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SAISON CARD PRESENTS:マリオ・フラングーリス スペシャル・コンサート

2004年アテネ・オリンピック・イヤーに贈るスペシャル・コンサート

熱い感動が海を渡る… 世界がその歌声に恋をする、情熱のロマンティック・ヴォイス… オリンピックの閉会式にも登場するギリシャのスーパースター、ついに日本デビュー。

《セゾン》カード会員先行優待受付(先着順)

お一人様料金:S席10,000円→9,000円/A席8,500円→7,500円/B席7,000円→6,000円

受付日:ゴールドカード《セゾン》会員5月28日(金)10:00〜

《セゾン》カード、《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カード会員5月29日(土)10:00〜
公演日時

2004年10月11日(月・祝)

15:30開場 16:00開演

会場

Bunkamura オーチャードホール

交通

JR山手線「渋谷」駅より徒歩7分

出演

マリオ・フラングーリス(テノール)
森 麻季(ソプラノ)
テオドロス・エコノム(ピアノ)

オーケストラ

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

[マリオ・フラングーリス プロフィール]

1967年12月18日、アフリカ・ジンバブエ生まれ。4歳でギリシャに渡り、クラシック好きの叔母(養母)の影響で、6歳からバイオリンを学ぶ。同時に教会の聖歌隊にも所属し最年少のソリストとなる。17歳で奨学金を得て、ロンドンの名門校ギルドホール・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマに留学。当時は俳優を目指し、後にミュージカル『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』などに出演。88年、友人の勧めでマリア・カラス・コンクールに出場し、見事マリア・カラス賞を受賞。90年代に入ると、イタリアの名門、ヴェルディ・アカデミーで声楽を学び、のちにマリリン・ホーンの紹介で、歴史に残る偉大なテノール、アルフレード・クラウスの生徒となる。彼からオペラを学んだ後、あらためてアメリカのジュリアード音楽院に入学。その間にパヴァロッティ・コンクールで優勝。そして97年、ギリシャに帰国。翌年、ソロ・シンガーとしてデビューする。2000年にはミラノ・スカラ座で上演の『ウエストサイド・ストーリー』のトニー役に抜擢。

[森 麻季 プロフィール]

東京藝術大学音楽部声楽科卒業。同大学院独唱専攻修了。在学中に安宅賞受賞。文化庁オペラ研修所第10期修了。文化庁芸術家在外研修員、五島記念文化財団オペラ新人賞を受賞し渡欧、ミラノのヴェルディ国立音楽院、ミュンヘン国立音楽大学大学院修了。
イタリア、ドイツを中心にオペラ、オペレッタ、オラトリオ、リートの分野で数多くの国際コンクールの最優秀賞を重ねる。プラシド・ドミンゴ・世界オペラ・コンテストにソプラノで優勝したことをきっかけに、ワシントン・オペラにおいて「後宮からの逃走」のブロンデ役でアメリカデビューを果たす。ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルなど各紙で高く評価、ワシントン・アワードを受賞。カーネギーホールでのリサイタルも成功し、ライヴ録音が待望のソロ・アルバムとして2月18日にavexより発売された。国内外のオーケストラと、古典から現代曲まで幅広いレパートリーで活躍し、まさしく日本を代表する国際的なソプラノ歌手として注目されている。

チケットお申し込み方法

インターネットから

・チケットのお申し込みには、e+(イープラス)へのご登録が必要となります。

・お済みの方は下記のページよりお申し込みください。

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チケットお申し込み

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携帯電話から

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各機種のアクセス方法はこちらをご参照ください。

アクセス後、「会員限定チケット」からご利用ください。

お電話で

・チケットのお申し込みには、e+(イープラス)へのご登録が必要となります。

e+(イープラス)会員登録ダイヤル:03-5749-9942(10:00〜18:00)

・お済みの方は下記へお電話ください。

e+(イープラス)受付ダイヤル(先着順):03-5749-9944(10:00〜18:00、発売期間のみ)

※お申し込みの際は、お手元に《セゾン》カード、e+(イープラス)のお客さま番号、暗証番号が必要です。

※上記以外の方法でのお申し込みはカード会員向けの受付となりませんのでご注意ください。

※お申し込みはお一人様につき1席種のみ4枚までとさせていただきます。

※お申し込みが予定枚数に達し次第、受付を終了させていただきます。

※チケットは全て配送となります。別途配送手数料1件につき500円を併せ、お支払いは《セゾン》カードでお願いいたします。

※お申し込み後のキャンセル、変更は承れませんのでご了承ください。

※お電話でのお申し込みの際は、プッシュ回線またはトーン信号の使える電話機をご利用ください。

※未就学児童のご入場は、ご遠慮ください。

マリオ・フラングーリスのうたう歌のストレートな説得力を讃える。

歌が虚に流れるか、実に輝くか、その差はほんのひと皮である。商業主義があの手この手を駆使して憚らない時代であれば、綺麗な声で上手にうたわれてはいても、熱い思いをききてに伝えられるはずもない、周到なマーケティングの結果もたらされた歌もどきの擬似歌も少なくない。せっかく耳をすます歌であれば、きいて、胸を抉られたいと思う。きいて、冷静でいられる歌なんて、歌の風上にもおけない。

マリオ・フラングーリスのうたう歌は、ギリシャの人たちが胸にしまっている、ほんとうのことだけをききてにまっすぐ伝えようと真剣さに裏づけられている。マリオ・フラングーリスのうたう歌をきいていると、そうだ、この若いテノールは、あのマリア・カラスやアグネス・バルツァを生んだ国の歌い手だったんだ、と思う。なるほど、うたう歌はカラスやバルツァと同じではないし、その歌い手としての演奏活動のしかたも、少なからず違っているが、マリオ・フラングーリスのうたう歌のストレートな説得力は、まさにギリシャの歌い手ならではのものである。

このテノール、日本での知名度はまだ充分に高いとはいえないが、ギリシャでは、今年のアテネ・オリンピックの閉会式でうたうことからもあきらかなように、スーパースターである。マリオ・フラングーリスのうたう率直さと真剣さに裏打ちされた歌は、ききての耳を魅了して、心に響く。

黒田恭一(音楽評論家)

1938年生まれ。早稲田大学在学中から雑誌、新聞への執筆を始め、以後、音楽専門誌のみならず、一般誌で連載を多数担当。FMやラジオ、テレビ等の解説者、Bunkamuraオーチャードホールのプロデューサーも務めるなど、その多岐にわたる活動は、幅広い層からの支持を得ている。近著に「ぼくのオペラへの旅」(JTB)。