多くの高速道路・一般有料道路では、料金所の一般レーンでクレジットカード払いが可能です。利用できるクレジットカードは、Visa、Mastercard、JCB、AmericanExpress、DinersClubの国際ブランドのカードとなっています。

高速料金のクレジットカード払いでは、どのカードでも1回払いです。また、高速道路に設置されているサービスエリアやパーキングエリアの販売店でも、クレジットカードが利用できます。

高速料金は、有人の料金所の場合、クレジットカードと通行券を手渡すだけで支払いが完了します。会計処理の短縮を目的としたサインレス決済が導入されており、基本的にはサインや暗証番号の入力は必要ありません。現金払いと比較し、簡単でスピーディな決済が可能です。

料金所が無人の場合には、料金所に設置されている料金精算機を利用します。音声案内に従い、クレジットカードを対応する挿入口へと差し込みましょう。操作方法がわからない場合は、ヘルプ用のインターホンを利用することをおすすめします。

高速道路でクレジットカードを利用する際の注意点は、一部の高速道路・一般有料道路では、クレジットカード払いが利用できないことです。クレジットカードを利用できない主な高速道路・一般有料道路には、以下のような道路があります(※)。

なお、これまでは首都高速道路においても、高速料金のクレジットカード払いは不可でしたが、2020年7月27日より、クレジットカードによる支払いが開始されています。VisaやMastercard、AmericanExpressなどの国際ブランドに対応しており、国内発行のほとんどのクレジットカードが使用可能です。

(※)NEXCO管理の高速道路が乗り入れるICの料金所など、一部の料金所ではクレジットカードを利用できる場合があります。カード利用可否の詳細については、各高速道路会社のホームページをご参照ください。

高速料金のクレジットカード払いは、現金払いよりも簡単に支払うことができ、手持ちの現金が足りない緊急の際などには重宝する支払い方法です。しかし、各種割引や支払いの簡便さの面からは、ETCカードの支払いがお得で便利と言えるでしょう。以下で、ETCカードのメリットを紹介します。

高速料金の支払いにETCカードを利用すると、各種割引の適用を受けることができます。代表的な割引が、深夜割引です。深夜0～4時にETCカードで高速道路を利用した場合、高速料金は30%割引をされます。

このほか、主にNEXCO東日本や中日本、西日本の地方部では、土日祝日の高速料金が30%割引される休日割引が設定されています。各高速道路でさまざまな割引を受けられる点は、ETCカード利用の大きな魅力です。

また、ETCカードを利用すると、ETCマイレージサービスと呼ばれるポイントが付与されます。高速道路会社が提供するサービスで、高速料金の支払額に応じてポイントが付与されます。貯めたポイントは、還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金の支払いにご利用いただけます。なお、ETCマイレージサービスは、事前登録が必要になります。

さらに、クレジットカードに付帯するETCカードの場合、高速料金の支払いで多くのクレジットカード会社が当該会社のポイントを付与しています。貯めたポイントはクレジットカード利用分への充当のほか、多彩な用途に使うことができ、とても便利です。

ETCカードのもうひとつの魅力は、料金所をノンストップで通過できることでしょう。現金やクレジットカードを財布から取り出す作業が不要であるため、スムーズに料金を支払うことができます。

また、ETCカードで支払った高速料金は、明細として記録されます。支払ったあとに領収書を保管する作業をしなくても、利用状況を簡単に確認することが可能です。

さらに、国土交通省では、新型コロナ感染拡大を背景に料金所のETC専用化を検討しています。ただちに現金払いなどが利用不可となるわけではありませんが、将来性の面からも、ETCカード利用はおすすめの支払い方法です。

ETCカードには、大別して2種類のカードがあります。1つ目が高速道路6社が発行する「ETCパーソナルカード」で、2つ目がクレジットカードに付帯する「ETC専用カード」です。

ETCパーソナルカードは、カード1枚あたり1,257円(税込)の年会費と、デポジット(保証金)が必要となります。一方、ETC専用カードの多くは、年会費・発行手数料ともに無料で、デポジットも必要ありません。

そのため、発行コストをできるだけ抑えたい方には、ETC専用カードがおすすめです。以下では、クレジットカードに付帯するETC専用カードの選び方を紹介します。

ETCカードを作成できるクレジットカードを選ぶ際には、ETCカードの年会費や発行費、更新費用が無料であるかを確認しましょう。クレジットカードのなかには、ETCカードを発行するために年会費などの費用が発生するカードもあります。

また、ETCカードの年会費が無料でも、発行費や更新費用がかかる場合もあります。発行費が必要なETCカードは、更新費用も発生する傾向があるため、注意してください。

クレジットカードを選ぶ際には、ETCカード以外のポイントプログラムや特典内容も重要な要素です。ETCカードを利用した際のポイント付与は、基本的に各クレジットカード会社のポイントプログラムに従います。各ポイントプログラムの特徴は、事前に確認しておきましょう。

また、各クレジットカードでは、多種多様な特典が用意されています。例えば、旅行中のトラブルのための保険や、ホテル・レストランなどの割引優待などが一般的でしょう。自分と合った特典内容があるかということも、クレジットカードを選ぶ基準となります。

セゾンカードでは、年会費・発行費・更新費用すべて無料でETCカードを作れるカードが、多数提供されています。数あるセゾンカードのなかでも、セゾンカードインターナショナルとセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、おすすめのクレジットカードです。

セゾンカードインターナショナルでは、ETCカードを発行する際、年会費や発行費、更新費用はすべて無料です。クレジットカード自体の年会費も無料です。クレジットカードはVisa、Mastercard(R)、JCBから好きな国際ブランドを選べます。

ETCカードで支払った高速料金の金額に応じて、1,000円につき1ポイント(1ポイントは最大5円相当)の永久不滅ポイントを貯めることができます。セゾンカードの永久不滅ポイントは、有効期限のないポイントのため、ポイント失効を気にすることなく利用できます。

また、全国約25,000ヵ所の店舗・施設利用が最大60％オフの優待価格になる「優待のあるお店」サービスがご利用いただけます。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードもまた、ETCカードを無料で利用できるクレジットカードです。クレジットカードの年会費は初年度無料、次年度以降11,000円(税込)です。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードでは、1,000円につき1.5ポイント(1ポイントは最大5円相当)、通常のセゾンカードの1.5倍の永久不滅ポイントが付与されます。ETCカードを含め、カード利用頻度が多い方には見逃せない特典です。

また、「三井のカーシェアーズ」を月会費(980円)2ヵ月無料、永久不滅ポイント2倍で利用でき、車をお持ちでない方でも、快適なドライブ旅行を堪能できます。

さらに、JWマリオット・ホテル奈良の特別優待など、多彩な特典が用意されています。自動車での旅行に頼れるクレジットカードとして、あるいは日常生活のメインカードとして、おすすめです。

高速道路や一般有料道路の通行料金は、クレジットカードで支払うことができます。サインレスで簡単に決済でき、現金払いより利便性が高い支払い方法です。ただし、一部高速道路では、クレジットカードを選択できないため、注意してください。

クレジットカード支払いと比較すると、ETCカード支払いは多くのメリットを有しています。深夜割引などの割引料金や、ノンストップでの支払いなど、お得で便利に高速道路を利用可能です。

セゾンカードでは、年会費や発行費などすべて無料でETCカードを発行できるカードを、多数ご用意しています。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードなど、付帯する特典も充実しているため、この機会にセゾンカードの利用をご検討ください。