養成分について機能の表示が可能 | |
国の審査 | 不要(事前の届け出が必要) | 機能性と安全性を個別に審査 | 不要 |
手続き・承認方法 | 安全性の確保・機能性の科学的根拠を販売前に届け出る | 食品ごとに審査と消費者庁長官の許可が必要 | 不要 栄養成分の含有量が国の基準範囲内であれば定型文を記載できる |
施行年度 | 平成27年 | 平成3年 | 平成13年 |
認可承認・登録数(※) | 3314件 | 1057件 | 自己認証制度のため不明 |
特徴 | 事前に消費者庁に届け出を出せば、個別の審査なく販売できる | 商品ごとに審査が必要だが、認可されるとトクホマークを使用できる | 国の許可や審査が不要 栄養成分の含有量が国の基準範囲内であれば定型文を記載できる |
※2024年6月11日時点のデータ
トクホは、機能性食品が誕生する前の平成3年から始まっている制度で、商品ごとに国の審査が必要なことが大きな特徴です。一方で、機能性表示食品は事前の届け出が問題なく提出できていれば、個別の審査が不要です。そのため、トクホより20年以上後に始まった制度にもかかわらず、トクホの3倍以上の商品が機能性表示食品として発売されています。ですが、トクホのような特徴的なマークは使えないため、見分けるには「機能性表示食品」の文字をパッケージから探す必要があります。
また、栄養機能食品は「一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できる食品」と定義されてた食品で、特に届け出や審査をしなくても国が定めた表現で機能性の表示ができる点が大きな特徴です。ただし、機能性の表示をするためには「すでに科学的根拠が確認された栄養成分」を「一定の基準量を含んでいる食品」である必要があります。この「すでに科学的根拠が確認された栄養成分」は、脂肪酸1種類(n-3系脂肪酸)・ミネラル6種類・ビタミン13種類と決まっていて、それぞれの上限・下限の範囲内の量を含んでいる場合に機能性を表示できます。
機能性を表示できる食品の種類
機能性表示食品・トクホ(特定保健用食品)・栄養機能食品、いわゆる機能性を表示できる食品は、生鮮食品を含むすべての食品です。サプリメントの形状をしているものや飲み物、お菓子、油などさまざまな食品が対象ですが、容器包装のある食品である必要があります。
ただし、以下の条件にあてはまると機能性の表示はできません。
<機能性表示食品の対象外>
✓ アルコールを含有する飲料
✓ 脂質・コレステロール・糖類(単糖類又は二糖類)・ナトリウムの過剰な摂取につながるもの
機能性表示食品のメリット
ここでは、機能性表示食品のメリット2点を紹介します
✓ 登録されている食品数が多い
✓ 期待する機能性によって消費者自身が商品を選べる
機能性表示食品は、商品の種類が豊富で自分に適した商品を選びやすいことが特徴です。
登録されている食品数が多い
機能性表示食品は国の審査が不要のため、開発へのハードルが低くなっている特徴があります。そのため、登録されている食品数は3000件を超え、トクホと比べると多い状況です。
登録されている食品数が多いと、自分好みの味や食感の機能性表示食品を選びやすくなることがメリットです。同じような機能性でも、カプセルや飲料などから好きなタイプを選んで購入できるでしょう。「美味しい食品で健康的になりたい」という方や、食べ物の好みが分かれやすい方もおすすめです。
期待する効果によって消費者自身が商品を選べる
機能性表示食品には、パッケージのおもて面に配合成分の機能性(効果)が記載されています。そのため、商品名やキャッチコピーから効果を想像するのではなく、根拠のある機能性をしっかりと確認できることがメリットです。
<機能性表示の具体例>
✓ 大腸に届き、腸内環境を良好にする
✓ 内臓脂肪を減らすのを助ける
✓ 睡眠の質を改善する
✓ 骨密度を高める
✓ 記憶力を維持する
パッケージにはキャッチコピーとして上記のような記載がされ、さらに届出表示の項目では関与する成分の機能性についての詳細が記載されています。
また、消費者庁のウェブサイトからも機能性表示食品の検索ができ、期待する機能性から商品を検索することができます。
自分が求めている機能性を持った食品を選びたい方にとっても、機能性食品はおすすめの食品と言えます。
機能性表示食品のデメリット
続いて、機能性表示食品のデメリットも見ていきましょう。
✓ 行政が審査をしているわけではない
✓ 機能性表示食品を摂るだけで健康を維持できるわけではない
機能性表示食品は届け出制であることも踏まえて、健康をサポートするための1つの手段として補助的に使うことがポイントです。
行政が審査をしているわけではない
機能性表示食品は事前の届け出のみで販売ができる食品のため、個別に国が審査した食品ではありません。販売事業者は安全性の確保をした上で、科学的な根拠を持った機能性を表示していますが、トクホと違って行政の認可がない点はきちんと認識しておきましょう。
2024年4月、消費者庁が機能性表示食品総点検を行い、届け出の約2割が販売終了や根拠が不十分なことで撤回されていることがわかりました。
また、これは機能性表示食品だけに言えることではありませんが、すべての食品で、アレルギーやご自身の体調などを背景に自分に合わないなと感じる症状が出てくる可能性があります。特に、加工食品の場合には、配合されているその他の成分も確認が必要です。
機能性表示食品を摂るだけで健康になるわけではない
こちらも機能性表示食品だけに言えることではありませんが、特定の食品を摂るだけで健康になるわけではない点には注意しましょう。
健康のサポートとして摂取することは問題ありませんが、機能性表示食品を摂っていれば普段の食事は何も気をつけなくて良いというわけではありません。毎日の食事に十分気を遣った上で、機能性表示食品を取り入れましょう。また、機能性がほしいからといってパケージに表示された目安量を超えて摂取することはしないでください。
機能性表示食品は、病気にかかっていない健康な成人に向けた食品です。未成年の子どもや持病のある方、妊娠中の方などは摂取はおすすめできないため摂取しないよう気をつけましょう。
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まとめ
機能性表示食品は健康な成人に向けられた食品の一つで、科学的な根拠のある機能性が届け出されています。健康面で気になることがあったら、自分に合ったものを摂取してみると良いでしょう。
機能性表示食品は種類が豊富で自分に合ったものを探しやすいメリットがあります。自分の健康状態を把握して商品選びをすることがおすすめです。ただし、機能性表示食品を摂っていれば健康になるわけではないので、普段の食事や生活習慣にも十分気をつけていくことが大切です。
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