更新日:
|公開日:
クレジットカードの現金化とは?違法性の有無や利用する4つのリスクなどを解説
「クレジットカードの現金化」をご存じでしょうか?見聞きしたことはあるけど、詳しく知らない方も多いと思います。
クレジットカードの現金化とは、ショッピング枠を利用して現金を手に入れる方法ですが、クレジットカード会社や日本クレジット協会が禁止しており、現金を手に入れるための正当な方法ではありません。
本記事では、クレジットカードの現金化の概要や違法性、リスクなどをお伝えします。
また、安全にお金を作る方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
記事のもくじ
キャッシングにおすすめのクレジットカード
クレジットカードの現金化とは?
クレジットカードの現金化とは、商品やサービスを購入して支払いをあと払いにできるクレジットカードのショッピング枠を利用して、現金を手に入れることです。
クレジットカードは、ショッピング枠のほかに現金の借入ができるキャッシング枠の設定が可能ですが、何かしらの事情でキャッシング枠を設定できない場合やキャッシング枠を使い切ってしまった場合は現金の借入ができません。
しかし、クレジットカードの現金化は、カードで購入した商品を買取業者に買い取ってもらったり、現金化を行っている業者のサービスや商品を購入する代わりにキャッシュバックを受けたりできる仕組みのため、ショッピング枠があれば現金を手に入れることが可能です。
ただし、クレジットカードの現金化には、カードの強制解約や犯罪に巻き込まれるなどのリスクがあるため、やめましょう。
クレジットカードの現金化の主な方法と事例
クレジットカードの現金化の方法は、主に「買取式」と「キャッシュバック式」の2種類があります。ここでは、それぞれの仕組みと事例をご紹介します。
買取式の仕組み
1つ目は、買取式によるクレジットカードの現金化です。買取式で現金化する仕組みは、以下のとおりです。
1. クレジットカードで換金性の高い商品を購入
2. 業者への売却・現金の受け取り
3. クレジットカード会社への支払い
クレジットカードでブランド品や金券などの換金性が高い商品を購入し、商品を買取業者やクレジットカードの現金化を行う業者に買い取ってもらい、買取料金として現金を手に入れる方法になります。
クレジットカードを利用して現金を手に入れる比較的簡単な方法として知られています。
買取式の事例
下記は買取式によるクレジットカードの現金化の事例です。
1. 家電量販店やネットショップからクレジットカード払いで50万円のパソコンを購入する
2. 業者に、パソコンを40万円(購入代金より少ない額)で買い取ってもらう
3. 50万円が引き落とし日に引き落とされる
4. 現金化には成功したが10万円の損が出る
キャッシュバック式の仕組み
2つ目は、キャッシュバック式によるクレジットカードの現金化です。キャッシュバック式で現金化する仕組みは、以下のとおりです。
1. 業者に申し込み
2. クレジットカードで業者から商品を購入
3. キャッシュバック分を受け取る
4. クレジットカード会社への支払い
クレジットカードの現金化を行う業者から安い商品を高値で購入し、見返り(購入特典)として現金をキャッシュバックしてもらう方法になります。多くの場合、購入した商品はほとんど価値がないため、自分で換金しても損失を回収できません。
キャッシュバック式の事例
下記はキャッシュバック式によるクレジットカードの現金化の事例です。
1. 業者からクレジットカード払いで50万円の指輪(実際は安価なもの)を購入する
2. 同じ業者から商品のキャッシュバックとして35万円と商品を受け取る
3. 50万円が引き落とし日に支払われる
4. 現金化には成功したが15万円の損が出る
クレジットカードの現金化は違法ではないが規約違反となる
結論からいうとクレジットカードの現金化は違法ではありません。
というのも、意図的な現金化の場合と結果的に現金化になってしまった場合の線引きが難しいため、法律で明確に禁止することが難しいからです。
例えば、クレジットカードを利用してプレゼント目的で商品券やギフト券を購入したとします。購入後、偶発的にその予定がなくなってしまったため、しかたなく売った場合は意図的な現金化にならないと考えられます。
ただし、クレジットカードの現金化は違法にはならないものの、してはいけない行為です。なぜならクレジットカードの現金化は、ショッピング枠を本来とは異なった目的で利用していることが明確だからです。
そのため、クレジットカードを発行するクレジットカード会社は会員規約でクレジットカードの現金化を禁止しています。
セゾンカードでも「会員は、換金又は違法な取引を目的とするカードのご利用はできません。」と規約で定めており、場合によっては会員資格の喪失もあります。
また、日本クレジット協会も同様の立場で、クレジットカードの現金化への対策として「クレジットカードのショッピング枠の現金化」排除に向けた総合的対策を実施しています。
なお、消費者庁などでも注意喚起を行っており、国としてもクレジットカードの現金化は行わないように呼びかけています。
クレジットカードの現金化をしたときの4つのリスク
クレジットカード会社や日本クレジット協会はクレジットカードの現金化を禁止しています。そのため、クレジットカードの現金化を行ったことが発覚すると、クレジットカードが利用できなくなるリスクが生じます。
仮に、クレジットカードの現金化が発覚していなくても現金を手に入れるための正当な方法ではないため、安全面でもリスクが生じるため注意が必要です。
クレジットカードの現金化は、メリット以上に発覚後の代償が大きいので、安易に行わないようにしましょう。
①クレジットカード会社からクレジットカードを強制解約される
1つ目は、クレジットカード会社からクレジットカードを強制解約されるリスクです。クレジットカード会社は、会員規約でクレジットカードの現金化を禁止しているので、会員規約に違反したことを理由に会員規約を失い、強制解約されてしまう可能性があります。
セゾンカードでも、会員規約第23条(会員資格の喪失等)の「会員資格の喪失やカード利用停止などの処置がとられる場合がある項目」で「換金目的の商品購入等不適切なカードの利用があったとき」と定められています。
強制解約された記録はクレジットカード会社が共有している信用情報にも悪影響を与えるため、今後新たにクレジットカードを作ることが困難になってしまう可能性もあります。
②クレジットカード会社から利用料金の一括返済を求められる
2つ目は、クレジットカード会社から利用料金の一括返済を求められるリスクです。クレジットカード会社が定める会員規約に違反すると、利用料金の一括返済を求められることもあります。クレジットカードの現金化に利用した分はもちろんのこと、ほかの通常のショッピング枠利用分やキャッシング枠利用分まで返済対象となります。
手元に現金を用意するために行ったクレジットカードの現金化は、かえって金銭的に自身を苦しめる結果となるかもしれません。
③詐欺や犯罪に巻き込まれる
3つ目は、詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクです。上記で解説しているように、クレジットカードの現金化はグレーゾーンで、利益を得ようとするクレジットカードの現金化業者は、悪徳業者である可能性が高いです。
業者に提示したクレジットカードの情報を盗み取られて不正利用される、購入した商品が違法なものだったなど、クレジットカード利用者本人が思わぬ犯罪に巻き込まれる可能性があるのでご注意ください。
④高額な手数料をとられる
4つ目は、高額な手数料をとられるリスクです。
クレジットカードの現金化業者は利益を目的としているので、サービス料や商品の送料、クレジットカード決済手数料などの形で数%の手数料を請求されることがあります。
悪質業者ともなると、手数料をさらに引き上げて高額請求をしてくる恐れがあり、結果として損失がさらに広がる可能性があります。
クレジットカードの現金化をせずにお金を用意する方法
クレジットカードの現金化はクレジットカード会社の規定で禁止されていてリスクも高いので、現金が必要でもやってはいけない行為です。
そのため、現金が必要なときは、クレジットカードの現金化ではなく、ほかの手段を検討することがおすすめです。クレジットカードの現金化をせずにお金を用意する主な方法は、以下のとおりです。
● クレジットカードのキャッシング機能を利用する
● カードローンを利用する
クレジットカードのキャッシング機能を利用する
クレジットカードのキャッシングとは、利用限度額の範囲で現金を借入れできる機能のことです。クレジットカードには審査により、ショッピング枠とキャッシング枠と呼ばれる利用限度額が設定されます。
● ショッピング枠:モノやサービスの支払いに利用できる枠
● キャッシング枠:現金を借りられる枠
ショッピング枠とキャッシング枠は別々に設定されている場合と、ショッピング枠にキャッシング枠が含まれている場合があります。
ショッピング枠とキャッシング枠が別々に設定されているクレジットカードであれば、キャッシングを利用してもショッピングで利用できる枠を圧迫することがないのでおすすめです。
なお、セゾンカードでは、ショッピング枠とキャッシング枠を別々に設定しています。
お申し込み開始から最短5分でクレディセゾン公式スマートフォンアプリ「セゾンPortal」上にカード番号が発番される「SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)」であれば、お申し込み当日にクレジットカードを保有することも可能です。
キャッシングのメリット
クレジットカードのキャッシングには、以下のようなメリットがあります。
● 自由に借入れと返済ができる
● ATMや口座振込ですぐに借りられる
クレジットカードのキャッシングは、利用限度額の範囲内で自由に借入れと返済ができます。国内だけでなく、海外で現地通貨を引き出せる「海外キャッシング」も付帯しているため、海外へよく行く方にもおすすめです。
また、クレジットカードのキャッシングであれば、提携ATMの利用または口座振込によって、すぐに借入れができるため、急に現金が必要になったときなども便利です。
例えば、セゾンカードでは提携ATMでの借入れのほか、最短数十秒で引き落とし口座に希望金額を振込する「振込キャッシング(ONLINEキャッシング)」が利用できます(※1)(※2)(※3)。
(※1)メンテナンス等によりご利用いただけない時間帯がございます。
(※2)振込手数料は当社負担。
(※3)ご利用可能枠の範囲内で1,000円以上、1,000円単位でお振込みいたします。
カードローンを利用する
現金が必要になったときは、カードローンを利用するのもひとつの手段です。カードローンもクレジットカードのキャッシングと同様に、自由に借入れと返済が可能で、提携ATMや口座振込ですぐに融資を受けることができます。
なお、クレジットカードはお買物での利用をメインとしたサービスのため、キャッシングはあくまでも付帯サービスですが、カードローンは個人向けの融資商品です。
そのため、借入れに対しては、カードローンのほうがクレジットカードのキャッシングより優遇されている点が多くなります。
カードローンのメリット
カードローンの主なメリットは、以下のとおりです。
● キャッシングより金利が低いことがある
● 利息がかからない期間が設けられていることがある
カードローンによっては、クレジットカードのキャッシングより低い金利で借入れできることがあるため、利息を抑えられる可能性があります。
また、カードローンは利息がかからない期間や、実質無料になる期間が設けられていることも多いです。期間内に返済すれば利息をかけずに借入れができるため、余計な出費を避けることができます。
セゾンカードでも、ローンカードとして「MONEY CARD(マネーカード)」を提供しています。新規の方であれば実質年率15.0%での融資に対応しているほか、最大2ヵ月分の利息分がキャッシュバックとなるため、対象期間内の利息は実質0円です。
詳細はこちら
クレジットカードの正しい使い方
ショッピングでクレジットカードを利用すると、決済金額に応じてポイントが貯まる場合があります(※)。付帯する優待特典(料金の割引など)も利用できるため、現金決済よりもお得です。
なお、ショッピングやキャッシングで利用した金額は、後日、「口座からの引き落とし」などの方法で精算されます。無計画に利用していると、後日、返済のために家計が圧迫されることになりかねません。
あらかじめ、クレジットカード会社の公式サイト上で提供されている「返済シミュレーション機能」を活用し、毎月の返済金額などを把握したうえで計画的に利用しましょう。
(※)一般的にキャッシングではポイントは貯まりません。
すぐにキャッシングを利用したい場合におすすめのクレジットカード
すでにクレジットカードを持っているのであれば、お持ちのクレジットカードに備わっているキャッシング機能を利用してキャッシングを行うことができます。
しかし、クレジットカードを持っておらず、今から申し込む必要がある場合は、クレジットカードが発行されるまで待たなければなりません。
しかし、キャッシングを利用したい場合はすぐにお金が必要なケースも多く、クレジットカードの申し込みを行ってカードが手元に届くまで待っているような余裕はないかもしれません。
上記のような場合におすすめしたいのは、「SAISON CARD Digital」と「セゾンカードインターナショナル デジタル」の2券種です。
SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)
SAISON CARD Digitalはお申し込み開始から最短5分で「セゾンPortal」上にカード番号やセキュリティコードなどの情報が発番されるデジタルカードです。カード情報の発番後は、オンラインショッピングや振込キャッシング(ONLINEキャッシング)が利用できます。
年会費は無料で、高校生を除く18歳以上のご連絡可能な方なら申し込むことができます。国際ブランドはVisa、Mastercard(R)、JCB、American Expressから選ぶことができ、年会費無料のETCカードも発行できます。
デジタルカードの発行後、カード券面にカード番号や有効期限、セキュリティコードの記載がいっさいないICチップ付きの完全ナンバーレスカードが郵送されます。ナンバーレスカードは通常のセゾンカードと同様にATMでキャッシングができます。
>>詳細はこちら
セゾンカードインターナショナル デジタル
セゾンカードインターナショナル デジタルは、SAISON CARD Digitalと同じく、お申し込み開始から最短5分で「セゾンPortal」上にデジタルカードが発行されます。
デジタルカードの発行後はクレジットカード決済が可能になるだけでなく、振込キャッシング(ONLINEキャッシング)も可能です。
初めてのクレジットカードとしてもおすすめで、18歳以上なら申し込みが可能で、年会費は無料です。国際ブランドはVisa・Mastercard(R)・JCBから選択できます。
また、セゾンカードインターナショナル デジタルにも、デジタルカードの発行後、カード券面にカード番号や有効期限、セキュリティコードの記載がいっさいないICチップ付きの完全ナンバーレスカードが郵送されます。ナンバーレスカードは通常のセゾンカードと同様にATMでキャッシングができます。
セゾンのスタンダードカードとなっており、ショッピングやキャッシングなどの基本機能を重視するなら、年会費無料で気軽に申し込めるセゾンカードインターナショナル デジタルがおすすめです。
>>詳細はこちら
よくある質問
以下、クレジットカードの現金化に関する「よくある質問」と、それに対する「回答」を示します。
Q1 クレジットカードのショッピング枠の現金化は違法?
クレジットカードのショッピング枠を現金化することは、明確に違法というわけではありません。ただし、「カードの利用規約」には違反する行為なので、現金化することはやめましょう。
例えば、セゾンカードでは、「セゾンカード規約第5条」において「換金を目的とした利用」を禁じています。
Q2 現金化の実行には、どのようなリスクがある?
現金化を実行すると、カードの利用停止処分を受けたり、会員資格を喪失(強制解約)したりする場合があります。クレジットカード会社から「信頼関係を維持できない」と判断され、今後カードの発行をしてもらえなくなる可能性もあるのでご注意ください。
セゾンカードの場合、セゾンカード規約第23条において「換金目的で利用した場合に被るペナルティ」が定められているので、あらかじめ目を通しておきましょう。
Q3 クレジットカードで購入した分を現金で返金してもらうことは可能?
クレジットカードは、商品の代金を一時的にクレジットカード会社が立て替えることで商品の購入を可能にする仕組みです。
クレジットカードで購入した商品の返金は、クレジットカードを介して行われるため、原則、現金による返金はできません。
なお、キャンセル・返品の依頼はクレジットカード会社で手続きができないため、クレジットカードを利用した店舗に依頼が必要です。
クレジットカードの現金化は絶対にやめよう
クレジットカードの現金化は、違法ではないもののクレジットカード会社や日本クレジット協会が禁止している以上、やってはいけない行為です。
どうしても現金が必要な場合は、クレジットカードのキャッシング機能やカードローンを利用しましょう。キャッシングやカードローンは金利が発生するため、計画的な利用が必要ですが、安全に利用できます。
なお、セゾンカードに付帯しているキャッシング機能なら、借入・返済の自由度が高く、お急ぎの際でもすぐに融資を受けることができます。
「SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)」や「セゾンカードインターナショナル デジタル」は即日発行にも対応しているので、この機会にぜひご検討ください。