電気代の高騰はなぜ止まらない?原因を知って対応策を考えよう
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最近、「電気代が高いな」と思いませんか?想像以上の請求額に冷や汗をかいた方も少なくないでしょう。
この記事では、最近続く電気代の高騰の理由と、その対応策をご紹介します。
電気代の高騰が続く原因は?
卵、パン、レトルトカレー、トイレットペーパーなど、食料品や日用品の値上がりが続く中、電気代の高騰は特に家計に大きな影響を与えているのではないでしょうか。
電気代の高騰が続く要因の1つに、石炭や天然ガスなどの価格上昇があります。日本は主に火力・再生可能エネルギー・原子力で電力をまかなっています。その中でも、火力発電がほとんどの割合を占めており、火力発電で使用する石炭などの化石燃料や天然ガスの価格上昇は、電気代の高騰の要因となっているのです。化石燃料や天然ガスの価格上昇の主な要因は、以下の4つです。
新型コロナウイルスの流行
新型コロナウイルスの急速な感染拡大により、一時、世界規模で経済活動が滞ってしまいました。その結果、石炭などの化石燃料の需要が減り、価格が一時的に下落しました。その後、経済活動の回復に応じて化石燃料の急な需要拡大が発生し、供給が追いつかない状況に。そして、需給のバランスが崩れ、価格上昇が起きてしまいました。
天然ガスの需要拡大
天然ガスは、化石燃料に比べて燃焼時に排出するCO2(二酸化炭素)の量が少ないという特徴があります。世界中で、脱炭素やカーボンニュートラルが求められているため、化石燃料から天然ガスへの切り替えが急増しています。その結果、天然ガスの需要が拡大し、価格上昇が起きてしまいました。
円安
発電に必要な燃料のほとんどを輸入に頼っている日本にとって、円安は電気代高騰の大きな要因の1つです。円安とは外国の通貨に比べて円の価値が低くなることで、例えば1ドル100円が1ドル120円になると「円安になった」と言います。100ドルの商品を輸入するとき、1ドル100円であれば10,000円で済みますが、1ドル120円であれば12,000円かかってしまいます。天然ガスや化石燃料の価格上昇と円安が同時に起きてしまったことで、電気代の高騰へ大きな影響を与えることになりました。
ウクライナ情勢
ロシアによるウクライナ侵攻で、ロシアはアメリカやEUにより経済的制裁を受けています。その影響で、化石燃料や天然ガスの保有数、輸出量ともに上位であったロシアからの輸入が制限され、価格が上昇するようになりました。
このように、さまざまな要因が重なってしまった結果、大幅な電気代の高騰が発生しているのです。
電力自由化で広がる選択肢。どんな選び方があるか見てみよう
2016年4月1日より「電力自由化」が始まりました。なんとなく聞いたことはあっても、具体的な内容までわからないという方も少なくないでしょう。
2016年3月末までは、お住まいの地域毎に決められた電力会社から電気を買うしか選択肢がありませんでした。しかし電力自由化により、電力会社や料金プランを自由に選べるようになったのです。
電力自由化でさまざまな企業が電気を売ることができるようになり、競合他社が増えることで価格競争やサービス向上が活性化し、新しい料金メニューやサービスが誕生しています。
例えば、電気とガスの契約を組み合わせることで割引を受けることができたり、携帯電話料金の支払いと組み合わせることができたり、使用した電力量に応じてポイントがもらえたりなどおもしろいサービスも増えています。
時間帯で料金が変動するプランや、再生可能エネルギーを中心に電力を供給している環境に配慮した企業から電気を購入するなど、ご自身のライフスタイルや価値観に合わせて電力会社を選ぶことできるのです。
ここで、電力自由化に関するQ&Aをご紹介します。
電力自由化に関するQ&A
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Q:電力会社を変える=新たに電線を引く?
A・・・現在使用している電線をそのまま使用できるため、新たに引いたり引き直したりする必要はありません。
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Q:新規参入の会社だと停電が多くなるのでは?
A・・・電気の品質や信頼性は変わらないので安心しましょう。
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Q:賃貸でも切り替えできる?
A・・・電力会社との契約名義人本人であれば可能です。
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Q:マンションでも切り替えできる?
A・・・基本的には可能です。ただし、管理会社によって一括受電で電力会社と契約している場合があります。マンション管理組合などの規約で制限されている可能性があるため、事前に管理会社への確認が必要です。
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Q:契約した電力会社が倒産したらどうなる?
A・・・倒産してもすぐに電気の供給が停止することはありません。新たな電力会社と契約するまでは、地域の電力会社から電力が供給されます。
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電気代の高騰に負けない対応策はこれ!
電気代の高騰自体は、個人の力だけではどうすることもできません。しかし、家計のための対応策として、以下のような方法があります。
電力会社・プランを見直す
電力自由化によって、さまざまな種類のプランやサービスを提供する企業が増えました。そのため、利用者である私たちも電気をどこの企業から購入するのかを選択する幅が大きく広がっています。契約しているプランが今のライフスタイルに合っているのか、的確に判断するためにも電気料金の仕組みについての知識をつけると良いでしょう。
節電
節電は、電気代を抑えるために重要なアクションの1つです。節電には、こまめに電気を消したり早めに消灯したりなど、さまざまな方法があります。簡単に生活に取り入れることができる方法には以下のようなものがあります。
・エアコンの設定温度を見直す
夏は冷房、冬は暖房と1年の大半で使用するエアコン。特に最近は、夏の暑さが厳しく長いため、夏の電気代の高さに驚きを隠しきれなかった方も多いのではないでしょうか。エアコンの設定温度を少し高めの28度に設定し、サーキュレーターや扇風機を使って冷たい空気を循環させます。こうすることで、設定温度は少し高めでも空気を冷やすことが可能となり節電につながるのです。さらに、エアコンは最初に気温を最適化させるときに最も多くの電力を使用するので、夜間などはこまめに消さずにつけっぱなしの方が電気代を節約できます。
・冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵室と冷凍室で、節約するための使い方が違うということをご存じですか?冷蔵室はあまり食品を詰め込みすぎない方が良く、逆に冷凍室は、食品同士がくっつくことで効率的に冷気を補うことができるので、できるだけ隙間なく詰めた方が良いと言われています。
・洗濯機や乾燥機の使い方
洗濯や乾燥はできる限りまとめ洗いを心がけましょう。こうすることで、節電だけでなく節水にもなり、環境問題対策も可能となります。
・待機電力対策
「待機電力」をご存じですか?コンセントなどから少しずつ勝手に放出されてしまう電力のことです。テレビやパソコンを主電源ではなくリモコンの電源で消していることはありませんか?このような消し方では、少しずつ電気を消費してしまいます。すぐに使用しないときは本体の電源を切るようにし、さらに長時間使用しないのであれば、コンセントを抜いておくと良いでしょう。
省エネ家電への買い替え
最近の家電製品は、省エネ性能が非常に高くなっています。特にエアコンや冷蔵庫、洗濯機など白物家電と呼ばれる生活する上でなくてはならない家電の省エネ性能の向上は計り知れません。もし10年以上使用している家電製品がある場合は、購入を検討してみるのもおすすめです。省エネ性能が向上しているおかげで、電気代の節約が見込めます。
しかしながら、購入にかかる費用が気になるという方も多いでしょう。そこでおすすめなのがセゾンポイントモールです。季節に合わせた特集が組まれているので、いつもよりお得にポイントを貯めることができます。家電の買い替えにはまとまった金額が必要ですが、ポイントを貯めるチャンスでもあります。
ただ購入するだけではなく、お得に購入できるセゾンポイントモールでのショッピングを、ぜひご検討ください。
太陽光発電を検討
ご自宅の屋根の向きや面積によっては、太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか?
日当たりが良く、大きな屋根の家にお住まいの方には特におすすめです。家庭で使用する電気をご自身で用意することができるので、電気の購入量が減り、さらに電気が余った場合は電力会社に売ることもできるので電気代の節約に大きく貢献できます。
太陽光発電は、自然エネルギーを使用した地球環境にも優しい発電方法です。しかし、導入には数百万円単位の費用がかかってしまいます。
貯蓄を取り崩したくないという方におすすめなのがセゾンのリフォームローンです。担保や保証人が不要で、24時間365日いつでもWEBサイトから申し込みが可能です。太陽光発電を検討しようとお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?世界情勢やエネルギー問題など、私たちの力だけではどうすることもできない理由で起きている電気代の高騰。政府による緩和策も始まっていますが、今後どのように変動していくのか読めない部分が多くあります。私たちにできることは、今の電気代の支払い状況を把握し、少しでも費用を抑えるためにはどうするべきなのかを考え実行すること。今回ご紹介した対応策をうまく活用して、電気代の高騰に負けない方法を探していきましょう!