共働き世帯のお財布事情とは?夫婦で話し合いたい家計管理と生活スタイル
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最近、夫婦で共働きをしていると世帯が増えています。令和4年(2021年)の政府の調査では、共働き世帯が専業主婦世帯の2.5倍以上であることが分かりました。働くスタイルはさまざまですが、ひと昔前までは家庭を守っていた女性も社会に出て収入を得やすくなっています。
この記事では、自分たちに合う共働きのカタチを見つけるために夫婦で話しあっておきたい生活スタイルや、お財布事情について考えていきます。
共働きを選ぶ理由は?
女性の社会進出が加速している昨今では、多くの夫婦が共働きを選択しています。冒頭でも紹介した内閣府による「男女共同参画白書(全体版)令和4年(2021年)版」によると、昭和55年(1980年)以降、共働きの世帯は年々増加傾向にあり、平成9年(1997年)には共働き世帯が専業主婦世帯を上回ったことが分かります。なぜ、多くの世帯が共働きを選択するようになったのでしょうか。
背景には、世帯収入の減少と女性の社会進出の加速があると考えられます。以前は「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という形がスタンダードでしたが、近年では男女ともに働き方の選択肢が増えており、女性の社会進出が進んでいます。さらに物価が上がっても収入が上がらない社会情勢も共働き世帯の増加を後押ししていると言えるのではないでしょうか。
共働きのメリット
①世帯収入が増える
夫婦2人で働く場合、パートやアルバイトでの仕事かフルタイムでの仕事かによって金額は大きく変動しますが、世帯収入を増やすことができます。こどものいる家庭では、基本的な生活資金だけでなく、進学などの教育資金やさまざまな交際費が必要となります。夫婦2人で働くことで家計に余裕ができ、ゆとりある生活に近づくことができます。
②老後の公的年金の金額が増える
専業主婦の場合、支給される年金は基本的に国民年金です。しかし、夫婦ともに厚生年金に加入している場合には定年後に支給される年金も増えるので、老後の生活にゆとりが生まれます。
③万が一の場合の経済的リスクの分散ができる
夫婦共働きであれば、病気やケガなどによって働けなくなる場合の経済的リスクを分散することができます。さらに、急な収入ダウンなどがあった場合であっても、どちらかの収入で生活基盤を守ることができます。お互いに何かあった時に助け合えるため、安心して日々の生活が送れるでしょう。
このような経済面で得られるメリット以外に、女性も結婚前のキャリアを継続できたり、経済的なゆとりに比例してお互いの心にもゆとりが出たり、ワークライフバランスが整ったりすることで、生き甲斐や精神的な満足感を得られることもメリットと言えるのではないでしょうか。
共働きの注意点
共働きには、メリットだけでなく注意しておきたいポイントもあります。
① 家事や育児の分担
女性がフルタイムで働きたいと考えた場合、男性の家事や育児への参加は必須と言えます。フルタイムで働きながら、家事・育児すべてをこなすのは困難であり、経済的なゆとりはあっても、精神的なゆとりが失われてしまいます。最近では、在宅ワークなど通勤せず自宅で働くスタイルも増えているため、ワークライフバランスを考えながら家事や育児の分担をして、お互いに助け合うようにしましょう。出社勤務の場合には、出勤前や帰宅後の役割を分担するように決めておくなど、お互いの協力と工夫が必要です。
② こどもが体調不良になったときの対応
こどもが体調を崩した場合、幼稚園や保育園、学校をお休みし病院へ連れて行ったり自宅で看病する必要があります。この場合、夫婦のどちらかが仕事を休む必要が出てきます。もしも、夫婦2人とも仕事を休めない場合はどのように対処するかを事前に検討しておく必要があります。また、日頃から夫婦どちらもこどものかかりつけの病院を把握し、いざという時にどちらでも連れて行けるようにしておくと安心です。
③ 働く時間を作るための支出が生まれる
共働きは収入が増える一方で、夫婦ともに働く時間を捻出するために外食や時短になるものを購入するなど支出も増えてしまうこともあります。収入に余裕があると思って、家計管理を甘くせず、状況をしっかり把握し管理するようにしましょう。
共働き世帯の財布事情
気になる共働き世帯のお財布事情、実際のところはどうなのでしょうか。
貯蓄できる?
夫婦ともに収入がある場合、比較的貯蓄しやすい傾向であると言えます。例えば、どちらかの収入のみで生活できる場合、もう1人の収入は全額貯蓄することができます。フルタイムの正社員かパートやアルバイトなど、どの程度の収入をお互いに見込めるかによって貯蓄額は変動しますが、共働き世帯の方が貯蓄しやすい環境であると言えるでしょう。
共働き世帯の数値とは異なりますが、総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、年収354万円の世帯の貯蓄残高平均は789万円であるのに対し、年収680万円の世帯の貯蓄残高平均は1,191万円となっており、世帯年収が高いほど貯蓄に回せる金額が増えることが分かります。
夫婦の財布は別々?どちらかが管理?
お互いに収入がある場合、夫婦で財布を分けている家庭と、どちらかが一括で管理している家庭があるでしょう。夫婦のカタチにもよりますが、お互いの収支をすべて把握することは必ずしも必要ではないと言えます。大切なのは、夫婦で定期的に家計の状況を振り返ることです。
ざっくりとしたルールを決めてお互いに毎月決まった金額を貯金したり、食費や光熱費など毎月必要となる生活費は、お互いに支出額を共有して節約意識を高めあったりと常にお互いが家計に対して当事者意識を持つと節約や貯金も現実味を増します。
生活にかかる費用と、毎月の貯蓄額は夫婦で決めておき、事前に分けておきましょう。収入に余裕がある場合には、つみたてNISAなど自動で収入から差し引かれていく資産運用をすると、貯蓄もどんどん増やすことができます。そして、お互いが趣味にかける費用は余剰資金の範囲内で楽しむなど干渉しすぎない部分を決めておくと、ストレスなく楽しめるでしょう。
夫婦の家計管理に家族カードを活用してみよう!
家族カードとは
家族カードをご存じですか? 家族カード(ファミリーカード)は、本会員様と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族の方にがお申し込み資格がある、本会員様のカードに付随したカードです。
家族カードのメリット
セゾンカードの家族カードは、使用するカードを各自で所持しますが、請求は家族でまとめて本会員様に請求されます。利用明細はダウンロードできるため、夫婦で家計管理について話し合う場合に活用することができます。
セゾンの家族カードをおすすめする理由はこれ!
セゾンの家族カードは、カードの本会員とほとんど同じ保険やキャッシング機能をお得な年会費で持つことができます。また、永久不滅ポイントを家族で合算して貯めることができるので、夫婦で別のカードを利用するより、ポイントが貯めやすいのでポイ活のひとつとしても活用いただけます!
セゾンの家族カードに関してもっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
共働きの生活スタイルを見直そう
共働きを有意義なものにするためには、夫婦の協力は欠かせません。今、共働きをしている方も、これから共働きしようと考えている方も、現在のご自身の状況がどのようなものか把握することが大切です。
家事分担はできていますか?
夫婦で家事の分担はできていますか?食事の用意や洗濯、掃除、生活必需品の買い出しにこどものお世話など、生活するためにやらなければいけないことはたくさんあります。気がついた時に、気がついた人がやるが上手く機能している場合はよいですが、なんとなくの家事分担ではどちらかの負担が多くなる可能性があります。
定期的に夫婦間で家事や育児の分担を話し合い、お互いが相手を思いやることでベストな共働きスタイルを作り上げていくと良いでしょう。
こどもと触れ合う時間は取れていますか?
幼少期の時間は限りあるものです。また18歳の成人をむかえるまで成長していく「今」という時間は過ぎてしまったら戻ってきません。共働きでは、仕事に子育てにと充実した時間が過ごせる一方で、忙しくなるのも事実。忙しいときこそ、夫婦で家事の分担を見直すなどして支え合っていきたいものです。幼稚園や保育園、習い事などの送迎や自宅学習のサポートなど今しかないこどもとの時間も大切にするように心がけましょう。
夫婦の時間は取れていますか?
夫婦でゆっくりする時間はありますか?仕事に家事、育児と共働きでは夫婦の時間にすれ違いが起きることがあります。そんな時は、夫婦だけで月に1回でもいいのでデートに出かけたり、寝る前の数十分間でもお茶をしたり晩酌を楽しんだりする時間を意識的に確保すると良いでしょう。お互いの近況を把握することで、より充実した夫婦のカタチを作ることができます。
目指したいのはパワーカップル?
「パワーカップル」という言葉をご存じですか?最近、増加傾向にあると言われている男女ともに高収入を得ている共働き夫婦のことです。パワーカップルとはどんな夫婦のカタチなのでしょうか。
パワーカップルとは
明確な定義はありませんが、一般的に世帯年収1,000万円以上を稼いでいる夫婦やカップルを指します。世帯収入が高いため購買力も強く、不動産や車など高額なものも無理せず購入しやすい環境になります。そのため、さまざまな業界で注目されていると言われています。
パワーカップルになるためにやると良いこと
パワーカップルを目指したいと思っても、世帯年収1,000万以上を稼ぐというのは簡単なことではありません。キャリアアップのために資格を取得したり、特技や隙間時間を活かして副業をしたりなど、自分磨きをすることで1歩ずつご自身のペースで夫婦の目指す共働きのカタチを見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
共働きで良好な家庭環境を築くためには、夫婦2人で協力することが重要です。お互いが家事・育児に積極的に参加することで、家庭に対して当事者意識を持って向かい合うことができるでしょう。
また、お互いの収入を定期的に見直し、話し合う機会のひとつとして家族カードを活用すればポイ活にも繋がりますし、支出をお互いに把握することで節約意識を高めあうこともできます。ぜひ、セゾンの家族カードを活用してベストな共働きのカタチを作り上げてください。