カーボンニュートラルで地球を守ろう!今すぐ私たちができる取り組みも紹介!
掲載日:
私たちが生活している地球は危機的状況に直面していることを知っていますか?
昨今、世界各地で異常気象が多発している原因の1つに、地球温暖化があります。この地球温暖化を防ぐために、地球規模で掲げられた目標がカーボンニュートラルです。
今回は、カーボンニュートラルとは何か。また、私たちが生活の中で意識していきたいことをくわしく解説していきます。この記事を読んで、あなたも未来のために地球のことを考えてみませんか。
カーボンニュートラルって何?
カーボンニュートラルとは、「温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること」を意味しています。具体的には、CO2(二酸化炭素)など温室効果ガスの排出量をできる限り削減し、目標値まで削減できない分は、植林や森林管理が行う光合成による二酸化炭素の吸収量を差し引いて、実質的にゼロにすることを意味します。
このように、温室効果ガスの濃度が地球規模で変わらないようにしていこう、という取り組みをカーボンニュートラルと言います。日本をはじめとするEU、中国、アメリカなど世界各国が2050年までに達成すると宣言しています。
どうしてカーボンニュートラルを目指すの?
カーボンニュートラルを目指す理由の1つに、気候危機の回避が挙げられます。世界の平均気温は年々上昇傾向にあり、現状のまま温室効果ガスが増え続けていくとさらに気温上昇が’進むと考えられています。平均気温の上昇は、気候変動の要因とも言われており、局所的な豪雨や猛暑、海面上昇など地球規模での災害発生へのリスクがますます高まると予想されています。
日本でも生態系や自然災害だけでなく、経済活動など私たちの生活にも直接的な影響が出ると指摘されています。実際、近年の自然災害増加が2022年10月以降の火災保険料の値上げの背景にあり、すでに私たち誰もが地球温暖化の影響を受けていることがわかります。火災保険の値上げについてくわしく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
このように、我々人間だけでなく地球に住むすべての生き物の生存基盤を揺るがす気候危機を回避するために、カーボンニュートラルを目指すことは重要と言えるのです。(注1)
カーボンニュートラルは誰のため?
環境問題は、昨日今日で解決できるものではありません。誰のためにカーボンニュートラルは必要なのでしょうか。一般的には、「将来の人類や生態系のため」と言われます。しかし、先ほど例に上げた火災保険の値上げなど、私たちはすでに地球温暖化の影響を受け始めています。
世界各地で発生している異常気象や生態系の崩壊などがニュースでも話題になっています。しかし、この先の未来で生きる人々は今以上の被害を受けると考えられているのです。IPCC第6次報告書には2050年以降の被害予測も出ています。2050年はあと数十年でやってきます。自分のこどもたちが住みづらい環境に生きることになってしまったり、ましてや被害にあってしまうようなことがあるかもしれない、と考えると他人事では済まされません。
温室効果ガスによる影響は100年も続くと言われます。今から他人事とは思わず、しっかりと当事者意識をもって地球を守ること、未来に住む私たちの家族を守ることを考え、行動しなければなりません。(注2)
カーボンニュートラル実現のために
カーボンニュートラル実現に向けて、日本ではどのような対応がなされているのでしょうか。ここでは、脱炭素に関して解説していきます。
脱炭素とは?
脱炭素とは、地球温暖化の原因として代表的なCO2(二酸化炭素)の排出量を0にすることを目指した取り組みのこと。脱炭素を行うことで、カーボンニュートラルを達成しようとしています。脱炭素を達成するために、世界では大きく分けて3つの取り組みが行われています。
✓ 水素エネルギー
水素は燃焼すると電気と水を発生させます。この時に発生した電気をエネルギー源として活用することで、温室効果ガスを発生させることなく生活に活用する試みがなされています。
水素は、さまざまな物体の中に存在しています。代表的なものは、水です。水に電圧をかけて分解することで、水素を取り出すことができます。水以外の物質にも含まれていて、貯蔵することができます。
このように、エネルギー源として活用しやすい点も、水素が注目される理由となっています。
✓ 再生可能エネルギー
再生可能エネルギーとは、水力や地力、風力、太陽光、バイオマス燃料などを活用して作られるエネルギー源のことです。地球の中で限りある化石燃料と違い、短期間での再生や枯渇することなく利用できることが特徴です。
また、発電する時に石炭や石油はCO2(二酸化炭素)を多く排出しますが、再生可能エネルギーを活用することで、排出量を削減することが可能となります。そのため、世界中で再生可能エネルギーの導入が進められています。
✓ 乗り物の脱炭素化
自動車や飛行機など、乗り物を動かすエネルギー源にはガソリンなど化石燃料が使われています。世界中で使用される移動手段でもあるため、自動車や飛行機の脱炭素化は大きな課題となっています。日本だけでなく、世界中の自動車メーカーが電気自動車の開発に励んでおり、課題は多く残っていますが、世界基準で見ると着実に電気自動車への転換が進んでいます。
脱炭素ドミノとは
2021年6月に、政府が取りまとめた「地域脱炭素ロードマップ」に書かれている、脱炭素に向けた地域の集中的な取り組みを表しています。具体的には、各地域の脱炭素化と環境分野の推進、経済活性化などすべての両立化を目指す考え方です。
脱炭素は、ドミノ倒しのように簡単に連動するとは限りません。意識して連鎖を作っていく必要があります。そのため、全国各地で「脱炭素ドミノ」をおこし、カーボンニュートラル実現に向けた脱炭素化を目指すことが大きな課題となっています。(注3)
脱炭素の基盤となる8つの重点対策
脱炭素を実現させるために、基盤となる対策は以下の8つです。(注4)
✓ 屋根置きなど自家消費型の太陽光発電
一般住宅にも普及されている太陽光パネルを屋根に設置することで、自分達で使用する電力資源は自分達で作り出す。また、再生可能エネルギーである太陽光を活用することで、環境にも優しい取り組みとなっています。
✓ 地域共生・地域裨益型(ちいきひえきがた)再エネの立地
地域裨益型(ちいきひえきがた)再エネとは再生可能エネルギー事業で発生した収益が、各地域にとどまることを最終的に目指しています。
✓ 公共施設や業務ビルなどにおける徹底した省エネと再エネ電気調達と更新や改修時のZEB化誘導
ZEB(ゼブ)とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)の略称で、エネルギーの消費量を軽減・効率化させ、さらにエネルギーを生み出すことでエネルギー収支0を目指す建築物をさします。
✓ 住宅・建築物の省エネ性能などの向上
木材利用促進法を踏まえた建築物への木材の活用などをさします。
✓ ゼロカーボン・ドライブ(再エネ×EV/PHEV/FCV)
電気自動車導入などによって、自動車走行時のCO2(二酸化炭素)の排出量0を目指すことです。
✓ 資源循環の高度化を通じた循環経済への移行
資源循環の高度化とは、プラスチック資源の循環や食品廃棄0など、各地域の住民が日常生活の中での行動を変化させ、地域の特性に応じた先進的な資源循環を進めることです。
✓ コンパクト・プラス・ネットワークなどによる脱炭素型まちづくり
コンパクト・プラス・ネットワークとは、人口減少で生活におけるサービス機能が失われないように、居住地や都市機能を密集させ効率化をはかり、それに合わせた公共交通機関のネットワークを再構築することを言います。
✓ 食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立
2021年5月に「みどりの食糧システム戦略」を策定している。具体的な施策は、化石燃料を使用しない園芸施設(ビニールハウスなど)への完全移行や農業機械や漁船などのエネルギーの水素化などが掲げられている。環境と調和のとれた食料システムの確立のための設備投資を行った場合、導入当初の所得税・法人税が軽減される(みどり投資促進税制)など、税制・融資などの支援措置が進んでいます。(注5)
今、私たちができること
カーボンニュートラル実現に向けた脱炭素化。私たちは何に取り組むことで貢献できるのでしょうか。
いくつか例をあげていますので、どの程度意識できているか確認してみてください。
こまめに電気を消す・コンセントを抜く
こまめに電気を消す、コンセントを抜くなどで待機電力の節電ができます。使用する物によっては、電気をつけたままにしたほうが節電になるものもあるため、消費電力や商品の特徴を理解して、効率的な使用方法を検討しましょう。
公共交通機関の活用や自転車・徒歩での移動
さまざま移動手段の中でも、自家用車から排出されるCO2(二酸化炭素)が最も多いことをご存じでしょうか。自家用車のCO2排出量は、鉄道の約7倍もあると言われています。近場での移動は、健康のためにも自転車や徒歩で。長距離の移動は、鉄道を活用するなど意識するようにしましょう。自動車を利用する場合も、電気自動車や燃料電池自動車をおすすめします。(注6)
ゴミを減らしリサイクルする
日本では、ゴミのほとんどが焼却されています。焼却時には当然ながらCO2(二酸化炭素)が発生します。そのため、できる限りゴミを出さないようにするだけでも、脱炭素化に貢献できると言えます。
また、食品ロスを意識するのも、ゴミを減らすことにつながります。セゾンの優待では、食品ロス削減に賛同するメーカーが協賛価格で消費者(会員)へ販売し、売り上げの一部を社会貢献団体へと寄付する日本初・最大級の社会貢献型フードシェアリングプラットフォームである「Kuradashi」や、新型コロナの影響により事業が立ち行かなくなってしまった事業者の商品を通常よりお求めやすい価格で「買って応援、食べて応援」できる社会貢献型通販モール「WakeAi」があり、500円offや700円offなどの優待を受けることができます。
家の電力を再生可能エネルギーに切り替える
太陽光パネルを導入し、自分達で使用する電力は再生可能エネルギーで作り出したり、再生可能エネルギーを供給する電力会社に切り替えたりなど、自身の生活に適した方法を検討しましょう。
省エネに取り組む企業の商品を活用する
環境配慮マークをご存じでしょうか。エコマークなどに代表される環境への配慮などが認められた商品に付けられています。日用品を購入する際に、環境配慮マークがあるものを選んだり、省エネへの取り組みに励んでいる企業の商品を選択したりすることで応援し、自身も脱炭素化に貢献することができます。(注7)
省エネ家電の導入
昨今の電化製品の進化はめざましく、省エネ化が常に行われています。もし、大型家電の買い替え時期になったら、省エネ家電を選択しましょう。脱炭素の貢献にもつながりますし、家計の節約にもなります。
地球の未来を考えるあなたにおすすめの1枚『SAISON CARD Digital for becoz』
カーボンニュートラルな選択を後押しする、環境価値流通プラットフォーム「becoze(ビコーズ)」と連携して。CO2(二酸化炭素)排出量を可視化できる日本唯一のクレジットカード。
『SAISON CARD Digital for becoz』の特徴
SAISON CARD Digital for becoz
カーボンニュートラルな選択を後押しする“環境価値”流通プラットフォーム『becoz(ビコーズ)』と連携して、CO2排出量を可視化できる日本唯一のカード。
✓ プラスチックカードなしのカードレス
✓ ご利用明細情報からCO2排出量を算出
becoz walletとは
becoz walletはDATAFLUCT社が展開する、データサイエンスの力で環境価値を可視化し、定量化することで、誰もが日々のくらしの中に、1.5℃目標に沿った選択を取り入れることができるようにするプラットフォームです。ご利用明細情報から、CO2(二酸化炭素)の排出量を算出し確認することができます。(注8)
もっと地球にやさしい行動変容をめざして。クレディセゾンが考えるカーボンニュートラルの実践
クレディセゾンの公式note「セゾンの未来会議」は、<少し先の幸せな未来を考える場>をコンセプトに、等身大の私たちの日々の取り組み・その想いを、自分たちの言葉で丁寧に配信しています。
国内で初めて、カード決済データから個人のCO2排出量がわかるクレジットカード誕生から、サービスリリースまでを【前編】【後編】にわけて、ご紹介します。
▶【前編】生活者のカーボンニュートラル実践にむけて、クレジットカード会社としてできること
▶【後編】生活者のカーボンニュートラル実践にむけて、クレジットカード会社としてできること
セゾンカードでサステナブルな未来を
セゾンカードだからできる、地球・社会・人々への貢献。
わたしたちと一緒に、サステナブルな未来を実現してみませんか?
まとめ
当たり前に生活している地球は、温室効果ガスによって危機的状況に直面しています。カーボンニュートラルは他人事ではありません。私たち1人1人が、しっかりと当事者意識を持って取り組む必要があります。
1人が生み出す力は小さいかもしれません。しかし、その小さな力が集まることで大きな力が生み出されます。日々の生活の中で脱炭素を意識し、ご自身のCO2(二酸化炭素)排出量を把握することで、地球を守る1人を目指しましょう。
(注1)出典:「カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル」(環境省)
(注2)出典:「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)サイクル」(環境省)
(注3)出典:「地域の脱炭素に向けた取組について」(環境省)、「地域脱炭素ロードマップ」(内閣府)
(注4)出典:「カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル」(環境省)、「環境省における再エネ導入施策の実施状況について」(環境省)、「みどりの食料システム戦略トップページ」(農林水産省)
(注5)出典:「みどりの食料システム法の本格運用がスタートします!」(農林水産省)
(注6)出典:「温室効果ガス排出・吸収量算定結果」(環境省)
(注7)出典:「環境ラベル等データベース」(環境省)
(注8)出典:「CO2家計簿 becoz wallet」