ふわふわ、かる〜い。こころまで包み込まれるような、やさしい肌触り。ほぼ日刊イトイ新聞の人気商品、「やさしいタオル」シリーズから、タオルケット、バスタオル、フェイスタオルが永久不滅ポイントアイテムに登場。糸井重里さんと、スタイリストの伊藤まさこさん、二人のそれぞれの思いをこめて作った愛情たっぷりのメイキングストーリーを伺いました。
糸井 そもそもなぜタオルなの?といえば、本当に使いたいタオルがなかったから。みんな、昔はもらいもののタオルを使ってたでしょ。花柄とか、ブランドものとか。でも本当に良いタオルを作ろうと思うと、コストがかかって売れないという事情があることがわかって。それでも商売を度外視して良いタオルを作ったらどうなる?というクイズみたいなところから、僕らのタオル作りはスタートしました。
伊藤 最初は、私と糸井さんとでは、タオルの好みが違っていましたよね。私は重い、ゴワゴワのものが好きだったんです。海外のホテルに置いてあるような。それこそ、やさしくないタオル。
糸井 そうそう。それはタオル業界の価値観でもあるんだけど、重量が高級さのモノサシになっていたんですね。あのドン!と置かれた存在感が高級ホテルには必要という。でも僕は肌触りが良くって、吸水性が良く、すぐに乾いて柔らかいタオルが作りたくて。
伊藤 まずとにかく使ってみてください、と糸井さんに言われて使ってみたら、これがすごく良かった。ふわふわ、包まれたい!って。今ではよくタオルやタオルケットを、赤ちゃんが生まれた方や、入院されている方への贈り物にすることがあるんですが、このやさしく包まれるような感触は、ほかにないです。
糸井 伊藤さんの「包まれたい」から、タオルケットも生まれたんですよね。そもそもこのやさしい肌触りにこだわったのも、そういう気持ちになれるものを作りたかったんです。なんていうんだろ、マザーシップに満ちているというか。従来のバルキーでゴワゴワじゃなく、赤ちゃんや病気の方もやさしく包み込んでくれるようなもの。僕ら、タオルでも何でも、人格にたとえて考えてしまうんだけれど、使う人に響く“やさしい”という気持ちを、タオルの属性にしたかったんです。
伊藤 いま、わが家では「やさしいタオル」を全部揃えて使っています。お客さんも多いので、バスタオルも5枚くらい揃えて。ゲストには本当に喜ばれます。贅沢なおもてなし、と感じてもらえるのが私も嬉しくて。たくさん使っても、カサが少ないから洗うのも苦にならないし、すぐ乾くから便利。柔軟剤いらずで、ふわふわをキープできるし。
糸井 このタオルは、今までのタオルとは糸が違いますからね。ふわふわの肌触りを作っているのは、スーピマコットンにLA加工という特殊な加工を施したパイルの糸のおかげです。普通だったらタオルに使うことはあり得ない糸だったらしく、デリケートですべすべしているから、織りにくいそうです。今治でも、うちのタオルを作ることができる工場を見つけるのが大変でした。いまでは職人気質の担当の方が面白がって作ってくれています。
伊藤 糸も光沢があって、タオルをこう、重ねて置いたときにきれいに映えますよね。
糸井 シンプルな白だからこそ、余計に素材感も際立つんですよ。これも、伊藤さんの思いがあってこそ。
伊藤 私は「白がいい!」って希望させていただきました。なぜ白か?というと…。
糸井 伊藤さんの生き方が白を求めている。
伊藤 ふふふ。家はできる限りシンプルにしたいと思っていて。まっしろなタオルが並んでる姿が見たかった。かごにタオルをポンと入れたり、畳んで棚にきれいに並べたり。スタイリストなので、風景として見ているところがありますね。かごはどこに置こう、光は?とかずっと考えているんですよ。変でしょう?
糸井 そういう変態がいいんですよ(笑)。このやさしいタオルケットだって、そもそも伊藤さんがいなければ成り立たなかったから。伊藤さんが「いい」って言えば、本当に魅力的なものになる。
伊藤 糸井さんはどんな使い方を?
糸井 僕はね、旅に「やさしいタオル」を持って行ったりするんですよ。スーツケースって絶対に隙間ができるじゃない。だったらタオルを入れちゃおうって。これでホテルの枕を包むと、自分の家で寝てる気がするんです。
伊藤 私の友人は、タオルケットを贅沢にシーツにも使っています。リネン×コットンのタイプは、あのさらっとした風合いが気持ち良いって。好みや季節によって、パイル面、リネンの入ったガーゼ面を使い分けられるのもいいですよね。吸水性がすごく良いから、汗をかいてもベタつかずに気持ち良い。
糸井 そうそう。夏はタオルケットを二つ折りにして、胸から下だけかけて寝ています。あの軽さは、昼寝にもちょうど良い。軽すぎてもじれったくてダメだし、ほどほどの軽さがうまくできているんです。
伊藤 私はいつも、シンプルなものと暮らす贅沢が良いな、と思っているんです。余計なことを考えさせない、シンプルさ。そういう気持ちって、きっとタオルやタオルケットから伝わると思います。やさしい、って使い心地がやさしいってことだと思うから。
糸井 伊藤さん、そんなに余計なこと考えないようにして、じゃあ、何を考えてるの?
伊藤 え? 何かしら…食べることとか(笑)。
糸井 いま僕、これから「ほぼ日」で出したいと思っているのが、“ふた昔”っていう言葉なんです。ふた昔というと20年でしょ。家のどこかにしまって、捨てずに大事にしているふた昔前の服ってありますよね?
伊藤 あぁ、ありますね。
糸井 あるんですよ、案外。流行とか考えたら変だけど捨てたくない、お母さんが着ていたから、とかね。でもいまの世の中、そう思って作っていないと思うんです。5年持つんですよ、ということはあっても。僕は「ふた昔を、どうぞ」って言えるようにしたいなと。端がすり切れても大丈夫、かえって味になる。最初に、将来の自分のことを思って買ってあげる。そういう発想で選んだら、たぶんコレを選ぶんじゃないかな。20年後、子供や孫が使ってもいいし、最後にはワンちゃんの敷物になったり、何になってもいいんですよ。使うほど愛着が持てるって大事で、とくに伊藤さんの作っているものって白だから、なおさら飽きがこない。
伊藤 そうですね、その間いろいろ使ったとしても、結局はここに戻ってしまうという、愛すべきものになってほしいですね。
1948年群馬県生まれ。「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰。1971年にコピーライターとしてデビュー。その後、「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など、幅広いジャンルでも活躍。1998年6月に毎日更新のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。
コピーライターの糸井重里さんが主宰するウェブサイトで、通称「ほぼ日(ほぼにち)」。1998年6月6日以来、毎日更新を続けています。サイトでは、有名無名問わず、さまざまな方へのインタビューやコラムなどあらゆるコンテンツがすべて無料で楽しめます。また、「ほぼ日手帳」を代表とする生活関連商品を開発し、主にサイト内の「ほぼ日ストア」で販売しています。
「ほぼ日刊イトイ新聞」について詳しくはこちらスタイリスト。1970年横浜生まれ。文化服装学院で服作りとデザインを学ぶ。料理や暮らしまわりのスタイリストとして女性誌や書籍で活躍する一方、自身も食のエッセイや旅の本などを多数出版。日本の各地方、そして海外へと、いつもとび回っている。著作に、『ザ・まさこスタイル』(マガジンハウス)『おくりものがたり』(集英社)『あした、金沢へ行く」(宝島社)雑誌『日々』(アトリエ・ヴィ)では責任編集を務める。7月末には、「ほぼ日」の連載「白いもの。」をまとめた本(マガジンハウス)が発売予定。
スタイリストの伊藤まさこさんがほしいのに、なかなかみつからなかった「白いもの」を集めた「ほぼ日」紙上に作ったお店です。伊藤まさこさんと「ほぼ日」が一緒に作った白いタオルケットやタオルもあります。また、人気で完売していた岡澤悦子さんのうつわシリーズや、 松徳硝子の「&のコップ」シリーズも。
伊藤まさこさんの「白いお店。」について詳しくはこちらやさしいタオルケット 白
限定150枚
「やさしいタオル」を使った伊藤まさこさんの「こんなに気持ちがいいんだもの。くるまれて眠ったら、もっと気持ちがいいと思う!」という一言から生まれたタオルケット。ガーゼとパイルの二重織り。パイル面には特別な加工を施したスーピマコットンを使用しています。
本アイテムは限定数に達しましたので、7月27日(月)をもって交換受付を終了いたしました。
2,800POINT
リネンコットンのタオルケット 白
限定250枚
夏はもちろん冬も寝具にはリネンを使うという伊藤まさこさんの提案で、ガーゼ面に、熱伝導率の高いリネンを織り込みました。ガーゼとパイルの二重織り。パイル面には特別な加工を施したスーピマコットンを使用しています。「白」は化学薬品をいっさい使わずに酵素を使ってていねいに精練しました。
本アイテムは限定数に達しましたので、8月7日(金)をもって交換受付を終了いたしました。
3,500POINT
リネンコットンのタオルケット きなり
限定250枚
夏はもちろん冬も寝具にはリネンを使うという伊藤まさこさんの提案で、ガーゼ面に、熱伝導率の高いリネンを織り込みました。ガーゼとパイルの二重織り。パイル面には特別な加工を施したスーピマコットンを使用しています。「きなり」は精錬漂白せず、麻と綿のほんらいの色を保ちました。
本アイテムは限定数に達しましたので、7月27日(月)をもって交換受付を終了いたしました。
3,500POINT
やさしいタオル 白 バス&フェイスセット
限定1,000セット
「まいにち、まっしろなタオルを使いたい」伊藤まさこさんの一言からうまれたタオル。パイルとガーゼの二重織り。超長繊維綿のスーピマコットンにLA加工という特別な加工を施し、繊維の細胞をふっくらとさせて、やさしい風合いを長く保てるようにしました。吸水性抜群で乾きやすいことも特長です。
本アイテムは限定数に達しましたので、8月14日(金)をもって交換受付を終了いたしました。
1,000POINT